cocolog:74725109
技能維持のため新規の実験炉みたいなのは認めたい。でも、その気持ちは反原発寄りのところから出発するから、新規の炉という時点で大きな困難を認めざるを得ない。せめて実験はできるように…とすると、今だと、もんじゅに予算を付けるぐらいしか手がない。でも、「それは違うだろう」感がとてもする。 (JRF 5734)
JRF 2012年11月17日 (土)
……。
日銀総裁が会見で「規制緩和」を求めていた。
規制緩和って、規制緩和を求めるような実態が先にあって緩和する場合は、違法であったことのうまみを消すことにも注意が必要で、資格化等の政策がないといけない。その行政技術が今どこにあるのか…という話なのか。それとも「規制緩和を求めるような実態」を許さないような行政の硬直化が問題なのか。
JRF 2012年11月17日 7087
迂回が必要なようなところの迂回を取り除く効率化が規制緩和だというかもしれないが、そういったところが、差別的排除を行っているというなら別だが、数年準備をすれば参入できる程度の話なら、何でそれができないのかを問うべきところ。
参入規制が(欧)米の植民地化を防ぐためにあって、今は、アジア勢などで均衡が取れるから、そこを緩めようというのは、時流によっては閉めることがあると言ってるようなもので、それは、利権を生む最悪のパターンではないのか?
JRF 2012年11月17日 6436
……。
シャープ、パナソニックが悪くて、日立、東芝がいいというのは経済自由主義からはむしろ皮肉な感じで、理系の就職活動に絡んだ側からすると、まぁ、逆に寛容だったところが残った形にもなるが…、でも、同時に、自由に就職先を選べた優秀な人材を潰し過ぎたんじゃないかという疑いも出てくる。
常識的には、後者が前者を飲み込んでのちに再編というあたりなんだが、個人的には、ちょっと納得しづらい。それは先のような感情的側面もあるが、むしろ、今の経済は、グローバル企業による囲い込みが問題だと思うから。
JRF 2012年11月17日 5684
……。
[cocolog:74402312] で>ハックなどで自由競争の条件を作り上げるところまで行った上で、アイデアを実装した者には、囲い込みの中でアイデアを出した者(自由的な所有でない者)であれば出さないような基準で特許を認めれば良いのではないか。<みたいなことまで私は、言った。
ソフトウェアの分野では、すでにあるソフトウェアのハックのほうが「特許」的だという認識がある。そもそも特許制度が想定したのは、大企業が特許を囲い込むような運用ではなく、奥様のちょっとした発明のようなものだったと思う。で、ハックってのはまさにそういうもの。
JRF 2012年11月18日 7409
もちろん、ソフトウェアにあらかじめハックできるよう仕込んでおくようなのを特許にするのは著しくバランスを欠くが、そういったのを発見したり思っていもいなかったような使い方をするというのは、特許を認めるべきだろう。
ただ、それをどう法律に書くかとなると難しい。「仕込んだ特許」じゃないというのを、対立性みたいなのを要件にして実際、対立的でないと認めないようにするようなことってできるか?できたとして、ものすごい無駄なんじゃないか?そういう無駄を無くすためにこそ法を使うのが本道なんじゃないか?
