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若年人口が減る中で、施設の数を増やす必要が感じられるというのは社会の変化があるからで、それは地道にボトムアップで解決するほかなく、ボトムアップというなら、教育バウチャーとか子供手当のほうが筋がいいと素人目には思う。

JRF 2010年6月17日 (木)

教育バウチャーがダメなのは、教育というのは「教育機関」が行うという前提になりそこにしかお金がいかないのが問題で、そこから類推すると、子供手当の問題は、子供は親だけが教育するとなる点にあるのだと思う。

ボトムアップというとき、(理想論であることは自分でもよくわかるが)例えば「ニート」の力をうまく使って教育するという方向も考えなければならないが、子供手当の使い方の議論に「ニート」を参加させようとするインセンティブはほぼない。

JRF 2010年06月17日 4669

じゃあ、親じゃないすべての人にも「子供手当」を与えて議論への参加を促す…というなら、それは税を減らして皆は投票にいきましょうというのと大差はない。そしてこれまではそれでいいということだった。

それでよくないという変化の源をどこに見出すかと考えると、私のような親になる可能性をあきらめる人が社会に増えたというところに行き着くのではないか。そしてもうこの趨勢はしばらくは続くことが決まっている。

要は子供ができない(その子供から孫ができない)なら、せめて次世代に金だけは出しましょう…というのが「子供手当」のコンセンサスではないか。

JRF 2010年06月17日 5632

まぁ、だからなんだろう…。

子供手当をパチンコに使ったというのはケシカラン話かもしれないが、「ニート」が接触を望むことなく向こうにいるポンチ絵を使ったゲームで遊ばせるのは許してやってよ…ってことかな。

JRF 2010年06月17日 8614

関連は2009年08月03日から09日までのひとこと。

貯蓄があるから貸せる。頭金を出せるから貸せる。…というのはある。貯蓄を銀行が求める必要がなくなったことが、貯蓄の必要性をなくし、それが投資適格者を減らしているのではないか?…って、金利を高くすれば金利生活者の消費が刺激されて景気がよくなる、というのと同じぐらいアヤシゲな理論だな。

JRF 2010年06月17日 1579

(…)
投資適格者が減っている、消費が刺激されるのは本当だとしても、一方で、金利を払わすことができずにつぶれる金融機関が出てくる可能性がある。本来は金利が安ければ投資が増えて所得が増えるはずなのにそうならない。金利を上げれる状態にはしたいのだろうとは思うけど、それができなくて困ってるのだと思う。

…いや、でも、案外、的を得てるかな。高齢者の消費と若年層の貯蓄、ミクロに見て両者にマイナスに作用してることが、マクロな政策が効かない原因かもしれないな…。

JRF 2010年06月17日 2127

(…)
間接金融から直接金融へ、教育バウチャーなどの人的投資へという合言葉が一昔前、喧伝されていた。単純なイメージとしては高齢者が金利を求めて若者に人的に直接に投資するとなる。それが超低金利の帰結だったのか、超低金利がその帰結だったのか…。

(直接金融はだいたい「有限責任」の株式の公開益によるというイメージでもあった。)

教育は「投資」か「消費」かと問われれば、金銭的には「消費」だろう。もちろん、人生を豊かにするという点で「投資」と言えなくもないが、その投資の果実を金銭に替えられるとは限らないわけで、金銭で譲渡可能な資産が形成される…とも普通言えない。

JRF 2010年06月17日 1209

(…)
資格などに結実すればわかりやすいが、人的投資で生成されたとできるものは結局「信用」。金銭的信用ではなく、その人ならばこういうときこう考え動くはずだという「バイアス」、そしてそれを「共犯的」に命以外すべてをかけて演じれる金銭的・関係的・心理的蓄積と、もう決めねばならないのでないか。
(…)
昼間からパチンコができる人間がなぜいるか、というと、生活費が支給されているんだけど、生活費からは貯蓄ができないように、消費しきらなければ次の金銭の受けとりができないようになっているため、貯蓄が必要なような少し高い物を手に入れるには博奕にかけるしかないから、だと私は疑っている。

JRF 2010年06月17日 6887

それから一年弱でその関係がどうなったかというと…。

《〔改正貸金業法の波紋〕消費者金融が直面する「三重苦」 | ビジネスニュース | Reuters》
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-15871420100617
>新たな規制の1つである「総量規制」は、利用者(債務者)に対し所得の証明を求め、融資額を利用者の年収の3分の1以下に制限する。証明がない専業主婦(主夫)の場合、所得のある配偶者の同意などを求められる。事務手続きの負担が大きいなどとして、大手業者の多くは専業主婦らへの融資を取りやめる方向だ。<

JRF 2010年06月17日 1288

はずかしながら「ニート」な私はその影響を受けているらしい。

http://jrf.aboutme.jp/user_statuses/show/122766
>いつのまにか、クレジットカードのキャッシング枠がゼロになっていた。これで、航空券をカードで買って、現金はキャッシングしたのを両替して、カード一枚で海外脱出!…とかはかなり難しくなったわけか。
(…)
キャッシング枠確保のためのオプション年会費サービスとかやってくれないかなぁ。まぁ、要するに 0 円に利子ってやつ?
(…利用料を払わない使い方が問題なら…)
キャッシングだけリボルビング払いにするとかできればいいのかなぁ…。

JRF 2010年06月17日 7843

2006年10月29日の関連。
《はてなブックマーク - 大竹文雄のブログ: 池尾先生の異論》
http://b.hatena.ne.jp/entry/ohtake.cocolog-nifty.com/ohtake/2006/10/post_f3e4.html
>安定して消費者に貸付けられる金額は主に最低賃金から決まるため長期安定?グレーゾーンは自分の収入でない収入「家族的余祐」からの返済が犯罪とまではいえないため?それが少子化・核家族化で消失したのが現在?

JRF 2010年06月17日 9366

このあたりは、要するに「子供手当」を借金のあてにするでしょフツーという話。

私はその関係は、消費税の定額還付の構想に関してちょくちょく話題が出る。最近の例↓。

http://jrf.aboutme.jp/user_statuses/show/119507
>賃借の際、ユニバーサルな給付があれば、保証人よりもさきにそこを担保にしようとするだろう。(…)給付を表すエージェントプログラムをライブに保たねば、借主のデッドを知らなかったとしても善意取得にならない。(…)<

JRF 2010年06月17日 1016

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