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aboutme:135024

『シューマン:交響曲 第2番』。力弱い。「力強い」「力無く」「ひ弱」といった言葉はあるが、「力弱い」は言わない。でも、運命に立ち向かう力があるのに、ファンタジーを許したため、弱さに甘んじている…のをそう表現したくもなる。

JRF 2010年12月25日 (土)

↓を聴いての感想。

《第1687回N響定期公演 - クラシック倶楽部[プレイリスト]|NHK》
http://cgi4.nhk.or.jp/topepg/xmldef/epg4.cgi?setup=/classic/club/hensei/playlist.def&st=20101219060000

「バイオリン協奏曲 ニ長調 作品77」 ブラームス作曲
(バイオリン)ヴェロニカ・エーベルレ

「交響曲 第2番 ハ長調 作品61」 シューマン作曲

(管弦楽)NHK交響楽団
(指揮)マルクス・シュテンツ

~2010年11月24日 東京・サントリーホールで収録~

JRF 2010年12月25日 9133

放送では、シューベルトのグレイトに着想を得て、ベートーヴェンを目指したとあったが、それがヒントになって、曲の構造がつかめたような気がした。第1楽章や第2楽章、第4楽章は確かにそんな感じがする。シューベルト的なファンタジーとベートーヴェン的な力強さが、(もしかすると分裂的に)存在している。ただ、第3楽章は、むしろワーグナーとドヴォルザークに続く道という印象が強い。

JRF 2010年12月25日 1174

私は2番は↓のバーンスタインの演奏でしか聴いてなかった。あえて比べると、バーンスタインのわかりやすさはやはり「劇的」なもので、これは(おそらく改善された録音による)繊細な響きから、バーンスタインとはまた違うわかりやすさ…歴史的文脈のわかりやすさ?…があった。

バーンスタイン指揮ウィーンフィル『シューマン:交響曲全集』
http://www.amazon.co.jp/dp/B000001GY9
http://www.hmv.co.jp/product/detail/967959

JRF 2010年12月25日 9876

エーベルレ&シュテンツの『ブラームス:ヴァイオリン協奏曲』の演奏は、ヴァイオリンの音色が、か弱い、または可憐な感じが出ているように思う。男性的な部分でギクシャクしながら、最後、身につけた果敢さを見せながらも、一歩引いたところに着く…。それはブラームスが求めた在り方ではなく、でも、それこそが本来の女性性の抵抗の在り方なのかもしれない。大きく言えば、これが協奏曲の意義なのか…。

JRF 2010年12月25日 0509

この演奏はすでに MP3 にして私個人用のオンラインストレージ上に置いてあります。ただし、↓に書いた経緯から、この譲渡にはまったく気乗りしません。ただ、どうしても必要なのに融通のきく仲間がおらず、素人の手による音質の悪い音源でもいいから手に入れたい…とのことであれば、よりマシな選択としては個人的に相談に乗れるかもしれません。その場合は↓をよく読んだ上で、こちらのリスクからも判断してくだされば幸いです。

http://jrf.aboutme.jp/user_statuses/show/134801

JRF 2010年12月25日 6891

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