JRF 2012年11月18日 8679
先のひとことでは、>その特許実施のために [cocolog:74101518] の「法に未成熟な個人を保護するため等の人的理由」に基づき、ハックした者は、サービスの利用規約を(合理的範囲で)一方的に無視しうるが、囲い込み者は、海賊的乗り入れを(対価がある程度支払われていれば)排除できないとすればいいのではないか?<とは書いたが…。
JRF 2012年11月18日 1033
……。
ある種の「囲い込み」または「ブラックボックス」性を認めながら、そこに海賊的にでも付されたメタ情報も利用して、行政・課税に活かしていくというのは、一つのトレンドなのかな…とも思う。
例えば、[cocolog:74426771] と [cocolog:74412255] でセキュリティソフトがユーザーのために流出がなかったかをチェックするウィルスのようなものを携帯用等のコンピュータに仕込む話をしている。そのウィルスの発信する情報というのは、セキュリティ会社が利用するが、財政当局も利用できる話にすることは不可能ではない。
JRF 2012年11月18日 1816
↓では、住居に関するある種の偽装があって、その偽装の「ブラックボックス」を財政当局が解決するよりも先に他の(NPO的)行政がそれを利用してしまう方策を執る例が紹介されている。
《ララビアータ:革命的法創造》
http://blog.livedoor.jp/easter1916/archives/52289028.html
そして、この記事の本当の射程は原発労働者の待遇問題のほうに向いている。
JRF 2012年11月18日 1891
……。
私は TPP や日中韓 FTA を「ブロック経済化」政策として嫌っている([cocolog:70267312]、[cocolog:70523848]、[cocolog:72675089])。
国際的枠組というか、参加しようと思う国がいつでも同じ条件で貿易に参加できることを少なくとも日本は保つべきだという思いは今も抱いているが、ただ、これまでと違った貿易体制、貿易ルールの大幅な変更みたいなものも求められているのかなと、認めはじめている。
JRF 2012年11月18日 0090
私は↓というブクマをした。
はてなブックマーク - 《「孫の代までの仕事」が10年で消えたケース - reponの日記 ないわ~ 404 NotFound(暫定)》
http://d.hatena.ne.jp/repon/20121030/p1
jrf:>沖仲仕からコンテナへの変化は関税から消費税への変化の背景か。そして現代、ICタグや生産地管理、GPS等でコンテナに多くのメタ情報が付加される。新しい「関税」とそれに伴う貿易体制の変化が求められているのかも。< 2012/11/17
JRF 2012年11月18日 7876
貿易・交易商品は、日本と思ってない日本から、中国と思ってない中国からやって来るようなもので、ブロック経済化は、そういったものを封じようとしてしまう。極言すれば、だからダメなんだ。
生産地履歴や GPS の利用もその点は似たようなものだ。
JRF 2012年11月18日 1707
でも、[cocolog:68930748] で私は海外産 USB デバイス内の治外特権みたいな話をしている。コンテナの中の USB デバイスの中の日本または連携国から、情報が届くみたいな話にできる。そしてロボットブイに P2P 通信を使う話([aboutme:106308])を応用すると、コンテナがどういう経路でやって来たか当局は知らないが、課税対象部分(または減税対象部分)のみ立証が通じるという形もできるかもしれない。
keyword: メタ情報
メタ情報課税なんてものが本当にできるなら、案外、消費税そのものが不要になったりして…。
JRF 2012年11月18日 3262
(…ということは、逆に消費税還付の根拠として、メタ情報課税を使うというのが理にかなっているのか?)
keyword: 消費税 還付
JRF 2012年11月18日 4178
……。
上のソフトウェアのハックに特許を認める話について、もう少し。
「仕込んだ特許」とかはとりあえず置いといて、権利としては「ハック実施権」「機能実施権」みたいなのが本体になるのかな。つまり、思いついた「ハック」的機能を(さしあたり)特許庁に提出して、その新規性が認められると、囲い込みしている中で機能が実行できるように特許庁が強制する…そのための行政執行権を持つ…といったところ。
JRF 2012年11月20日 6298
