リスク共有型投資 --- 資産的効用のサヤ取り
自国の株価指数への投資は、自国への投資であると同時に、自国内他企業から自社が取り残されることへのリスクヘッジという側面がある。前者は、自分と同じリスクを共有する者への投資「リスク共有型投資」と呼べ、後者は「リスク分散型投資」といえる。
リスク共有型は、明に暗に資産性があると認めているものと、当該資産との正または負の相関があり、リスク分散型は、それとは別の資産性があるものと当該資産との相関がないことを条件とする。
自国への投資は、普通のリターンを求めるだけでなく、公共的な投資も兼ねている。この公共部分は、財産性はなくても、本人にとって資産性がある。自分にとっての公共的資産性が高いのに自国の株価指数が低ければ、公共的活動を増やすことで、自国の株価指数が上るように行動でき、逆ならば、公共的活動を減らして利益を確定させることによる広い意味でのサヤ取りができる。
社員持株はリストラに対するリスク分散型投資だが、基本的にはリスク共有型投資である。自社株の資産効果消費と自社への貢献的労働のサヤ取りができる。
サヤ取りは、危険があるのが世の常である。
更新: | 05/01/17, 05/02/01 |
初公開: | 2006年01月29日 03:17:48 |
2006-01-29 03:17:48 (JST) in 経済学 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
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