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散文詩的なものを集めたカテゴリです。以前あった長文物はストーリーカテゴリに株分けしました。

2012年3月11日 (日)

自然が復興する

我々の遠い未来の姿を今につたえる鉄筋構造物がゆらめいている。

死と共にあり続けた動物・生物は
  俺達はもっと醜くてよかっただろうと語りかける。

私は瘴気を想いながら、
  二次元のタペストリーをテレビ画像に彫金する。

黒く藍く皴を盛り込めば、
  津波となるはずだった瘴気は霧散する。

私が原発作業員に感謝しますという背後に、
  「お前がやったんだ」と罵しる私の顔がある。

そして黙祷した私のいらだちに
  廃品回収車がスピーカーで「ありがとうございます」と唱和する。


関連

書き込みは東日本大震災から一年目にあたる日。aboutme:137553 とその続きの cocolog:69768386 で東日本大震災、原発震災に関するひとことを書いています。
更新: 2012-03-11
初公開: 2012年03月11日 14:59:36
最新版: 2012年03月11日 15:16:47

2012-03-11 14:59:37 (JST) in 精神分裂病 時事 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2011年2月14日 (月)

誰もできないよりは誰かができたほうがいい

能力がなければ成功しない。能力があるからといって成功するわけではない。成功した者はその能力を誇っていい。失敗したからといって諦める必要はない。

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2011-02-14 17:25:53 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年5月29日 (火)

救いの無力さ

絶望は過ぎる。そうでなければ死ぬだけだ。

「
 絶望のうちに死んだ者がいる。
 私は彼に何もできなかった。
 彼は私を求めない。私もまた求めうる者などいない。
 何にすがったところで意味はない。
 死こそ救い。
」
「
 生きて救いを得られなかった者が、
 どうして死んで救いを得られると思うのか。
 だが、案ずるな。幸い彼は救われた。
 無力さにうちひしがれたとき
 なお死ぬことができることを見つけることがある。
 だが、生きることもできることだ。
 お前も生きて考えているではないか。
」
「
 この生が救いだというのか。
 彼への救いもまたこれほど貧しいのだろう。
 生を超えて救いがあると告げられても、なんと空しい。
 救いにおいて神は無力だ。
」
「
 人の目に死と映る物も神にとっては生きている。
 左の手にあるものを偽りと言えというなら、
 右の手にあるものをなぜ偽りとしてはいけないのかと問おう。
 礎石を無力というなかれ。
 生きて考えられることは礎石である。
 お前は力ある者だ。
」

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2007-05-29 01:36:08 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2007年5月 3日 (木)

偶像と力

その偶像は身代わりです。

それは誰かが壊すために造られました。

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2007-05-03 01:12:30 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (0) | トラックバック (2)

2006年11月19日 (日)

虐げられた者を敢えて嘲って反作用を期待するのは罪だろうが

教育基本法改正案をうけてようやくなのか「深刻化するいじめ」報道を見て思った。

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2006-11-19 21:51:47 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 教育 | | コメント (0) | トラックバック (5)

2006年10月25日 (水)

法を体現させる

日本はほうち国家であり、法は守るべきです。しかし、法をつくった者と人との間にはスキ間があり、そこで争いはおこるものです。人のふりみて我がふりなおせといいます。忘れてはならないほうは、法でも人でもなく、「法が人を生かせる野ではなく、人が法をいかすのである」ということだと私は信じています。

解題


2001年の精神分裂病のまさに罹りはじめのときに書いたものの一部です。ひらがなが多いのは様々な読み(というか漢字による解釈やカギカッコ付きの解釈)を許すためにしています。

最近「人が法を活かす」ということについて考えます。周辺事態法を今適用すべきかという議論を聞いていて何かと問題含みだなぁと感じています。ちなみに、あのときは「人が法をイかす(性的な意味で)」というような読みも考えていました。

ちょっと話ははずれますが、『現代語訳 般若心経』(玄侑 宗久, ちくま新書, 2006年)を読みました。法は自分でイかすんじゃなく誰かをイかせようとして自分もたのしむような感じがいいのかなとか思いました。(注: 今は精神分裂病の症状はないですよ!)

