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新国立劇場『ベルク:ヴォツェック』。すばらしく理想的な狂気。気持ちワルイ。音楽から連想する場面はもっとファンタジックだが、その幻想という狂気は、たしかに、ここに描かれた「現実」すなわち軍服を着た悪夢から紡ぎ出されていると感じる。

JRF 2010年7月 3日 (土)

新国立劇場公演『ヴォツェック』(ベルク)全3幕

原作:ゲオルク・ビューヒナー
台本・作曲:アルバン・ベルク

ヴォツェック:トーマス・ヨハネス・マイヤー
マリー:ウルズラ・ヘッセ・フォン・デン・シュタイネン

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:ハルトムート・ヘンヒェン
演出:アンドレアス・クリーゲンブルク

収録:2009年11月26日 新国立劇場オペラパレス
放送:NHK BS hi 2010年6月27日 01:08 ~ 02:45 (プレミアムシアター内)

JRF 2010年07月03日 6272

明日深夜再放送予定!

放送(再):NHK BS2 2010年7月5日 03:03 ~ 04:40 (プレミアムシアター内)

なお、以前芸術劇場の枠でも放送しているが、母の録画とダブったため、その機器を「間借り」している私は録画に失敗したのだった。

放送:NHK-E 2010年3月5日 (芸術劇場 内)

↓を読んで強い興味を抱いていた私にありがたい再放送だった。

《新国『ヴォツェック』 - charisの美学日誌》
http://d.hatena.ne.jp/charis/20091123

JRF 2010年07月03日 5612

ただ、これを「トップ」で紹介するにはためらいがあった。つまり、日本のデジタル放送であるため録画に CPRM というダビングを制限する技術が使われているからである。

私は趣味の友人が近くにおらず、そういう人間が手に入りそうで入らない物への欲を刺激されるのは大変苦しいことを知っている。子供が嫌いな相手にその者が好みそうでしかし手に入れられないものを見せびらかすところを想い浮かべる。

JRF 2010年07月03日 2580

ああいった「いじめ」にこそ差別の元型があるもので、そこから想像すると、CPRM には、自己満足でしかなかった差別心を、具体的な悔しさという「実利」に結びつける道具として用いられる危険が大きい。(たとえば↓。)

http://jrf.aboutme.jp/user_statuses/show/113943
>CPRM の DVD を観たいために、紹介所で探して「友達」になる。そういう未来でいいのだろうか?<

JRF 2010年07月03日 1032

放送を皆リアルタイムに観ていてツイートするというなら、それを楽しめなかったのは番組が観れなかったせいというより、リアルタイムに共有できなかったせいと思うこともできるが、録画の感想については、そこに物があるのにどうしてその録画を私は見せてもらえないんだという上の「子供じみた不平等感」を刺激してしまうだろう。

CPRM がかかった録画の感想を、検索したとき「トップ」に来るように配置するのは、それを煽るようなもので、その配慮のなさは、これこそ侮辱罪に問われるべきものではないかと私はためらう。

JRF 2010年07月03日 4434

しかも、そういう CPRM がある放送形態を「許した」ことは、自由な国際社会を生きるアーティストにとって、現代の芸術のあり方への無関心、端的には無能を証明したと、将来なされうるのではないか。そして未来にそう感じるアーティストが出たとき、「トップ」にその証拠を残すようなものを潰そうというベクトルがかかり、それはネット全体を不自由にしていくことにもつながりかねない。…多分に妄想的だが、私はそう恐れている。

JRF 2010年07月03日 1925

(最近「法の下の平等」に関するひとことを書いていた↓…。)

http://jrf.aboutme.jp/user_statuses/show/127257
>「暴力団」または「反社会勢力」に対するとしてなされる排除が安易になされすぎているように私は感じる。<
http://jrf.aboutme.jp/user_statuses/show/127330
>外国人労働者を「エリート」に限って受け容れるといったような論がかつてあった。でも、「それ以外」を拒絶するのは、「エリート」にも当然いる家族を疎外することでもある。<

JRF 2010年07月03日 6511

でも、そう考えながら「トップ」にすることを私は選択した。眼の肥えたオペラファンにとって本作がどう映るのかは知らないが、少なくとも、私にとって、私が若いころ想像していた「狂気」が影像となっていたことに感銘を受けた。

だから、その感情にも順わねばならぬが、信念も曲げねばならぬのならば、それなりの代償も求めねば気が済まない。…ということで、現在の著作権法から見れば違法かもしれないが、そうだとしても「市民的不服従」の範囲になるよう以下のようにしようと思う。

……。

JRF 2010年07月03日 2406

下記の条件を守る方に限り、本作を録画した CPRM 付き DVD-R を無償で無期限で貸与します。ただし、一つの録画機器で BS hi (3倍速録画)と BS2 の放送分を録画したものからダビング10 で作りうる 20 の DVD-R のうち、自己保存分 2 を引いた 18 名までの先着とします。また、本作の DVD か BD の発売が発表されたとき(その発表が守られるという合理的期待のあるうち)は、受付・発送を停止します。(ネットで暗号付きで観られるだけの場合は、これに準じます。)

JRF 2010年07月03日 4787

条件:できるかぎり送料・メディア代もこちらで負担しますが、その替わりといってはなんですが、DVD または BD が入手可能となった時点で、次の三つのうちのどれかを選択してください。

(1) DVD または BD を公正に入手し、それも、CPRM 付き DVD-R も保管する。

(2) DVD または BD を公正に入手し、CPRM 付き DVD-R は貸与終了として適切に廃棄する。

(3) DVD または BD を(当分)入手しない、または入手後手放したが、CPRM 付き DVD-R は貸与終了として適切に廃棄する。

JRF 2010年07月03日 4328

受付はここに欲しい旨を書いたあと、住所をアバウトミーの「メッセージを送る」で知らせてください。アバウトミーが使えない方は私のブログのコメント系由等でもかまいません(ただし受付をしたことはここに書きます)。受付から発送作業がなされるまでに1週間ほど猶予を見てください。発送時の差出人は無記名か「http://jrf.aboutme.jp/」にする予定です。発送後、到着の連絡があった場合、または、3ヶ月以上たっている場合、住所の書かれたメッセージはネットから消去します。

受付は再放送終了後から。

JRF 2010年07月03日 7676

(2012年5月12日、一枚、上記条件で DVD 発売を待つファンのよしみで「貸出」を受諾しました。)

JRF 2012年5月12日 7088

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受信: 2012-01-05 07:19:25 (JST)