P2Pファイル共有がある社会の著作権法に向けて
《セキュアジャパン 2006 の Winny 対策としての VM は釣り?》の最後に書いたものの再録ですが、プラスして少しだけ説明したいと思います。《CNET:エコノミー、マーケティング、そして IT:著作権クライシス》を見て関連としてまとめておこうとしたのが動機です。
ここでは「フリーの代価」は必要だし、そのために上限を設けないと将来が不安だと述べています。
ここでは著作物のネット利用について、「個人利用」ができる場合があるという信念とパロディなどの表現の自由のために、著作者側の無努力に対して、私は「翻案権」を簡単に(しかも著作者との接触なく自己責任で)行使できるようにしてくださいと唱えています。
ここではより妄想度が強いですが、著作者がそれぞれ銀行のような役割を果たすことを目指しています。中抜きがあるかもしれませんが、ファイナンシャルマネージャー的な仕事は増えるかもしれません。
P2Pファイル共有課税や暗号通信課税も必要なのかもしれませんが、それは音楽などの対価とせず、成人用に指定してネットの保証金ぐらいにすべきです。そこからしか音楽に金が回らないのはビジネスとしてムリでしょう。
ただし、どれぐらい使ったかは自己申告にしないと盗聴などのプライバシー上の懸念や、暗号メールをすべて中継点で記録される等の不都合が出かねません。
案外、キーやマウスのアイドル時間やアプリケーションや利用サイトの利用時間ごとに「自己申告」で色を付けてあとから集計するとかいうアプリが必要なのかも。もちろん、お持ち返り自由でサービス残業もカウント。:-)
ここでは合法ウィルスすなわちネットワークワクチンを使うのを許してはどうかと述べています。
皮肉ぎみにプロバイダによるP2Pファイル共有への規制を「問題ない」しています。
P2Pファイル共有に積極的意義を見出し、作業履歴流通に使うと良いのではないかと述べています。
これは文化庁のパブコメ募集の機に、私的利用についてザッと考えてみたシリーズです。P2Pファイル共有と特に関連が深いのは(1)と(4)でしょうか。
初公開: | 2006年06月20日 01:34:04 |
最新版: | 2007年11月23日 12:47:59 |
2006-06-20 01:34:02 (JST) in 経済・政治・国際 情報工学・コンピュータ科学 | 固定リンク | コメント (5) | トラックバック (3)