ところで、「般若波羅蜜多」をゲームでいうところの「知識のパラメータ」とかって解釈するのかと思っていましたが、それは儒学における「仁」を「日本じゃあ二番目(by ズバット) な人」と解釈するぐらい勘違いなことなんでしょうね。



以前書いた記事で関連があると自分が思えるもの

参考

Wikipedia:社会契約》。今読むとこれは違和感を覚えます。
更新: 01/10/??,2006-10-24,2006-10-25
初公開: 2006年10月25日 00:01:21
最新版: 2006年11月07日 19:05:38

2006-10-25 00:01:17 (JST) in 精神分裂病 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (3) | トラックバック (1)

2006年4月30日 (日)

盗びとに頼ろうとする者を見たならば

金のために盗みをする者は、成功することがない。
本当に貧しい者からは奪うものがなく、
本当に富める者から奪うのは至難の業である。

奪うためにはまず与えよ。


名誉のために盗みをする者は、失敗することがない。
盗むことができれば名誉となり、
盗めぬうちは貧しさに目を向けさせればいい。

奪うためにはまず与えよ。


貧しい者のために盗む者は、あなたのためには働かない。
たとえあなたが貧しい者であったとしても、
貧しい者は他にいくらでもいる。

奪うためにはまず与えよ。


与えたあと
あなたが与えた物を持っている相手を責める前に
あなたの方法で本当に与えることができるか確かめてみよ。

もし、あなたが本当に与えることができたと思うなら
奪う必要があるのかもう一度よく見ることだけお願いしたい。
それでも貧しいあなたが
盗むよう頼むべきものはどこにもなくなっているかもしれないから。

もし、あなたに与える方法がないことに絶望したなら
幸いである。
それでも希望を持ち続けようとして
このような言葉を憎む者を本当に理解できるようになるから。


参考


ググると「奪うためには、まず与えよ」は《老子の言葉》(第36章) のようです。ビミョーであたり前のことのようです。「柔よく剛を制す」の説明のついでに読んだことがあったのかもしれません。

どこかで読んだのを忘れて印象に残った文を盗んでしまったってのは、マヌケな私にはけっこうあります。アイドルだったら今ごろ干されたあとチャラッチャとか言って踊ってるころですね。他に勝手な引用がありましたら、ご一報いただければその旨を書きますので、ご容赦ください。
更新: 2006-04-28
初公開: 2006年04月30日 00:48:54
最新版: 2006年04月30日 00:48:54

2006-04-30 00:48:51 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月23日 (日)

悪地になった魔法の実、冬を守る者のためのたとえ

道端に落ちた種が実をつけたなら、それは幸運な実である。
旅する者にやすらぎを与えるだろう。

砂利に落ちた種が実をつけたなら、それは強い実である。
迫害された者に耐える力を与えるだろう。

茨の中に落ちた種が実をつけたなら、それは気高い実である。
傷付いた者に希望を与えるだろう。

良い土地に落ちた種も枯れることはある。
しかし、それはきっと次の種が
より豊かな実をつけるための肥やしになるはずである。

あなたが実ではなく種を集める人ならば、そういう実を探しなさい。
あなたが実ではなく種を届ける人ならば、そういう土地を探しなさい。
更新: 01/05/31,01/06/14,01/08/18, 2006-04-22
初公開: 2006年04月23日 17:05:59
最新版: 2006年04月23日 17:05:59

2006-04-23 17:03:53 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (0) | トラックバック (3)

2006年4月15日 (土)

