aboutme:132932
アルバン・ベルク四重奏団『ドビュッシー&ラヴェル:弦楽四重奏曲 他』。ドビュッシーのもの、様々な踊りやダンスの情景が、断片として現れ折り重なる。ラヴェルも似たようなものだと思っていたが…これは違う。
JRF 2010年11月 6日 (土)
ラヴェルのものは、姿を印象づけるに留まるのとは違い、それまで音楽が「語る」に留めていたところを超え、色彩感覚をそのままどこかに連れていって、戻ってくる(…いや、戻ってきてるのか?)…という「感覚操作」…何かを様々に感じさせるのではなく、感じ方ことそのものを一時的に違うようにさせる…ところにまで踏み込むのが善いこととしているような気がする。私にはイメージを介さない部分にも強い幻惑感が残った。
JRF 2010年11月06日 5934
その後のストラヴィンスキーの、「複雑」というか苦い響きだが、単調な音楽にとても救いを感じた。私はストラヴィンスキーも誤解していたかもしれない。ストラヴィンスキーは、ドビュッシーやラヴェルの時代が構築してしまったものと、ずっと戦い続けていた。…に違いない。
それぞれの曲を美しいという人はいるだろう。私も美しいとは思うが正直いって好きになれない。楽器を本格的に習った経験がなく音楽感覚の定まってるわけでない私には刺激が強すぎるのかもしれない。でも、特にこの演奏の CD を好む人がいれば、その理由はわかる気がする。
JRF 2010年11月06日 9104
アルバン・ベルク四重奏団『ドビュッシー&ラヴェル:弦楽四重奏曲 他』。
http://www.amazon.co.jp/dp/B001CRGT2S
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2768237
JRF 2010年11月06日 8481
……ただ、この感想はあまりフェアでないかもしれない。
実は、この CD をはじめて聴いた日をはさむ数日間、『ソウルキャリバー4』というゲームにハマっていて、その映像に強く刺激を受けていた。この CD を聴いたとき上で「踊り」と書いた部分で想像したのは、むしろゲーム内での対戦映像に似たものが多かった。感覚がおかしいように感じたのは、ゲームで神経が疲れていただけのことかもしれない。
「毒抜き」というか少し落ち着いて、聴き直してこの感想を書いているが、影響は拭[ぬぐ]い去れてないだろう。
JRF 2010年11月06日 4660
……。
『ソウルキャリバー4』についてはブログ記事を書いた。まぁ、ある意味「毒」のある記事なので、最初に書いた「バビル2世 編」は他を読んで不快でなかった人のみ、ご覧いただくという形のほうが良いかもしれない。
JRF 2010年11月06日 8408
《ソウルキャリバー4 キャラクリ バビル2世 編》
http://jrf.cocolog-nifty.com/column/2010/10/post-1.html
《ソウルキャリバー4 キャラクリ 懐かしキャラ 編》
http://jrf.cocolog-nifty.com/column/2010/11/post-1.html
《ソウルキャリバー4 キャラクリ 懐かしキャラ 編 その2》
http://jrf.cocolog-nifty.com/column/2010/11/post.html
JRF 2010年11月06日 1154
typo 「感じ方こと」→「感じ方」。
修正 「単調な音楽」→「単調とさえ感じる音楽」。
《SOULCALIBUR IV》
http://www.soularchive.jp/SC4/
JRF 2010年11月06日 6916
修正 「様々な踊りやダンス」→「様々な踊りや仕草」。
当初こう書こうと思っていたのに間違えて書いた。踊りとダンスを違うものと見たいという意図は私にはなかった。
JRF 2010年11月06日 8368
ドビュッシーのものは、その情景によってその向こうの人の心が伝わる。音楽は直接人の心に真実を語りうるものなのに、あえて真実は語らず真実の姿だけから見せようとしていると感じる。そのような「優しさ」の表現なのだろうか?
ラヴェルはそれまで聴いた曲の印象から、結局はドビュッシーと同様のところにあると思っていたが、どうもこの CD で聴くと、性格が違うように思った。
JRF 2010年11月06日 5121