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サービス業の生産性を語る者に三つの質問があります。(1)金融はサービス業に含まれるか?(2)諜報活動、疫学調査からの収益はサービス業に含まれるか?(3)交通費の効果を除いても周りよりも利益が出るようなサービス(スーパーがあるのにコンビニで買うようなの)は、今、どれぐらいあるのか? (JRF 3224)

JRF 2012年7月26日 (木)

(1) (副業の)金融はサービス業に含まれるか?

JRF 2012年7月26日 9792

例えば、喫茶店がツケを認めているんだけど、そうすることで、役人等からある種の給付を引き出したり、贈り物がもらえるんで、マスターの生活がなりたって、その分の人件費が浮いてるから、それに比べれば材料費はタダみたいなものなので、商売が成り立ってるというとき、役人等から受け取る利益は利子に相当するわけですから、その実質は金融業ですよね?でも、こういう形態を計算から外したら、統計に意味がなくなるようにも思うのですが?

JRF 2012年7月26日 6295

情報商材というのも粉飾がらみで話題になりましたが、実質自分のものを自分で買って、実質的な利益は少なくなるんだけど、粗利みたいなのは大きくなるわけじゃないですか?金融のを除くっていって金融関連のコストを除いちゃうと、そういうところでの歪みが大きくなるんじゃないんですか?

最近、クレジットカードで買わせて、それを現金化させることで実質、高利の貸し出しに関する利息制限法を回避するとかあるじゃないですか?あれはまさに高い利益で商品売ってるサービス業になるわけで、そういうのは統計に含まれるんですか?

JRF 2012年7月26日 7239

……。

(2) 諜報活動、疫学調査からの収益はサービス業に含まれるか?

JRF 2012年7月26日 9451

物を作ってるわけでも対面販売もしてない「社員」サラリーマンは、情報を集め、提供することを利益につなげているとするしかなく、でも、それが企業単位となり、情報を売るとなると、相手がそれを何に使うかを売り手が制限するというのは普通できないわけで、逆に買って有効に使える者が限られてそちらが力を持つことのほうが多いのではないでしょうか?

JRF 2012年7月26日 3606

すると、その力をもって集められないものを集められるとせねば商売にならないでしょうから、スケールメリットというのは実はここで効いてくる可能性があるわけです。

でも、その利益というのは、本来そのコストでは得られるはずのなかった情報を勝手にダンピングして売ってる…多様性を塗りつぶしたがゆえのわかりやすい反応性を売っているのであって、それは社会の自由さ・豊かさを犠牲にしている可能性もあります。もちろん、その可能性を大規模に証明できるような力は私にはありませんが。

JRF 2012年7月26日 6678

経済とはそういうものだという言い方もできるかもしれませんが、でもそういうことだと「外部経済」のうち、今力ある者が可視化したい部分を限定するための利益供与となるわけで、諜報活動、疫学調査からの収益を含めるのは、より大きな視点からは恣意性が大きいデータとなるのではないですか?

JRF 2012年7月26日 6626

諜報活動に関しては、「外部経済」の何を重視するかを恣意的に決めるのは、まさに政治の機能。疫学調査については、独立したデータを得るというのは普通足し算じゃなく掛け算がいるものですから、恣意性のないデータを得るというのをまともにやったら人口70億だろうが簡単にその数字は埋まっちゃうんですね。恣意性のないデータを得るためには、その上の部分でどういう研究を優先して混同が起きないようにするといった恣意性が必要になるはずです。

JRF 2012年7月26日 5799

諜報活動、疫学調査からの収益を含めるというのは、本来サービス業に属さないような「外部経済」を貨幣化して選択的に取り入れているということになりませんか?

JRF 2012年7月26日 5470

まぁ、データウェアハウスとかビッグデータとかになれば、作業をしている者の恣意性がないとは言えるのでしょうが…。

JRF 2012年7月26日 3004

……。

(3) では、私はどういう統計がいいと思うか。難しいかもしれないが、一例として、高くても買ってもらえる分が「サービス」だという見方ができる。交通費の効果を除いても周りよりも利益が出るようなサービス(スーパーがあるのにコンビニで買うようなの)は、今、どれぐらいあるのか?

