aboutme:119347
DVD『KIROV CLASSICS』を観る。キーロフ・バレエの「名場面集」。この文化を維持できる背景を想う。バレリーナがつま先で立つように、杜撰[ずさん]に想像する必要な広がりに比べればあり得ないほどの数の少なさで、一人一人がギリギリに極限の美を担っているのだろう。
JRF 2010年2月13日 (土)
私は、少し乙女趣味も持つムサい男で、「オトメン」で想定されるイケメンではなく、松本大洋の『ZERO』を自己の典型として持つのだが、バレエや宝塚は、その典型が触れてはならない領域の感があって、避けていた。
実際チラと見ることがあっても、そのヒラヒラ感についていけないなと思うことができた。それが変わったのが、↓のバレエを観てである。
JRF 2010年02月13日 1313
↓の再放送のはず。
《サンクトペテルブルク白夜祭 2008》
http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10002200090903080030121/
ストラヴィンスキー:『火の鳥』『春の祭典』『結婚』
ワレリー・ゲルギエフ指揮 マリインスキー劇場
NHK BS 2 2009年12月28日 (再)放送。
大地母神等のひとこと↓を述べていたあとに観たのも、私の印象を強くしたと思う。
http://jrf.aboutme.jp/user_statuses/show/114757
JRF 2010年02月13日 9778
↓に関連して、新しいAV環境(液晶)と古いAV環境(平面ブラウン管)の違いがこの DVD の最初の CHOPINIANA からも現れていた。
http://jrf.aboutme.jp/user_statuses/show/118328
たしかに新しいAV環境のほうが精細なのだが、古いAV環境のほうが朝・昼・宵をイメージして造られた光が「リアル」に思える。自然にだまされうるというべきか。視聴者である自分が容易にだまされうることも、「アート」を構成する一部ということになろうか…。
JRF 2010年02月13日 6279
この DVD の音質に関して。最初、新しいAV環境で聞いたとき、ホワイトノイズがずっとあって、シンバルが鳴るところなどで、音がつぶれるというか音量が小さくなることがあった。
それが古いAV環境(↓では非難したもの)で聞くとまったくそういうことはなく、それで確認しようともう一度、新しいAV環境でいろいろ試しながら聞くと、そういうことはほぼ気にならないレベルだった。NIGHT モードか何かを押してしまっていたのだろうか?ただ、ハード的につなぎ方を変える実験等で、こういうことが起きた覚えもあるのだが…ググっても見つからなかった。
JRF 2010年02月13日 8029
http://jrf.aboutme.jp/user_statuses/show/117656
このDVDを最初観ておもしろいなと思ったのは PETRUSHKA と BARBER'S ADAGIO だった。(PETRUSHKA ペトルーシュカはオーソドックスな演出ではないよう。)
でも、PAQUITA を観るあたりで、だんだん音楽に踊りが「決まる」のが良くなって、ヒラヒラも華やかとわかるようになってきた。
二度目に古いAV環境で観るときは CHOPINIANA からとても美しく観えた。
もちろん、バレエを理解したとは到底言えないけれど、美しいと自然に思える。
JRF 2010年02月13日 2264
松本大洋『ZERO』 上 (全2巻)
http://www.amazon.co.jp/dp/409184734X
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102517232
『KIROV CLASSICS』
http://www.amazon.co.jp/dp/B00006G8HI
http://www.hmv.co.jp/product/detail/66801
JRF 2010年02月13日 2987
この DVD のリージョンコードは 0。全世界の DVD プレイヤーで見れるはず。
リージョンコードも構想されたときは、AV環境の市場(国・地域)間のクセを反映するために考え出されたのではないかな?
それを「誰か」が国別で観れないようにした。リージョンコードの発想の危うさに怒ったのかもしれない。
観れないようにした責任者を「処刑」したくもなる感情も湧くかもしれない。でも、それは開発者も「指導者」も同じだったのだと思う。ちょうど「共産圏」がなくなったころ、そこに抵抗する力を誰が創り維持するかを問題としなければならない側面もあった。
JRF 2010年02月13日 7942
ネットが期待ほどには強くならなかったということかもしれない。
特に日本ではネットを担うべき人材の年齢が急速に高くなってきていて、もうそこは疲れて「戦い」まではできなくなったとしたほうがよく、「じゃあ、あるカードを使って少ない人数で次どうするの?」というところを考える時期が来ているのかな…とか私は思う。
http://jrf.aboutme.jp/user_statuses/show/115525
JRF 2010年02月13日 0836
このDVDのペトルーシカは、社会主義革命やファシズムとの戦争のような文脈における個人の犠牲のようなテーマが見える。でも、撮られた年代を考えると、ペトルーシュカというより「ペレストロイカ」を想うべきなんだろうな。
《ペレストロイカ - Wikipedia》
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%AB
これは「リストラ」の語源のようなところがあるのか…。あの時代の人々の熱心さを思うと、皮肉だな。
JRF 2010年02月22日 7591
《サンクトペテルブルク白夜祭 2008》の『火の鳥』『春の祭典』(『結婚』はない?)は、おそらく↓の Blu-ray。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3649016
http://www.amazon.co.jp/dp/B0023T9ZRK
JRF 2010年02月25日 8517
1991 年作とあるがこれは場面を撮った年というよりも、編集した年だろうか。
「文化を維持できる背景」に関心が及んだのは、たまたまウィーン少年合唱団の記事(↓)も読んだからだろう。
《asahi.com(朝日新聞社):「天使の歌声」にも時代の波 厳しさ不人気、志望者激減 - 音楽 - 映画・音楽・芸能》
http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY201002120004.html
JRF 2010年02月13日 3928