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樫本&川本&趙&小菅『ブラームス:ピアノ四重奏曲 第1番』。四人の個性がぶつかりあう。音楽性の違いでアンサンブルが崩れそうになると、個性をなくすのではなく、むしろ誰かが個性を発揮して空気を領[おさ]めてしまう。…なんてポップス・グループに対するような感想がつい口を出そうになる。

JRF 2011年2月26日 (土)

『マクロス7』の北条アキコの口調を思い出しながら。

ピアノの小菅優の感情に、ヴァイオリンの樫本大進の大振りな理性がまともに組み合い、ヴィオラの川本嘉子のピリッとした主張を、チェロの趙静が思いを包みながら渋く待ちかまえる。…と映像でぜひ観て欲しいライブ感。

…で、これはあまりにも映像に影響を受け過ぎてるなぁ…ということで CD-R にダビングしてから聞きなおした。

JRF 2011年02月26日 7543

確かに、大振りさとか表情が見えなくなって印象が変わった面もあるが、音だけでも感情のいろの混ざり合いが最近思いあたらないほどよく出ている。音色がところどころ印象的で、時が刻むのを忘れるかと思うほど。

最後の楽章のメリハリがついていてキマっている。昔はもっとメリハリの付いた(他の曲の)演奏を聞いたことがあったと記憶するが、近年、オーディオのせいか、私の感覚のせいか、かつてそう感じたはずの演奏がキマってきこえず、そういう演奏と出会うこともなくなっていたのが、そう感じたのだから、若者など感覚のするどい人が聞いたら、もっと感動できるのではないか。

JRF 2011年02月26日 0391

《NHKネットクラブ 番組詳細 クラシック倶楽部-樫本大進 川本嘉子 趙静 小菅優 ピアノ四重奏演奏会-》
http://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20110117-12-13284

ブラームス:ピアノ四重奏曲 第3番 ハ短調 作品60から 第2楽章
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 作品25

vn:樫本大進
vo:川本嘉子
vc:趙静
pf:小菅優

収録:2010-6-10 紀尾井ホール (東京)
放送:2010-8-26 NHK BS 2(再)

JRF 2011年02月26日 1698

↑はずっと以前に録画してあった(最近再放送もあった)が、なぜか、見る気力が出ずにいたが、↓の演奏を聴いて小菅優に関心を持ち、観ることにした。

《NHKネットクラブ 番組詳細 クラシック倶楽部 N響コンサート -第1691回N響定期公演-》
http://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20110218-12-07011

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15
ほか

指揮:ワシーリ・ペトレンコ
ピアノ:小菅優

収録:2011-1-8 NHKホール (東京)
放送:2011-2-13 NHK BS hi

JRF 2011年02月26日 0793

↓でベートーヴェンのピアノ協奏曲がわからないと書いたし、それは以前聴いたCDのピアノ協奏曲第1番でも同じだったが、小菅優の演奏ではじめてピアノ協奏曲にベートーヴェンらしさを感じた気がする。

http://jrf.aboutme.jp/user_statuses/show/132070

ベートーヴェンは強い精神力を特長に挙げられることがある。まさに、それを感じることができる演奏で、しかし強い精神力というのは何ごとにもゆるぐはずのない心ではなく、むしろ弱く不安をかかえた心が、なお強くあろうとするところに感じるものだと確認できた。

JRF 2011年02月26日 9587

もちろん、再生機器は変えておらず、録音技術が変わったわけでも、ピアノの楽器が変わったわけでも、マイクの位置が変わったわけでも、発電・給電方法が変わったわけでもないはずで、変わったとすれば私の感覚ぐらいだろうに、音色に感情のノってる感じが、最近なかったものだった。これは CD-R に焼いてからいっそうそういう感想を抱いたので、小菅優の演奏表現を観た録音技師がその再現を目指してがんばったのではないかと邪推したほど。(もしそうなら他の奏者が怒るだろう。金管楽器奏者とか。)おそらくトシのせいで耳が悪くなったのだと思うが、最近気になっていた、大事な休符でのピアノのひずみもほとんど感じなかった。

JRF 2011年02月26日 8142

(なお、この演奏はすでにMP3にして私個人用のオンラインストレージ上に置いてあります。ただし、↓に書いた経緯から、この譲渡にはまったく気乗りしません。ただ、どうしても必要なのに融通のきく仲間がおらず、素人の手による音質の悪い音源でもいいから手に入れたい…とのことであれば、よりマシな選択としては個人的に相談に乗れるかもしれません。その場合は↓をよく読んだ上で、こちらのリスクからも判断してくだされば幸いです。なお、手間をはぶくため同日の演奏でも言及したもの以外はMP3になっていないことが多いです。)

http://jrf.aboutme.jp/user_statuses/show/134801

JRF 2011年02月26日 0535

変なレトリックを使って「疑い」をぶちまけてしまったことを反省。

ピアノのひずみが聞こえていた等は、最近、睡眠がおかしかったり、疲れていたせいだと思う。で、「疑い」をぶちまけちゃったのも、きっとその症状の一つ。

わかりにくくなっちゃってるけど、上に書いてあるとおり演奏は感情が豊かにノった名演です。

JRF 2011年02月28日 1862

修正 「vo:川本嘉子」→「va:川本嘉子」。

ナチュラルにヴィオラの楽器略号は vo だと間違えて記憶していた。正しくは、Va. Vla. Br. Alto など。MP3 ファイルでの表記も間違ってるが、面倒だな…要求がない(少ない)ようなら、このままにしとくか…。

JRF 2011年03月10日 1116

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