JRF 2012年7月26日 9807

相対的な統計ということになるんでしょうか…。各国どころか各地域ですら比較困難になる使えない統計ということになるかもしれませんが、でも、サービス業って参入規制とかで話題になるぐらいそういう地域性が多分にないですか?そういうのを図示するぐらいがせいぜいできることではないでしょうか?

JRF 2012年7月26日 1538

「用役」の生産性、私の話といえば…。

《「日銀カード(仮称)」構想 - JRF の私見》
http://jrf.cocolog-nifty.com/society/2006/09/post.html

JRF 2012年7月26日 7954


例えば、工場で商品を生産する場合は、価格競争に打ち勝つために、通常、スケールメリットを追及して、一つの商品に対する設備投資のコストを小さくしようとする。スケールを大きくするために、相手のシェアを奪おうとするはずだから、価格競争に参加する工場は、少なくともお互いに奪おうとするシェアの分だけ潜在的生産力を持つことになる。この場合、価格下落による需要増は、価格競争を通じてその商品の潜在的生産力を増やす結果に作用するだろう。この部分だけをみれば経済成長と計算してもよさそうである。

JRF 2012年7月26日 1249

(…)
一方、サービスについて価格競争をする場合は、人件費の上昇に直結するためスケール(人数) を増やすことに効果はなく、人件費の節約は、そのようなサービスを習得する意欲を失わせる方向に作用する。価格下落によって需要増があっても、サービスをする人の余裕は増えず、むしろ労働時間の延長によって、サービスの供給力をフルに活用する結果となり、潜在的生産力は低下することになるだろう。この場合、価格下落による需要増で経済成長が観測されても、リスクを増加させるという意味では、実際の経済成長はなかったと解釈しうるかもしれない。

JRF 2012年7月26日 9616

もちろん、どれだけ安くできるかも大事だけど、それを一人あたりの人件費の圧縮で実現してたら、それはサービス業じゃなく、奴隷商売でしょ?つまり、不法行為による収益も計算に入っているということでいいですか?

keyword: 労働価値

JRF 2012年7月26日 2445

……。

直近の関連(?)リンク。

《同一労働最低賃金の法則について (内田樹の研究室)》
http://blog.tatsuru.com/2012/07/26_1559.php
>同一労働に雇用条件の違う労働者を配備して、「こんな安い給料で同じ仕事をしている人間がいる」という既成事実を作り出し、「同一労働なら最低賃金」のルールを受け入れさせる。<

JRF 2012年7月27日 4395

……。

「高くても買ってもらえる分がサービスだという見方」には注意が必要なことに気づいた。簡単に例でいうと、ホテルの中の自動販売機が外よりも高いのが、つまり「サービス」ということになる。これは違う。

これは差別に関わる本質的な問題で、アパルトヘイト的な差別による隔離があるから、価格差が現れることを、この「見方」は支持してしまいかねない。

JRF 2012年7月28日 9674

だから、同じ人が同じ時間にそこに訪れるとしてそれでも高いのを買うといったことを検出する必要もありそうだ。変分…動態調査と組み合わせ、店の間をどういう行き来しているかも(夜が明けるのを待つとか)図示する必要がある。逆に、そうすることで、差別があった場合はその記録を残すことになり、それが差別を抑止するようになる。

そこから顧りみると、サービスの生産性に絶対的な国際基準があるかのような現在の統計のあり方は、むしろ差異を塗りつぶすことで、差別を見えにくくし、↑の内田氏が述べるような新たな「差別」を生んでいっているのではないか?

JRF 2012年7月28日 8895

最低にすることで平等を実現しようという者は、自分だけを特別視しているという批判によって自分を統御しようとしているのかもしれない。自分も実は同じ苦しみにあるんだ…と。

でも、努力というのは創造的になされるもので、簡約して以前の価値に収まるものではない。同じなものを同じでないと見ようとするから差別が起こっているのではなく、同じでないものを同じだと見たいからこそ、「あなたはそんなものではない」という「差別」が起こる。

JRF 2012年7月28日 6456

違うんだ。そもそも「そんなもの」がまったく手の届かないほどのものだという考えが造られたものなのだ。確かに、一番先に行く者にいつまで経っても追いつかないことはあっても、それはそれを一番として認める自分がいるからで、それを痛感できる能力のある人間というのは実は自分が思っているほど多くはないものなのだ。