その行政執行権の中には、対抗的な海賊的乗り入れに刑罰を適用させないような…他の行政的追及を停止させるような…裁量権が含まれ、さらに、ハックにかかった費用を(償却)資産として実質買い取らせる…例えば…その人員を組合に組み入れるための補助金を出す(そしてその資金はメタ情報課税で回収する?)権限なんかも含まれるべきなのかもしれない。
強過ぎる権限なんだけど、敢えてそういうのをやってみようという気運が昂まってるのかな…。
JRF 2012年11月20日 3523
……。
実施権の審査での「仕込み」チェックはとても難しいだろう。
「仕込み」を考えるなら、もう一つの軸「特許にはならなかったが内輪で重要な知見・洞察」についても考える必要がある。こういうのは社員教育が担ってきたところだろう。
逆に「特許」という形にするのは、内輪で評価されなかったアイデアを外に出して評価してもらおうという「救済」の側面がありうる。ただ、そういうことはある意味、組織の内側の論理がないがしろにされることだから、救済を求めたあとの「排除」「差別」を考える必要がある。ただ、このあたりは、労組が出てきたときも同じような問題があったと思う。
JRF 2012年11月23日 2027
確かに知財分野は、ラッダイト運動の対極にあるという側面もあるが、実際にラッダイト運動がどれぐらい起きているか…というと少ないのではないか?熟練工への所得補償よりは、教育の社会化を受け容れる場合が多かったりしたという印象がある。上の議論だと、ハックを仕込んでおいて、定年などで外に出たあと子に伝えられれば十分なのかもしれない。あとは教育の社会化にまかせるとかいう「シンプルな方法」でいいのかもしれない。
JRF 2012年11月23日 9235
でも、子に伝えるという点で、内部統制・秘密保護のからみが強く前に出過ぎているのが今の時代でもある。また、いくら教育の社会化と言っても、大学での教科書代とか一人暮しの資金を出せるか…といったところで、格差の固定化みたいなのは起きる。そこを是正しようとすると、大学にそもそも行けない層などとの差がますます広がるようなことも起きたとされたのが 90 年代だった。
JRF 2012年11月23日 9528
最近、自己啓発系の「名著」(D. カーネギー『人を動かす』)を(ついに)読んだのだが、表層的には、ディベートの印象が強いアメリカで何十年も前に、人に譲る在り方を説いていたと読めた。
JRF 2012年11月23日 3901
自分の名誉はいくら折れて譲るのを良しとしても、他者の名誉を自分が折るわけにはいかない。ここは絶対線だというのが言外にはあるように思う。逆にそういうところを利用して譲らない部分を作っていくのが労働組織などの試みなのではないか。そして、組織を大きくすればするほど、「他者」ではなく「自分達」となって譲れる部分が増える。(逆に、それを「個人化」して切り崩そうとしていると見える側面を、この本に読み込むこともできよう。)
JRF 2012年11月23日 6638
技術者集団の中では、思っても見ないような技術が現実に使われている可能性がある。もちろん、だからと言って何でもできるわけではないが、そこが守る「レベルD」の空想の王国があるのかもしれない。自然科学でない政治では「レベルC」がせいぜいであっても、それで「レベルD」も統制している。囲い込みの中であっても現実に出せるのは「レベルC」以下の技術でしかないが、囲い込みの中でさえあれば、自分が「レベルC」にランクダウンする技術を持つ必要まではないのかもしれない。
JRF 2012年11月23日 1044
外に出た者というのは、子を通して、「レベルC」にランクダウンして伝える教育法を学んでいるのかもしれない。そういう者は心は「レベルD」に生きていて、実際に自分の体がどう生きてるかというのは関係なくなっているのかもしれない。つまり、自分を譲れるところまで譲ってしまったのかもしれない。
JRF 2012年11月23日 5614
もしそうなら、「これは創造的である」と主張する個人というのは、むしろ、折れるわけにいかない絶対線として、自己の肉体性を回復してくれるものとして、歓迎されるのかもしれない。そして、その子の自己がより「レベルD」に近づいた「レベルC」を経由することを期待するのかもしれない。
JRF 2012年11月23日 2376
(この「ひとこと」全体にはあまり関係ないがこの部分の考え方については参↓)
《シミュレーション・アーギュメントを論駁する》
http://jrf.cocolog-nifty.com/religion/2006/10/post.html
《ブラウザからアプリを起動とかイロイロ。Firefox の拡張 JSActions》
http://jrf.cocolog-nifty.com/pr/2012/04/post-5.html
