はてなブックマークポイントを使い続けてみての雑感
2006年3月31日にはてなブックマークを使いはじめてから1年が経ちました。私がポイントを送る準備ができたのは2006年4月24日で、もうすぐ1年です。この記事では、はてなブックマークポイントを使い続けてみての雑感を述べたいと思います。
ポイントを送る人はマレなようで、送ることだけで目立ってしまいます。送ったことををとりあげられると自分の異常さが際立つみたいで、ちょっと辛いです。このサイトや「投げ銭予約」の宣伝にとられてもいいとか思っていた……というか、今思い直すと期待していた面も心の奥底であったようですが、アクセス解析を見るとそうもなっていないようです。
よく見るブログは確率的に多くブックマークするようになるだろうと思っていたのですが、振り返るとそうでもないです。
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どれぐらいポイントを送るのが適当なのか
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自分はバラツキがありますが月に5千円から2万円ほど本代に使います。本代に印税や原稿料が含まれ、それはそれほど多いものではないようですが、払う側にとってはこの個人的水準が参考になります。
受け取る側にとっては、サイトを作る労力とかも考慮しないといけませんし、少くとも今はポイントを送る人も少ないことも考慮すべきです。それで本と同じようなシステムを支えていくには、経済としては払う側も本代と同じくらいは著作者に支払っても良いはずです。私は少なくとも月5千円ぐらいネットのサイトに払っていく覚悟はあります。
でも、ポイントを受け取る所は少ないため、現実に払っているのは月500ポイントに届きません。それだけでなく自分がブックマークしたところに送ろうとしたポイントをすべて送ったとしても月5000ポイントには到底届きません。 (ちなみに払う側では今1ポイントはだいたい1円の負担感があります。)
もっとレートを上げるか、送り方を変えたほうが良いのかもしれません。
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ポイントの送り方の見直し案
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まず「多くポイントを送る」のではなく「高い評価を付けたい」という気持ちをポイントにするのが、私がポイントを送る際の基本的なポリシーです。私から見て同じく金銭の裏付けを持って高い評価を前払いでしている本(積ん読が多いのです。orz)にくらべて、それほど遜色のない評価をしたいです。
文章量だけ見れば本にかなわなくても、自分が受け取った情報量に関して見ればウェブの方が価値が多いと思えることがあります。そのようなサイトでも章ごとに引用するのは面倒なのでブックマークはトップページだけとなります。そういうサイトには、トップページに大量に(500 ポイント以上)ポイントを送ったほうがいいかなとか思っています。もちろん、同等の本と比べたり他のページとの兼ね合いなどから送る額は変えてもいいでしょう。
またブログの記事は、雑誌(私が定期的に買ってるのはマンガ雑誌のみ)の記事に与える評価に比肩すべきと思います。RSS を取得して読んでいるものは立ち読みに近いと思います。ただ、実際に私が使っている時間で見ると、立ち読みではきかない多量の記事を読んでいます。ある程度ポイントを付ければバランスがとれるかとも思っていたのですが、どうもそれでは不十分で、定期取得に関してもその頻度にあわせてトップページにポイントを払っていくべきではないかと考えています。
ただ、以上の案は継続性に疑念があるので、するとしても、もっと先になってからだと思います。
そもそも公開ブックマークをもっと気軽にするというのも一案なのですが、検索などの機能性や、私にとっての《公開ブックマーク》の日記的性格を考えると、そうはしたくないです。別のIDやサイトでブックマークするというのは面倒ですので、この案はとりあえず却下です。
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要望
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RSS に対する「たれ銭」というものも提案されているようですが、私は、クライアント側で管理するようにし、カートに入れたり、一時的なタグを付けたりして、一括支払いをできるようになったほうが良いと思います。クライアント側では、どれぐらい読んでいるのか計算して送る準備までして欲しいというのはありますが、これは難しそうです。
投げ銭予約の提案をしましたが、今は受け取る準備ができたことをメールを送るのではなく、自分が「ポイント不可」のタグ付けしたものの中で、他の人(またはシステム)が「ポイント済」とタグ付けしたものを検索できるようにすればイイのかなとか考えています。
あと細かいことですが、「30p」とかのタグは他の人にとってはジャマかなと気になってます。「ポイント不可」はまだ意味がないわけではありませんが、それも合わせていつかは、はてなのシステムのほうで対応してくれたらなぁ……と思っています。
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ココログを使いながらポイントを送り続ける理由のようなもの
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話は脱線しますが、私はニートで、ポイントも本代も結局のところ親の財布から出ています。ニートなのに本をたくさん買っているのは社会にもうしわけないという気持ちがあります。
ただ、サめた目で見れば、本を買う金は親から出ていて、少なくとも本代は払っているので、本の周りだけを見れば(親を以外の)社会に負い目を感じる必要はないかもしれません。
しかし、インターネットで「タダ」で見られる記事はその背後に何らかの「労働」があります。それに対していかなる対価も払わないというのは、親の金で本に対価を払う以上に、大人なのに社会に何の貢献もなく一方的に受け取るだけになっていて、さらにもうしわけなく感じます。本のモデルに対して不釣合いに債務を負ってるようにすら思えます。
私は記事を書いています。しかし、私はニートなので社会的価値ははっきりいってマイナスで、記事を書くという「労働」に対価をもらうよりも書かせてもらえる「機会」を受け取ったという部分のほうが大きく感じます。だから、そこに報酬をあまり期待しませんし、報酬がないことそのものは私は納得できます。
でも、社会として経済がしぼむようなモデルではやっていけません。
私は、共同所有モデルは好きになれません。払って、払い返されるというのがあって経済成長が観測されます。CMモデルは管理者の労力に見あってもクリエイターの労力には見あうとは思えません。
私はCMモデルに信を置きません。ココログには実験的利用も許しながら有料であること、そして、そのようなシステムにたまたま出会えたことに意義を感じています。決められたアフィリエイト以外、商用で使ってはならないというのがネックですが、それに勝さる利点を感じています。
互恵的にポイントを授受して、自分も報酬を得たいし、報酬を与えたいというのはあります。しかし、ココログを使うという利点のほうがずっと勝っているため、受け取ったポイントは返すべきというならば、はてなの手数料は差し引いて返すようにするつもりです。
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参考
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更新: | 2006-12-22--2006-12-28,2007-01-01,2007-01-04,2007-01-09,2007-01-26,2007-03-31 |
初公開: | 2007年04月02日 00:05:42 |
最新版: | 2007年04月18日 01:11:24 |
2007-04-02 00:05:34 (JST) in はてな関連 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)
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