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遺品の話が出てて気になってることがある。よくある動産による課税逃れ(節税)に隠れがちで、善意取得の法理が確立しているから見えにくいが、盗品等が遺品に含まれる場合の問題がある。私は [aboutme:137725] などで善意取得を部分的に否定する方向も示したが、気になっている。 (JRF 4320)

JRF 2011年12月 6日 (火)

たとえば、↓で盗品が遺品の中にあって、どうやってかは知らないが、死者が盗んだ者と証明されたらしい。ただ、これは第三者の善意取得が絡むととてもややこしいことになる。

《オタ友が死んだ。遺品整理を手伝いに行ったらとんでもないものを発見した。》
http://2ch2vip.blog36.fc2.com/blog-entry-5094.html

つまり、例えば、古書や中古でゲームを買っている場合、それが盗まれたと主張するには、善意取得でないという証明が、これまでは必要で、実質不可能に近かった。

JRF 2011年12月6日 9937

相手が生きていれば、ごく近い関係のときは、嫌疑をかけた上で、どこで中古で買ったか言えないから盗んだといった荒っぽいことができたかもしれないが、死んだ相手となると、関係者が中古でたまたま手に入れたと例えば↑の例であれば、親が、返すために買って手に入れて返すタイミングを探っていたなどと主張すれば、カドが立たなくなってしまう。

JRF 2011年12月6日 1375

ところが、現在、本やゲームは「ソフトウェア」となり、DRM がつけられて管理され、譲渡(相続含むだろう!)は否定すると主張されることが多い。

もし、この先、この主張がそのままとおるなら、仮に P2P で適切な処理をして譲渡や貸出をしても、DRM が適切でないという理由で、賠償を請求されることになるかもしれない。

しかも、著作権は罰金刑で済まず、自由刑を定められているため、それが死後に問われたとき、それは名誉の問題と意識される可能性が高い。そうなると、名善を守るために、他の財物への債権譲渡すら認めることになりかねず、それは著作権の身分法的側面を露わにすることになるだろう。

JRF 2011年12月6日 9731

私は分割相続を考えれば自然に譲渡のリクツも必要になるという点を考慮すれば、譲渡を否定する DRM は人権侵害に近いと考える。

多くの IT 界の巨星が死んでいく中、少なくとも、相続の機能はちゃんと実装しようとしなければ、IT 関係者は責務を果たしているとは言えないのではないか。
で、それをやるんなら、結局は、「ソフトウェア」の譲渡を先にはっきりさせないと混乱を招くばかりだろうと思う。

JRF 2011年12月6日 0588

善意取得の否定を安直にすすめれば、中古で売った商品を「盗作」して、著作物がつくられたので、その著作物の権利は自分にもある…実は手に入れようとしたことさえなかったのに、キャッシュにあったから影響を与えた証拠がある…とかいう「工作」がまかりとおることになりかねない。

現在の DRM 関連はかなり法的「闘争」が必要なのではないかと私は考える。(といっても、DRM がかかってるのはできるだけ買わないとかそういうことしかできないんだけど。orz)

keyword: 善意取得
keyword: 時間記録デバイス

JRF 2011年12月6日 8728

typo 「名善」→「名誉」。

JRF 2011年12月6日 7768

……。

たまたま、『孔子伝』(白川 静 著, 中公文庫, 1972年初出,1991年文庫版) を読んでいる。

http://www.amazon.co.jp/dp/4122041600
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1101934868

その第2章「儒の源流」の「大儒と小儒」の節に次のような文がある。

>孔子の教団に属する人は儒と呼ばれた。(…)『荘子』の「外物篇」に、墓の盗堀をする儒の話がみえる。(…)漢の王族であった広川王(…)は、盗堀を好み、(…)その記録を残していたことがしるされている。<

JRF 2011年12月9日 0085

「盗堀」を「発堀調査」と言いかえれば、つまり、「儒」の紀元とは「考古学者」(白川静を含む、だろう)ということであり、死者の埋めた宝により、また、死者となる人々に宝を埋めさせることにより、生計をたてるを本分とするとなるのか。

日々の鍛練が重要な「礼楽」を三年すてても喪に服せというのは、相続を蝕ませる生き方、剽窃されぬもの、盗まれぬ組織、三年も子にそれを越えて組織に関心を持続させる遺し方…とは結局、どういうことかを見究めさせるためにあるのだろうか?

JRF 2011年12月9日 2966

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