aboutme:122258
死刑を事件の幕引きのために使う「最終刑」としての死刑は、実際の計画犯・実行犯以外であっても組織の責任を負うことができ、そうして負った責任の補償がその組織で追及されるべきだという考え方でも背景にあるのだろうか。
JRF 2010年4月 8日 (木)
私は、自殺者が出たからといって捜査の手をゆるめるのは、後日、捜査をゆるめるために「自殺」者を生むことにつながりかねないため、むしろ、自殺者が出たなら、その後、どれほど「自殺」者が出ようとも捜査をし続けることが、後の世の「自殺」者を減らすはずだと考えたことがある。
だが、「自殺」に追い込むだけの力を「敵」に「私」も許している状況でそれを行うのは、「私」に対して憎しみを募らせるだけに終ると考えたほうが良いのかもしれない。
JRF 2010年04月08日 5444
その後、検察の手から「生き延びた」佐藤優などの 1 月の小沢氏秘書逮捕に関する動き(↓)を読みながら、少しあるべき方向がわかってきたように感じた。
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20100116/1263603241
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20100117/1263690268
JRF 2010年04月08日 3922
>himorogi:>14 名前:名無しさん@十周年[] 投稿日:2010/01/16(土) 11:24:06 ID:5x2P7HTO0
石川「さっぱり覚えていません」
検察「正直に言わないとね、釈放しちゃうよ」
石川「白状します」
<<
>rice_shower:>(石川議員の)自殺の恐れを~
佐藤優は、半年くらい前から、「彼が死なないよう支える」とリアルな発言をしていました。
<
JRF 2010年04月08日 4687
つまり、「自殺」者が(1)消された場合、(2)自ら死を選んだ場合、が考えられるが、両方とも、外に出れば「消される」かもしれないという心理下にまず置くことが善いことになる。まず(1)の場合は言葉どおり。(2)の場合、自らを追い込んでいき鬱(の様)になることを避ける必要があるが、そのとき自分の手を使わなくても本当にヤバいことを言ってたら殺されるんだというのが、ある種の「救い」となって、本人による死を避けさせる。
JRF 2010年04月08日 7429
ただし、これだけでは、検察の不要な拘留を招く可能性と、今度は外に出るとき「殺される前に自殺する」という心象を生みかねない。そこで重要なのが前に「生き延びた」ものの(やや宗教的ともいえる)組織的サポートではないか。
まず、(1)の経路について、別の「あやしげ」な組織下に入ることで証言の重要性を失わせることができ、経済的に生き延びる方法を教わりながらも「消される」までもない存在になることができる。(2)の経路については、検察の下、外とつながりのある組織と接することで、ヤバいことかどうかの判断を組織に預け、または組織とのある種の信頼関係を築いて、自殺しないで済む程度の秘密保持に移行できる。
JRF 2010年04月08日 0815
……いや、どこまでうまくいくかはわからないが、最近の私の「経験」を応用すると、そういった方向ではないかと考える。不明な点は経験的に解決できるような気がしている。
「組織のための自殺」を防ぐために「あやしげな組織」をあえて認める。それを新たな犯罪者集団とせず「同人レベル」(これまでにある大手組織の小別動隊)にする…。翻えって、そうできることが迂遠であっても、「最終刑としての死刑」を不要とすることにつながるのではないか。それはいつまでも「罪」(毒、病)を抱いて生き延びることを社会が受け容れることなのかもしれない。
JRF 2010年04月08日 0731
↓の事件を受けての考察だが、今回の事件が上のような「組織」のロジックに直接関係するわけではない。ただ、両者を結ぶ線上に、日本からはそういう光景が見えている。
《中国:麻薬密輸罪、日本人の死刑執行(…)- 毎日jp(毎日新聞)》
http://mainichi.jp/select/world/news/20100407ddm002030026000c.html
《【毒ギョーザ逮捕】(…)待遇面に不満か 警察庁発表 - MSN産経ニュース》
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100327/crm1003270443001-n1.htm
JRF 2010年04月08日 9095
かなり昔に書いたものの一部で、死刑が「抑止」となる観点について参考としてここに出しておく。
>次に抑止という観点から考えよう。
最初に想い起こすべきことは、ほとんどの人にとって重犯罪は刑の軽重にかかわらず、抑止されるという点である。この点を踏まえると、罪の軽重を抑止に関して論じる際は、すでに犯罪を犯した者や刑に関係なく犯そうとする者をどう思い留まらせるかが問題となる。
そのような分別を失った者にとって、十年も二十年も同じである。ただ、軽重があるという認識さえあれば、追加的な犯罪を思い留まらせることはできるかもしれない。
<
JRF 2010年04月08日 3298
>
このような観点において、極刑というのは特別の意味がある。まず、それ以上重い罪を犯しても重い刑がないという点ではどめが効かなくなる点、次に、死という言葉には、根源的な恐怖が伴うため、分別を失いかけたものにも訴求するものがあるかもしれないという点である。
このような考え方から死刑は有効であると予想されるが、そこから逃れる方法が犯罪者が捕まるまでは、いつでも保障されたほうが良いということが言える。また、終身刑よりはより直接的な表現である死刑が選好されることになる。
(なお、《Wikipedia:死刑》によると、このような「威嚇効果」が統計的に実証されたことはないそうである。)
<
JRF 2010年04月08日 4556
死刑制度そのものに対する私の判断は今のところ保留ということにしてください。自らが罪を犯すときのことを考えれば「反対」はできない…まぁ、だいたいそういう立場です。
keyword: 死刑
JRF 2010年04月08日 4417
実はこのあたり、角倉了以の話を読んだ影響もあり、 酒・医・高利貸し・神道・売春という体制から、精神薬・サイコドクター・電子化・代替医療・介護保険という体制への大きな流れで捉えられるのではないかという直感がある。
2008年07月18日のひとこと。
>アルコールを飲む人と、私のような向精神薬を飲む人は、いってみれば別世界にいる。「異常な言動」は前者では飲んだために現れることが普通となり、後者では飲まなければ現れるのが普通とされかねない。その精神性がとらえる世界は違うというのが一つの解釈。そしてやはり精神異常で見える世界と、酒でゆがむ世界は、まったく違うというのもある。<
JRF 2010年04月09日 4632
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でも、それは「罪」を死人の数で価値換算して計るようなもので、それは工場のノルマとして人を殺させるような「虐殺」の論理ではないか。
…話ははずれるかもしれないが、私はここで、日本政治の汚職等において自殺者が出るときの対応に想いが及ぶ。
JRF 2010年04月08日 7406