JRF 2012年11月23日 8574
むしろ何がしかの理由でそういった「個人」を組織に内包してしまったがゆえに、「内輪で重要な知見・洞察」の必要性が生じるのかもしれない。本当の処方箋はより大きな包摂を作る方向ではなく、「個人」を再び切り崩す方向・その理屈を造るところにあるのかもしれない。退場のルールができてはじめて人が集まれるようになるというのは、ありうる話だ。外に出た者に「救済」があり、それが他の者にとっても「救済」であったというのは、外に出た者を嫌っていて成るものではない。
JRF 2012年11月23日 6713
(…と、議論がどうもおかしな方向に行ってしまった。)
JRF 2012年11月23日 6140
……。
海外産 USB デバイスの治外法権の話のつづき。
「自動車の部品」であれば、少なくともその部品は、輸送されてどこかからやってくる。でも、原料みたいなものしかなくて、あとは一般的な装置(例えば「3Dプリンタ」とか)がソフトウェア的な指令を元に造り上げてしまうような場合、国籍の違う USB デバイスからその製品が輸出されたみたいな形式を認めざるを得ないかもしれない。
USB デバイスそのものは、常に「ホット」な状態とは限らず、ネットにつないでいてネットを監視すればいいみたいな論理も通じない…とする。
JRF 2012年11月23日 9142
わざわざ税をかけられるために、そのデバイスが国籍を知らせることはないと考える方がいるとすれば、それは、ここでの私の言い方がマズくて、「メタ情報課税」はこれまで私が「メタ情報補助金」と言ってきたもので、つまり、P2P通信などで中身がわからないもの…国籍などがわからないとむしろ税がかかる実態を造った上で、適切なメタ情報があれば減税するという形式になる。
JRF 2012年11月23日 6545
ここでは、そういうメタ情報付けに偽造がないと言えるだけの USB デバイスができるかの問題が出てくるが、そこは、私の別のアイデアとしてよく出てくる「時間記録デバイス」と似ていて、ある種、そこに貨幣制度みたいな管理を導入しようという構想が一方にある。
keyword: 時間記録デバイス
JRF 2012年11月23日 9839
……。
でも、製造までやるなら USB デバイス + 機械だけでは不十分で、そこに派遣工員みたいなのも必要になるとすると、労組の話と少しつながるか。この派遣工員が AR (拡張現実)があることで、とても優秀な「熟練工」として機能する…AR でシロウトが熟練工になるというのではなく、AR 込みでとんでもない機能性を発揮する熟練工というイメージか。
だとすると、AR がもたらすのは作業効率というよりもむしろソーシャルハック…製造する社会の中での拠点維持・メタ情報を保全した輸送を行う知識・人脈といったところ…になるのかもしれないな。
JRF 2012年11月24日 3123
…これって、まるで神殿から送られたかのように肉を裁き信用を保ったまま売るハラール・ミートみたいだな…。
JRF 2012年11月24日 6125
……。
雑多な補足。
……。
同一性保持権(作家性)はハック実施権と対立しうる。ハック実施権への対抗としてそれを主張しうる。
……。
メタ情報課税は、中にあるものを概算して調べるという点で、負のエントロピーに関する補助金([cocolog:69768386] の 10月25日 のコメント)に通じ、さらに、核廃棄物の処理方法として私が最初妄想したパッケージング=デジタル化([cocolog:69407410])に対応できる…。
JRF 2012年11月30日 3061
……。
さらに補足。
上で「レベルD」たりうるのは自然科学のみといった考えを出したが、自然科学の優位性は、常識と違うことや自己を疑わせることを、(人に頼らず)確証できることにある。(それも最近はコンピュターの一般化で少し様相が変わっている。参:↓)
《IT 革命と私――神学の忌避の向こう》
http://jrf.cocolog-nifty.com/column/2010/11/post-2.html
JRF2012年12月21日2992
その点、科学技術の象徴である「ロケット」または「ミサイル」(参→[cocolog:74877676])で、両者に使われる技術を色分けするような考え方は、政治色が強すぎるように思う。ただ、コンピュータ・ソフトウェアの世界は囲い込みがヒドくて、ちょっとそういう世界に入りかけている。そのあたりはこの「ひとこと」の上の特許の話とかに関連するところ。
JRF2012年12月21日6690
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