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cocolog:72139046

リヒテル&クライバー『ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲』。聴くごとに好きになる。とてもチャーミングな曲。といっても「骨太」なので、日本の少女的なもの(JCとかJKとかいうの)というより、ドヴォルザークの故郷、チェコの山の乙女だろうか。 (JRF 4425)

JRF 2012年3月29日 (木)

リヒテル&クライバー『ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲&シューベルト:さすらい人幻想曲』(録音: 1977年&1963年, 発売: EMI(海外盤) 1998年)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/616054
http://www.amazon.co.jp/dp/B00000I7VW
http://www.amazon.co.jp/dp/B003VPME14 (国内盤)

JRF 2012年3月29日 8805

今回は感想はここまでにして、この CD のカップリング曲『シューベルト:さすらい人幻想曲』にちなみ、少し別の話をしたい。

2008年か2009年ごろに書きかけて完成せず「お蔵入り」になってる著作権に関する記事がある。(以前、部分的に公開したこともあった。例えば、[aboutme:113999] でミンキーモモと公開鍵を結びつけて話をしてるのがそう。)

JRF 2012年3月29日 7289

その一部に『さすらい人幻想曲』を使った番組の話が出てくる。たまたまそれは、最近書いた [cocolog:72014365] のオーディオ・ブードゥーの話にも結びつく。実は、その書きかけは、直近の [cocolog:72097710] にあるような私の核臨界反応の「詩的」理解のもととなった話でもある。その時期にこの曲を聴いたのも何かの縁ということで、その書きかけの記事を一部公開ようと思う。

JRF 2012年3月29日 6038

なお、これは原発震災前の文であることにご留意いただきたい。今では、私は広告免許や特許請求登記等を主張するようになって(直近では [cocolog:72049628]や[cocolog:72040158])おり、この書きかけを最初のプランのまま書き上げても「完成」としづらくなっている。

普段は文字数制限を超える場合、引用途中は「(…)」でつなげるようにしているが、今回は量が多いので、それは使わないようにする。

---- 引用ここから ---->

JRF 2012年3月29日 6461

ライプニッツとニュートンの時代、微積分学など記号を機械的に用いて思考する方法が、この世界に似合った論争を通じて、放射されはじめた。万有引力の法則もその成果の一つであり、リンゴと宇宙を結びつけるそれは、星の神々を磔[はりつけ]にして科学を得る錬金術のようであったのかもしれない。

JRF 2012年3月29日 1033

ニュートンは、宇宙が万有引力の法則による「時計仕掛け」であったとしても、機械ならば当然生じるであろう調整の必要性に神の存在を見ようとした。神ならば、どんな曲線に対しても無限遠に相当するところ同志を(虚数があれば不連続点とさえも)なめらかに接続するよう繰り込む変換方法を知り、ユークリッド座標の位置を知れば惑星の楕円軌道の孤の長さに関し公平に税を取ることもできるのだろう。

JRF 2012年3月29日 5528

ラジオとラジウムの名は同じ「放射」と訳される言葉からとられた。Radioactivity は「放射能」である。放射されたものが揺れているなら、その向こうには回転のように元のところを目指して揺らぐものがあるはずである。その揺らぎがごく小さいものなのに、それがすべての方向に遠くまで届くとすれば、その小さな「声」を届かせようとして、そこに調和共振し増輻する「単子(モナド)」がいるのだろう。

JRF 2012年3月29日 9307

「臨界」という現象が「繰り込み」という手法と共に語られるようになってきている。あるモデルの下に、そのモデルの「子」として(親の)モデルとほぼ同じものがつくれ、それを無限回に繰り込んだような極限が求まることがある。それにより本来無限大の影響として計算せねばならなかったところが、「再定義」によって理論に吸収され取り除かれる。無限のこちら側に立てば、当然細かな「仕掛け」を見ようともできなくなる。

JRF 2012年3月29日 5067

核兵器の廃絶が議論されるこの時代、繰り込み理論は、核の臨界現象をわかりやすくしているのか、見えにくくしているのか、それとも、それを伝える私は何かのメッセージを放射しているのか。記号を機械的に扱った理論の方向性というのはわからないものだ。

JRF 2012年3月29日 0484

(…)

