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2006年8月28日 (月)

『創世記』ひろい読み − ネフィリム

06:04 のネフィリムとは何か。

説 1.
「神の子」が聖霊であり、娘たちによる神託や神話に登場する想像上の英雄ととらえれば良いのではないか。過去に巫女がいた時代の記録の跡。

説 2.
民数記 (13:32-33) に広まった噂としてネフィリムを巨人とみなすような部分がある。ネフィリムは、大仏やスフィンクスに相当し、かつては中東一帯にあった巨大な偶像で、後世の一神教によって破壊されたもの。

説 3.
聖書そのとおりの記述で天地創造を解釈しようとする者の中に、ノアの洪水によって地層がすべてつくられたと解釈する者がある。私はもちろん、そのような解釈はとらないが、創世記を書いた人々はむしろそのように解釈し、地層に埋まった巨大恐竜の化石などをネフィリムと呼んで洪水時に埋まったと解釈し、だから、洪水の前はネフィリムがいたとした。

説 3'.
この「伝説」が造られた時代、ある面で我々より骨(や生物)に関する知恵があり、遺った物から、それが元は何であったかを特定することがかなりできた。あるとき発見されたモノは、「竜」の骨でも「鯨」の骨でも「病人」の骨でもなく、「巨人」と形容するしかないものでありながら、人と同じ種とは判断できない明らかな特徴を持っていた(少なくともその当時は)。それが何らかの理由で、失われ二度と発見されないだろうことに気付いた者達が、この「伝説」を造り、「創造」以前の世界を逆算した。
更新: ,01/07/15,2006-08-28,2007-03-12
初公開: 2006年08月28日 20:24:36
最新版: 2007年03月12日 11:51:49

2006-08-28 20:24:33 (JST) in 旧約聖書ひろい読み | | コメント (1) | トラックバック (0)

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更新: 説 3' を足した。

投稿: JRF | 2007-03-12 11:52:43 (JST)

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