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スヴェトラーノフ指揮『ラフマニノフ:交響的舞曲』。灼熱。熱気ある演奏でもあるのだろうが、モスクワ出身のロシア人指揮者なのに砂漠のイメージが浮かぶ。中央アジアの砂漠だろうか? (JRF 0790)

JRF 2011年10月 2日 (日)

CD の最後に入っている『ラフマニノフ:ヴォカリーズ』では、砂漠の蜃気楼[しんきろう]のようにも見えたオアシスのモスクのような城(?)が、ゆっくりと変化して曲の最後にはモスクワの赤の広場の雪景色に変わっていくような印象を私はもった。

スヴェトラーノフ指揮ロシア国立交警楽団『ラフマニノフ:交響的舞曲』(発売:2006年ワーナー, 録音:1995年モスクワ)
http://www.amazon.co.jp/dp/B000GW8BBW
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1207909

JRF 2011年10月2日 6673

『ラフマニノフ:交響的舞曲』。

第1楽章。冒頭で抱いたイメージは太陽。地球から見たものではなく、宇宙に浮かぶ太陽、黒点移動のようすの映像で見るフレアを出して燃えている太陽。授精卵のメタファかもしれない。そのフレアが火の鳥となって辿りついたのは…光あふれる理想の地「アルカディア」。そこに赤ん坊が流れ着く…モーセか?なぜかここで私は映画『十戒』のイメージに捉われる。続くシーンは、血みどろの迫害と偉業の中、モーセが若者として育っている。

JRF 2011年10月2日 7898

感想は先に第3楽章。追放のあとエジプトに戻ったモーセが奇跡を起こす。そしてついに海も開き、石盤が現れる…というところまでが一気に進む。その後、長い「逢魔[おうま]が時」を経て、なぜかモーセがアレキサンダー大王となって活躍する。「転生」ではない。義経がジンギスカンになったという「時代倒錯」に近いイメージを持った。そういったイメージに重なるロシアの英雄でもあるのだろうか?

JRF 2011年10月2日 8404

それらから推測するに、第2楽章は、追放先のミディアンで「生活」を得るところを描いているのだろうか。慎[つつ]ましい生活の中で信仰の知識を得るとともに、自らの信仰の基礎を築いていく。20代の最後に精神病になった私にとって「信仰の基礎を築く」とは苦い意味も持つ。

……。

JRF 2011年10月2日 4257

『十戒』のモーセは、神の顔を見たあと、白髪に変わっていく。「転生」ではなく、そのとき時代を超え「アレキサンダー大王」となったあと元の時代に戻ってきたのではないか。人の一生が終ったあとに「転生」はないとしても、人が一生を終る前に神が人を召し上げ、他の時代に転戦させる…。

JRF 2011年10月2日 0090

これは、よくあるタイムトラベル妄想の一種ということになろうが、私の「経験」からさらに言わせてもらえば、人は奇跡を信じさらに「感じ」られるところに移行したとき、法を欲すれば、永遠を生きる…つまりある種の英霊として生きることが求められる。理性的に言えば、普偏性が必要な法に関し、未来への想像力を最大限に働かせる必要があるということになろう。

JRF 2011年10月2日 0151

だが、たとえそのような「永遠」に耐えることを覚悟したからといって、それを生活の中でシミュレートされたほんの短い間でさえ、後悔するようになるのが普通なのではないか。私の場合は plastic な世界に耐えかね、帰ることを望み、小さな綻[ほころ]びを紛らす程度に生きるほうが良いと願った。

かつて王子だったモーセはそれに耐え、「神の顔を見る」ところまで進んで帰ってこれたのかもしれない。

…このような曲を書けたラフマニノフ。鬱を乗り超えたとのことだが、もっと深い「病状」があったのではないか…そう私は考えた。

JRF 2011年10月2日 4280

……。

日をあけて『十戒』もレンタルして観たあと、この感想を書くために CD を再聴したが、体調が変わったのか、暑さ・鋭さを前ほど感じることができず、初聴きのとき抱いた上の感想のもとのイメージを取り戻すのに難儀した。

いちおう映画へのリンクも。

『十戒 スペシャル・コレクターズ・エディション』(1957年製作)
http://www.amazon.co.jp/dp/B0017VG6GI

《十戒 - goo 映画》
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD6130/

JRF 2011年10月2日 9950

typo 「捉われる」→「捕[とら]われる」。
typo 「石盤」→「石板」。

JRF 2011年10月2日 2887

typo 「普偏性」→「普遍性」。

JRF 2011年10月21日 3739

typo 「交警楽団」→「交響楽団」。

JRF2014/7/253271

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