cocolog:72808649
電子書籍を読むときにスクリーンショットが妨害されるのは問題だ。少なくとも(一ページずつクリックしての)手作業ならたとえ「妨害に同意」を前にしていても撮影可にすべきだ。自動でキャプチャしてしまうものについても、あとでチェックが入るのを確実とする要件を具えていれば、可にすべきだ。 (JRF 8990)
JRF 2012年5月25日 (金)
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なお、このサイトではスクリーンショット(PC 画面の録画)を多用している。最近の電子書籍ソフトはスクリーンショットを妨害するのをご存知か。購入時の許諾があるから、妨害していいということらしい。パーソナルコンピュータ上での特権的意思の法システムを構築できず、実力行使した者勝ちの状態をこのまま続けるなら、ブラウザ上で見る SNS で(差別的発言があったとして)もスクリーンショットができなくなるのは時間の問題とみるべきだ。ここから撮影の権利を PC の中に押し戻さないといけない。ちなみに、最近のデジカメには無線機能が付きはじめているのも要チェックだ。
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JRF 2012年5月25日 2947
セキュリティソフトが妨害するのを妨害するのを売りにして…、で、裁判でまずスクリーンショットを妨害した側が負ける形で和解が成立し、最初のようなことは民事的補償なくできる法理が確立される。…とか夢想。
JRF 2012年5月25日 2331
「自動でキャプチャ」うんぬんについては、あとの引用でも出てくるデジカメの無線通信経由での妨害にもすでに一定の投資がなされているだろうから、そことのすりあわせを見ている。
要は、自動性があるものについては、同意さえ事前にとってれば妨害していいということ。映画館でリモンコンでビデオカメラを動かして動画を撮ってるようなのは妨害していいが、一シーン・一シーンをケータイで撮影してるのは、微妙なところで、カメラを使用不能にするのはダメで、係員が対応した上での処理(機材取り上げとか)にしないといけない。…といった感じ。
JRF 2012年5月25日 3195
で、「あとでチェックが入るのを確実とする要件を具え」の部分については、要はキャプチャソフトがショーバイするための規定。つまり、撮影したものをチェックが入ったかを必ず記録しなければならないということは、保存した段階ではフリーなソフトから見られてはいけないということ。だから、特別なファイル形式にして DRM 的な管理をしないといけない。…ということは、今度はキャプチャのほうが、DRM を使ってきたソフトみたいな側に立つことになり、そこでセキュリティソフト会社等との交渉コストを払う…つまり、差異化が可能になるということ。
JRF 2012年5月25日 3007
typo 「リモンコン」→「リモコン」。
JRF 2012年5月25日 7091
チェック後、(pngとかで)フリーに保存するときは、上のリンクの↓のセキュリティソフトへの移管みたいにできればいい。
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個人的には、メーカーは辞書を暗号化して提供し専用のツールで読むようにするが、流出防止のセキュリティソフト等の使用をツールが確認した上で、そのツールが、「保証がなくなる」ことにダイアログで許諾を取れば、暗号が解除されたデータを(セキュリティソフトにその管理の移管手続きをした上で)提供し、そのデータを使って変換等を行える…といったふうになればいいと考えている。
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JRF 2012年5月27日 6021
……。
もちろん、「秘密で読む」ためにはセキュリティソフトの管理からすら離れないとダメだが、それは、流出防止のセキュリティソフトを使っているパソコンから、一時的に非ネットワーク環境のパソコンにつなぐとき、そのセキュリティソフトが「侵入」して、相手パソコンに他の侵入者がいないか確かめることによってなす。…とか。
JRF 2012年5月27日 1770
で、侵入した「ボット」程度のものは、非ネットワークなパソコンに留まってもよくて、非ネットワークなパソコンが何かの間違いでネットワークにつないで、侵入者がやってきそうになったときは、セキュリティソフトから派遣された「ボット」が騒いで、セキュリティソフト会社からの支援的侵入者を呼び寄せる。彼らは、流出が起きないよう場合によっては、パソコンをダウンさせたり、移管されたデータの削除も行うかもしれない。ただ、その場合は、あとでユーザー(か当局に)連絡する。…と。
うーん、サイバーパンク。
JRF 2012年5月27日 4158
……。
補足。
自分で撮影するビデオにまで、特殊なフォーマットを必要とすべきか?著作権保護信号のようなものが出ているのをわかってて撮ってる場合のみ必要とするといったことになろうか…。
JRF2013年1月19日1927
つまり、そういう特殊なフォーマットにしておけば相手が撮って欲しくないとして、仮に簡単な妨害をしていたとしても撮っていいということ。そうすると隠しカメラ等の問題が出てくるが、でも、逆にそれを探知しやすくなり、あとから何らかの対処ができるという面を強調もできる。
メーカーにとってはめんどうだろうし、消費者用にそこまでの機能は必要ないかもしれないが、プロ用には、今の時代、ダメなものはダメという信号があれば記録するようなのがあったほうが助かるのではないか?
JRF2013年1月19日1948
このあたり、Youtube とかのころの、メタ情報を付ける話と関連付けられるはず。
keyword: メタ情報
[aboutme:99723]
>バックアップ可能物については電子透かしとメタデータを入れる。その理由はユーザーが引用してアップロードした動画の著作権処理を容易にするため。<
JRF2013年1月19日2306
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JRF 2012年5月25日 5905