今日、今さらだが構造改革に絶対必要な法律があるなと思った

構造改革の議論をするときの禁止ワードに関する特別法(案)。

1.
「厳罰」と言ったら死刑
2.
「税制優遇」と言ったら全私財を前発言者に提供
3.
「愛国心」と言ったら鉄拳制裁
4.
「欧米では」と言ったら海外追放
5.
「一般論としてはその通り」までで訓告処分。その後「しかし」を続けると三割減給
更新: 2006-04-14
初公開: 2006年04月15日 01:08:39
最新版: 2006年04月15日 10:36:49

2006-04-15 01:10:41 (JST) in 経済・政治・国際 近況 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2006年4月13日 (木)

信じるバカは恐ろしい

純朴な信心を持ったリーダーを頂く者は大変だ。

「バカ」はたとえ組織すべてが罪に定められようとも、
自らの罪を抱いて信じるところに人々を巻き込んで行く。

部下逹は「バカ」を操っていると思うしかない。
「バカが素直に間違いを犯し、指示を理解できないことがある。」
そう考えて「バカ」のせいにしないとやってられない。
自分が巻き込まれた罪の重荷を見たくないから。

自分がバカになるわけにもいかないから。
更新: 2006-04-13
初公開: 2006年04月13日 20:10:13
最新版: 2006年04月13日 20:10:13

2006-04-13 20:12:16 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月30日 (木)

組織内和解のための単純化

組織をまとめる原理は単純でなければならない。

バカがわかるようにするためではなく、
構成員がそれぞれの解釈でその原理を捉えることで、
組織の中で和解が生じるように。

もちろん「バカがわかるようにするため」と考える者がいてもいい。
そのような解釈が自尊心と実利の和解を生むこともあるから。

それにしても、

昔なら腕を隠して街を歩けば
腕を切られたことにできただろうに。

昔なら名前を変えて街を移れば
一族が消えてなくなったことにできただろうに。

世界の人口が七十七人だったら、
一人殺されればお前も含めて皆殺しだっただろうに。

ずいぶん憎しみと和解しにくい世界になったなぁ。
更新: 2006-03-30
初公開: 2006年03月30日 20:17:53
最新版: 2006年03月30日 20:19:10

2006-03-30 20:19:58 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

『他人を見下す若者たち』の読者

「他人を見下す若者たち」と決めつけることで
自分が見下されても相手のせいにできます。

でも、ほとんどの大人はそういうことだとわかっています。

『他人を見下す若者たち』の読者は、
意図的に釣られた反抗期を忘れたくないコドモと、
わかっていても精神の安定を得たい疲れた大人。

ちょっと奇妙な和合のセカイ。


参考
他人を見下す若者たち』(速水 敏彦, 講談社現代新書, 2006年)
更新: 2006-03-30
初公開: 2006年03月30日 11:25:08
最新版: 2006年03月30日 11:58:02

2006-03-30 11:26:44 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月23日 (木)

右目と左目

理性と感情は右目と左目のようなものである。確かに、外から見ればそれは別々の概念であるが、内側からは両者の違いを意識することはない。そして、両者があることで物事を三次元的に捉えることができるのである。
更新: 00/12/12
初公開: 2006年03月23日 20:15:00
最新版: 2006年03月23日 20:15:00

2006-03-23 20:14:59 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年3月16日 (木)

前提と仮説、相手にとっては同じもの

前提からはじめて結論を得る。

結論を基に仮説を創る。

それらを「真実」として書いたとき、
それがその者が信じた「前提」なのか、
その者が信じてみようとする「仮説」なのかは
読む者にとってサダかではない。

しばしば、その者にとってもサダかでないのは、
彼が創った仮説を愛するがゆえ、仮説に合う事象にめぐりあうから。
愛は人を盲目にするからである。


更新: 2006-03-16
初公開: 2006年03月16日 06:10:29
最新版: 2006年03月16日 06:10:29

2006-03-16 06:10:29 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月 6日 (月)

家畜殺しとエロ本

生き物を殺すのはよくないが、人が育てた家畜ならば、自然にいる動物を殺すのよりマシ。

性的興奮はよくないが、人が作ったエロ本であれば、異性との性行為で興奮するのよりマシ。

(Q)
これに対するあなたの反応は?