JRF 2012年7月28日 0983

一番がすごいのは「多くはないもの」を様々な角度から組み合わせた上にあるからで、一番を目指す努力は、新たな角度を足すかのような創造でなければならず、自然に独自性の発輝を必要とするもの。逆に、独自性だけを求めて得られたことが、知らないがゆえの何かの二番煎じであることも多いから、一番になろうとするのは尊いことではある。

JRF 2012年7月28日 9009

でも、自分が認めてるようには他人は一番の者を認めていないということに気づくなら、他人に自分が認めてるように認めさせようとする前に、自分を疑ってでも([cocolog:73267390])、自分はどう認めているかというのをまず客観視する必要がある。でも、その時点で、一番を目指す運動からは(少なくとも一端)外れていく。それも一番というものを形造るものなのだ。

JRF 2012年7月28日 9889

最低賃金だから差別なのではない。労働に同一のものがあると考えるからこそ差別なのだ。絶対的な定義というものがあって、それで同一に見れれば、特に行政にとっては、便利だ。でもそう定義した時点で、労働つまり用役つまりサービスというものの本質を外すことになるのではないか。

JRF 2012年7月28日 9851

2008年6月20日のひとこと
>効率性を追求していけば、差別というものはしだいになくなっていくはずなんですよ。人というのは元来平等なんだから、差別なんてなくしたほうが効率的だ、例えば統計的に、そうでないように見えたとしても、それは平等の割り切り方が間違っているだけなんだ。
(…)
効率性というものを重視している社会でなくなっていないものがあるとすれば、それは必要だったものなのですよ。何かの「たたり」のような強烈な意志かもしれませんし、悲しみに適応した結果かもしれませんし、そういう物は残っていっていいのですよ。愛敵で社会がつながれるならね。

JRF 2012年7月28日 0469

(…)
いやいや、つながれるんですよ。私に関してはそう信じます。


[aboutme:47789]
>敵を敵として愛する、のは、優越感にむりに浸ろうとする倒錯だろうか、殺し合いを競争とむりやり誤認し矮少化しているだけなのだろうか、そういう状況になったという運命を受け容れる自分を愛するナルシシズムなのだろうか。<

JRF 2012年7月28日 8073

同一の労働などというものはなくても、それを同一だと考える優しさの上に平等があるべきだということは否定しない。自分に認められない何かを「若者」がやっているのを、それは自分達が目指したことと同じだと考えてみるところに平等がありうるはずだ。

内田氏の「敵」たる橋下氏に見ている幻影は↓かもしれない。

《404 Blog Not Found:taxpayer - 四公六民、七老三若、九流一蓄》
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51814424.html

JRF 2012年7月28日 8042

恥ずかしながら私は所得がなく、今度、国民健康保険の減免の対象になった。私は親から(近年減らされたとはいえ)十分な小遣いをもらっているので、本来、減免してもらえるほどの困窮があるとは言えない。

国保の平等割ぐらいは払ってあたり前で、それ以上の仕事は国が私にしていると認めている。税金を払ってない者に文句を言わせるなという言い方は消費税の導入のため難しくなったが、あくまで原則給付というシステムを避け、今度は、ほんのわずかな赦免によってそういう言い方を復活しようとするのか。…と罰当たりにも私は疑っている。

JRF 2012年7月28日 5214

金で解決できないことはあるし、社会として嫌い続けるべき・できれば関与を減らそうとするべきリスクある職業もある。一方で、人はゲームで楽しめる者で、「青年」は戦争にも従事したものだった。「青年」の数は常に「多くはないもの」かもしれない。でも、人というものが、差別がなければ何かしない・用役をしない者だと考えるのは間違っている。そう考えたのなら、それはあなたの観方だ。あなたの努力が創造的なように、その用役も創造的になされうるかもしれない。そうなればリスクが何万年と続こうと尊いことに変わりはない。

JRF 2012年7月28日 2814

修正 「最低賃金だから」→「一番最低の賃金だから」。

JRF 2012年7月28日 3166

typo 「矮少」→「矮小」。

JRF2014/7/253908

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