先日、「ある音楽コメディ番組」を観た。そこでは母が失踪した息子を探して欲しいと探偵に相談に来る。探偵は「推理」をしたのち、ダーツを世界地図に投げる。そこに息子がいるとのことだ。相談の途中、ダーツが Amazon を指すと、息子から母の携帯電話に連絡が入る。母は Amazon にいると思い込む。母がふと携帯を向ける。するとそこには符牒的な音楽が鳴っている。ダーツが今度はヒマラヤを指した。今度は息子から「ヒマラヤにいる」と告げられる…。

JRF 2012年3月29日 9122

この「偶然」は技術的に可能かもしれない。

マイクは電源が入っていないときもかすかに音を拾っているものだ。マイクにアンテナがつながっている機器があるとして、もし、その機器に電源が入っていなくても外から電源を供給することができれば、マイクから拾った音声を発信できるかもしれない。

JRF 2012年3月29日 6993

確かにどこにあるかわからない機器すべてからそのような「盗聴」は不可能である。しかし、その機器の位置がわかり、そこにあらかじめ盗聴器がしかけてあったならどうだろう。最近の携帯電話には GPS が付いている。いや、仮に GPS がなかったとしても、その機器のスピーカーから特定の音波を発信することができれば、その音波を拾った位置の盗聴器があれば、その付近に、その機器はあるはずである。どろぼうに狙われやすいのはどろぼうの家。探偵局には、盗聴器を仕掛ける価値があるものだ。

JRF 2012年3月29日 3003

つまり、符牒的な音楽を探偵局に仕掛けられた盗聴器で受信し、そこから位置を割り出して、より細かい盗聴ができるよう盗聴器に電源を供給する。そして、盗聴した会話をもとに、「ヒマラヤにいる」と「息子」が告げた……ということである。

JRF 2012年3月29日 6295

(…)

このようなモデルの下にそのモデルの「子」としてほぼ同じものを造ると、ICカードになろうか。ユーザーのどこかにあるはずの IC カードに暗号情報を難らせ、それを拾ってそこに「電源」となるべきものを供給して通信し、カードに記憶させる。

ならば、IC カードも備える携帯電話の役割は、IC カードをモデルとして増輻する、いや、共振するための装置なのだろうか。

JRF 2012年3月29日 3896

コンピュータは必要のないものと思われていた、それが1984的世界とICカードの十分性を想わせた。しかし、人はパーソナルコンピュータを需要した。それは、個人に(ゲームなどの広義の)シミュレーションとネットワークをなぜか欲したからである。

JRF 2012年3月29日 7296

(…)

臨界の同時性。起きていたものがつながっていくため、時間の方向性があいまいになる。臨界というのはいたるところで予定調和が起きているということだったのではないか。離散から連続に向かうバベルの塔……。

JRF 2012年3月29日 5613

同朋ネットワークと階級相互作用、どちらの「通信」によりなされたかを割けることはできない。階級的に増輻されたものがネットワークで掛け合わされ「暗号」のようになっている…。ただし、原因が「彼」にすぎないのならば、「彼」はその「暗号」の「秘密鍵」を以って何がなされたか解くことができるのかもしれない。ただし、階級であわせ鏡のように行為する「彼」の自分がどのように「素」であるかは不明である。

ネットワークと階級の二つをあわせ考えれば、我々の「隣り」に「上部構造」があるかもしれない。

JRF 2012年3月29日 9759

上は妄想が過ぎたようだ。人が小さな環境で試したことを大きな環境に適用するのは普通のことだ。結局それだけのことを言っているに過ぎないのかもしれない。でも、それが「普通」であるとは、妄想が現実味を帯びているということ、人間活動の「平面」に妄想のネットワークを埋め込めているということでもある。その観方を変え、プロトコルを妄想的上部構造に開くことが役に立たないのは、記号を計算するだけのコンピュータが、記号遊びの延長でしかないコンピュータゲームが、個人の生活に役に立たないのと同じことだろう。

JRF 2012年3月29日 5736

《デジタル著作権の報酬請求権化に向けて》で述べたように「現金」がサーバー型になることの延長線上に、1984的世界がある。履歴メタデータと貸出アフィリエイトで、サーバーから離れたところに「価値」を生じさせることを考えてきた。ここでやっとこの価値を「譲渡」することに意味が出る。それを考えることで、1984的上部構造の構想をぶちやぶりたい。