(A1)
家畜を殺すことが倫理的に良いわけではなく、家畜を選ぶのは経済的選好に過ぎない。
(A2)
性的興奮はよいものである。
(A3)
エロマンガは人類への福音。


更新: 01/01/27,06/03/01,2006-06-19
初公開: 2006年03月06日 23:14:24
最新版: 2006年06月19日 23:06:49

2006-03-06 23:14:19 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (1) | トラックバック (1)

2006年3月 5日 (日)

宗教的判断の認容

人は無限に生きる存在でもなければ、何事も0秒で行動できる存在でもない。認識が正しいからといって、時宜を得るまで行動を先伸ばしにできるとは限らないし、必要なときに適切な判断が下せるとも限らない。聖人が社長になるまで就職しない人間はいないし、目の前に降る爆弾をよけるのに重力の計算をする人間もいない。

その人にとって正しい結果をもたらす認識は、正しい認識よりも優れていると言えることがある。

実現可能な解決策を知らずに、「真実」を述べて人を不安に陥れることがある。このような場合、自分が考える「正しい認識」は、本当の意味での「正しい認識」に至っていないのである。

更新: 00/12/21
初公開: 2006年03月05日 13:07:52
最新版: 2006年03月05日 13:07:52

2006-03-05 13:07:48 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (2) | トラックバック (2)

2006年3月 1日 (水)

独裁者になるのも考えもの

独裁すべきではない。後継者がスパイであるかもしれないから。
更新: 01/07/16
初公開: 2006年03月01日 23:32:22
最新版: 2006年03月02日 00:25:58

2006-03-01 23:32:17 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月28日 (火)

大きなことはいいことだ

「大きなこと」を論じるのは簡単だ。「小さなこと」を無視できるから。

「小さなこと」を論じるのも簡単だ。それ以外が「大きなこと」として単純化できるから。

でも、「単純化」である限り言及しないと怒られる。一方の「無視」はそれと双対な慨念であったとしても、たいていの人は気づかないのに。

大きなことはいいことだ。
更新: ??/??/??, 06/02/28
初公開: 2006年02月28日 04:09:44
最新版: 2006年02月28日 04:09:44

2006-02-28 04:09:41 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月18日 (土)

ありし日の真実

隠されたものを知ったとき驚き、新しい真実をよりよく知ろうとするのは健全なことである。

しかし、隠されていたことだけが真実ではない。それはかつて感じた通りに真実であるかもしれないし、かつてとは違った意味で真実であるかもしれない。
更新: 01/07/02,01/07/12,01/07/21
初公開: 2006年02月18日 13:30:06

2006-02-18 13:30:06 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

嘘つきにつける薬

嘘つきの嘘をたしなめても何の効果もない。さらに嘘を重ねるだけだ。

嘘つきの嘘は本当のことにしてあげるべきだ。

すると彼は、自分は本当のことがいいたかったんだと、自分に嘘をつくようになる。

そうしてはじめて「君がそういうところで嘘をつくとは思わなかった」という一言が効くのである。
更新: 06/02/18
初公開: 2006年02月18日 12:59:13

2006-02-18 13:04:58 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

「すべての責任は私がとる」の無責任

「すべての責任は私がとる」という人に責任を負わせるのは至難の業。

かの人は、「責任は私がとる」と言えば部下が喜ぶと思う人間であるから、そもそも自分も責任をとりたくない人間なのだ。

そんな人が自分の分の責任さえとろうとするなど考えられない。

一番大きな責任をとるのはリーダーであるが、組織の責任を一人でとることなど、ほとんどの場合不可能である。

それができると言っちゃう時点で、推して識るべし。
更新: 01/02/08,05/02/18
初公開: 2006年02月18日 12:47:50

2006-02-18 12:47:50 (JST) in 箴言・辛言・戯れ言 | | コメント (2) | トラックバック (0)