正教とロシア革命前夜:『カラマーゾフの兄弟』の『大審問官』を読んで
『大審問官』は『カラマーゾフの兄弟』の中でももっとも有名な部分である。兄のイワンが弟のアリューシャに「叙事詩」として語る物語が、この節そのものとなる。その物語のあらすじは、異端審問の嵐が吹き荒れるスペインに、なぜかキリストその人が訪れるのだが、イエズス会の老大審問官がそうと知りながらキリストを捕らえ、キリストに福音書の「悪魔の誘惑」を用いて説教をするというものである。
2006-03-06 22:13:52 (JST) in 書籍・雑誌 キリスト教 | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)