JRF 2012年3月29日 0318

<---- 引用ここまで ----

《デジタル著作権の報酬請求権化に向けて》
http://jrf.cocolog-nifty.com/society/2007/11/post_4.html

「ある音楽コメディ番組」が↓。

《NHK クラシックミステリー 名曲探偵アマデウス No.30 大捜索!消えた息子の謎 シューベルト:さすらい人幻想曲》
http://www.nhk.or.jp/amadeus/quest/30.html

JRF 2012年3月29日 2597

上は、書きかけだけあって、論旨がつながっていないところ、特に後半はまだ文としておかしい部分も残してある。

このあと「時間記録デバイス」の話につなげるつもりだった。

keyword: 時間記録デバイス

「時間記録デバイス」とは、2009年7月13日の「ひとこと」にあるもの。そこに書いた「時間記録デバイス」の仕組みを書き直すと↓のようになる。

JRF 2012年3月29日 4703

● USB に差すようなデバイスで、読み出しと追記のみ可能で時計を内蔵していて、偽造防止がなされ、PC 側の計算を必要とせずに電子署名の機構も内蔵している。

● 契約文書を作ったとき、それをこのデバイスに書き込むと、その文書にデバイスメーカーによる署名が付されて、保存される。

● ネット介して例えばコンテンツ譲渡を行うとき、以前にその契約に基づいた譲渡が行われてない旨を証明するため、譲渡日の日付に署名したデバイスの記録目録を渡す。

● メーカーから取りよせた公開鍵により、その記録を真正と認めて、契約を結ぶ。(そして結んだあと、その契約文書をデバイスに書き込む。)

JRF 2012年3月29日 5059

そして、これができるということは、デジタル著作物の「物々交換」も可能で、つまりそれは P2P 型の「電子マネー」もできるということになる。

これは↓のサーバー型の電子金融とはまた違ったアイデアということになる。

《「日銀カード(仮称)」構想》
http://jrf.cocolog-nifty.com/society/2006/09/post.html

JRF 2012年3月29日 7865

ちなみに、そういった電子マネーの統制策としては、私は消費税還付、特に定率還付を考えてきた。ただ、ブランド質+積立金課税といった統制回避的方向や、広告免許といった別の統制策も考えてはいる。

keyword: 消費税 定率還付
keyword: ブランド 質

JRF 2012年3月29日 4275

typo 「一部公開よう」→「一部公開しよう」。
typo 「難らせ」→「語らせ」。
修正 「それは使わないようにする。」→「それはその意味では使わないようにする。」。

keyword: メタデータ
keyword: メタ情報
keyword: 貸出アフィリエイト

JRF 2012年3月29日 6647

……。

たまたま読んだ関連(!?)記事。ただし、投稿は4月1日だが…。

《なわとびのハーモニクス - 悪魔の妄想》
http://d.hatena.ne.jp/rikunora/20120401/p1
>どうやら計算上、節を作ることはできそうにありません。・・・と、長い間、私は信じてきました。(…)>通常,長縄跳びを回す際の波(回転)は,腹が1つの定常波とみなせます。この状態から回転を上げ,うまく回すと,腹が2つ(中央が節)の定常波が生じます。<(…)そんなバカな。あの楕円関数の計算が、間違っていたとでも言うのか。そこで、とにかくなわとびを入手して回してみたところ、、、できました!

JRF 2012年4月2日 6418

(…)
それでは、楕円関数の計算は間違っていたのでしょうか?
いいえ、計算そのものが間違っていたわけではありません。
前提である、「なわとびの形は(いつでも)慣性モーメント最大となる」が間違いです。
節ができている場合、なわとびは当然ながら慣性モーメント最大形ではありません。
にも関わらず、なぜ形を維持できるのか。
答は、なわを回す人が常にエネルギーを送り込んでいるから。
常にエネルギーが送り込まれていれば、もはや最も安定な状態になっている必要などないのです。
教訓:「たまには計算をやめて、実際にやってみよう」

JRF 2012年4月2日 7832

なんで「楕円」に注目するかとういうと…

[aboutme:123928]
>ニュートンの時代、惑星の描く楕円が関心を持たれていた。楕円を Twist して一方を無限遠に飛ばしたもの、それがフェルマーの最終定理の証明で使われ公開鍵暗号にも使われている楕円曲線になる…。<

《ElGamal暗号 - Wikipedia》
http://ja.wikipedia.org/wiki/ElGamal%E6%9A%97%E5%8F%B7

JRF 2012年4月2日 6821

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