「1607:InstallShield Scripting Runtime をインストールできません」
とある USB 無線 LAN クライアントを導入しようとするがドライバの install で失敗した。「Internal Error 2203. *.ipi, -2147287035」とか「1607: InstallShield Scripting Runtime をインストールできません」とか言われた。
この原因は TeX や Cygwin を導入するときに設定した c:\tmp のパスのパーミッションが 700 となっていて、SYSTEM グループのユーザーも書けなくなっていたことにあった。
環境変数 TEMP を使うインストールがそのような設定後はじめてだったことに気付かず、ドライバやインストーラのバージョンの違いによるバグと思い込み、かなりはまった。
どうもこの記事が最近よく見られているようで、以上の情報だけでは申し訳ないので、いくつかリンクを。
私は Cygwin を使っているため、Windows XP Home Edition でも簡単にアクセス制御ができます。しかし、普通は Home Edition の場合、フォルダのセキュリティタブからアクセス権を設定できません。
次のリンクによると二つの方法があるようです。
|
起動時に F8 キーを押してセーフモードで起動すると、Home Edition でもフォルダのプロパティのセキュリティタブからアクセス権の設定ができるようになります。そこで Temp のフォルダに Administrators と SYSTEM を追加して共にフルコントロールにします。英語でよろしければ次が参考になるかもしれません。
「スタート→アクセサリ→コマンド プロンプト」として次のコマンドを実行すれば、おそらく上と同じことができると思います。
C:\>cacls %TEMP% /E /P SYSTEM:F 処理ディレクトリ: C:\Temp C:\>cacls %TEMP% /E /P Administrators:F 処理ディレクトリ: C:\Temp |
ただし、私はフルコントロールにできるところまでしか確認していません。 Cygwin なので chmod 777 しました。TEMP は普通、誰でも書けるようにしておくものですから……。chmod +t は Home Edition なんでやってませんでした。もちろん、方法 3 として Cygwin をインストールすることもできますが、すでにインストールしているような人以外は無用の長物です。
他に iPod の FAQ として、Temp を消して作り直すというワザも紹介されていました。
ところで、この記事だけアクセスが多いということは、やはり iPod が原因でここに来られているのでしょうか……
更新: | 05/06/17,06/03/11 |
初公開: | 2006年02月16日 03:13:45 |
最新版: | 2006年03月11日 03:50:10 |
2006-02-16 03:16:33 (JST) in ハード Windows アプリ | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
トラックバック
他サイトなどからこの記事に自薦された関連記事(トラックバック)はまだありません。
» JRF のソフトウェア Tips:「1607:InstallShield Scripting Runtime をインストールできません」 (この記事)
コメント
私の環境で発生したケース情報です。
・Windowsのレスポンス向上/セキュリティ対策として、不要サービスの停止(無効化)がありますが、「DCOM Server Process Launcher」サービスを停止している状態でもこのエラーが発生しました。
対策としては、(インストール作業時のみでよいので)該当サービスを起動する事です。
投稿: キトシナ | 2008-04-23 17:32:12 (JST)
キトシナ様、貴重な情報、ありがとうございました。
投稿: JRF | 2008-04-23 18:28:33 (JST)