cocolog:74725679
世界史の流れでみると、豊臣秀吉の朝鮮出兵は、ヨーロッパ勢力が地球一周できるようなほどの実力をつけたとき、中国の海側の周辺国から、中国を攻略できるかのトライだった。でも、そのときは、物資の補給は東南アジア周りから来るのがやっとで、攻略はまったくうまくいかなかった。 (JRF 6783)
JRF 2012年11月18日 (日)
WW2 後は、今度は逆ルートで、日本の商工業がヨーロッパ(ソビエトも!)を攻略することがある程度できることが示せ、次に、中国がどうするか…、これから軍事的・政治的にどうにかするのか…。というよりは、むしろ、この2年ほどで、すでに、中国の外貸準備をバックにして金融的にヨーロッパを攻略できることが実証されたということなのではないか?
JRF 2012年11月18日 2683
そして、日中とヨーロッパが飛び地のごとく連携できることで、今度は、アメリカ挟撃シナリオを試す展開といったところになるのか?アメリカがシェールオイルで内向きになってるのはそういったことへの備えか?でも、武力でないのはもちろんとして商工や金融ももうやったということになると、何でやるのか?IT あたりか?バイオ…はちょっと危険過ぎるが、どうも布陣的にアメリカはそれを望んでそうな雰囲気なのが怖いな。
JRF 2012年11月18日 2651
ただすでに、ヨーロッパの金融危機は、リーマンショックの返り討ち的な側面があるかも知れず、また、現在のアメリカは圧倒的存在感があって、内向きになることで周辺国に動揺が走り、それがテロなどの形でアメリカ本土に飛び火するみたいなことがあっても、アメリカという連邦の存亡がかかるまでにはなるまい。
アメリカが内向きどころか 300 年鎖国するとかいうよほどの「愚かなこと」をしない限り、アメリカ挟撃シナリオはナシだろう。
JRF 2012年11月18日 2302
……。
つづき…かな。中国脅威論的なものについて。
中国とアメリカが争うみたいな見建てだと、アメリカがまず日本を狙うのは当然の一手として、中国はアメリカを狙うために日本を取るかというと…まあ、それはしない。アメリカからの一手を振り払うぐらいの意味しかない。
JRF 2012年11月22日 4879
じゃあ、中国はベーリング海峡を狙うかというとその可能性は薄い。中国が相変わらずモンゴルであれば、寒さを気にせずそういうこともありえた(その場合は日本も当然道すがらに落とす)かもしれないが、伝統的には南進策のみがありえるコース。そしてポリネシア、オーストラリアと落として、南米回りで北米を狙う。
JRF 2012年11月22日 6484
でも、当然、それにはたとえ今の中国でも何十年じゃなく何百年といった戦略が必要だろう。そうすると、いきなりはいけないわけだから、当然、背後への注意が必要になる。アメリカと違って、中国にはインド・ロシアという「強敵」が背後にいる。少なくとも一方ということでインドを押さえて南米までやってきたとしよう。すると、その図というのは、白人と黄色人種の激突みたいな構図で、ここで火ぶたが切られればかなりヒドイことになる。この図は採れない。
JRF 2012年11月22日 3641
だから、インドだけでなくアフリカ…できれば、中東も取っておきましょう…となると、つまり、ヨーロッパ+北米を囲い込む構図になる。でも、冷静に考えると、それってこれまでと何が違うの?盟主がいるかいないか…ヨーロッパ勢力は分断統治をしかけてくる…となると、分断が成功した図は今と大して変わらない。で、逆に盟主ができればヨーロッパすら支配できたものだ…とすると、それは国連と何が違うのか…という話になる。
JRF 2012年11月22日 9832
今は、国連事務総長はアジア人だし、実力で盟主たるべきアメリカは、前世紀にはありえないとすら思われてた有色人種の大統領の下にある。(むしろ、そういう意味では人種がまとまりすぎな中国他アジア勢のほうが理がない。)中国とロシアが組む図っていうのは要は冷戦構造だったわけで…。
keyword: 地政学
JRF 2012年11月22日 2878
……。
尖閣や南沙を攻めてるのは、要は無理筋を攻めてそれ以外への(軍事的)侵略の意図がないと言っているようなもの…と見るのはやや好意的すぎるか。
JRF 2012年11月23日 1647
少なくとも今は、中国の支配層は経済・技術において不満は少なく、中国の周辺国は中国の辺境よりはマシな生活をしてるところも多いわけで、それでも支配欲みたいなもののためだけに海洋にも広がった大中国的なものを目指すのか?…と見ると、むしろ、大中国の成立には共産主義革命みたいなインターナショナルな革命が成立するような状況のほうが可能性があるんじゃないかと思える。
JRF 2012年11月23日 6637
で、まぁ、WW2 前にそれもやったようなもの…というところで、直近の [cocolog:74725109] の海外産 USB デバイスからのバーチャルな輸出みたいな話を活かして違ったことができるか…か?いやだね。そういう理屈を組もうとしてるのか、つまり、私は。orz
JRF 2012年11月23日 3613
……。
本当は、もう少し先で、東日本大震災のひとこと [cocolog:69768386] のつづきで書こうと思ってたんだけど、ちょうど話題が連続するのでここに書く。
JRF 2012年11月24日 3310
安全保障に関心があって、いまなお原発推進の論陣を張っておられることがいるならぜひうかがいたいことがある。それは、「焦土作戦をご存知か?」ということ。…いや、もちろん知っておられるだろうから確認でしかないが、その、「現状明らかになったこと」を考えると、そういう方はここの説明をする責任があると思う。日本人であろうとなかろうと。
JRF 2012年11月24日 7114
第三次世界大戦みたくなって外交がまったく使えないという場合ならともかく、ある程度機能しているなら、原発事故が起こっているところの占領国は、ある程度足止めをくらうのは確実になる。どこかで「陰謀」の手を止めさせれば爆発がありえないみたいな想定はできなくなったわけで、それってのは「焦土作戦」にはうってつけだということになる。住民対策をやってきたってのは、「地雷」設置の難しさをクリアしていったということに当たるかもしれない。
JRF 2012年11月24日 4531
確かに、上の中国とアメリカの争いの見建てだと、別に中国が日本を取ったからといって、アメリカに届きやすくなるようなことはほぼないわけだから、アメリカが焦土作戦する可能性は薄いと言えるのかもしれない。でも、日本をアメリカから中国が奪ったあと、再びアメリカが奪い返すみたいな展開だと、まさに中国への道すがら、目の前に置かれた日本で焦土作戦をするインセンティブは小さくない。これは歴史的怨恨じゃなく地政学的なものだから、この条件は将来もほぼ変わらない。原発推進派で親中派的であるならここは説明する必要がある。
JRF 2012年11月24日 6362
それに比べれば、アメリカの「焦土作戦」への地政学的インセンティブは少ないかもしれないが、でも、朝鮮戦争で原子爆弾を焦土作戦的に使用しようとしたことは知られているし(実際使わなかったという点はあるが)、ベーリング海峡シナリオは薄いと書いたが、可能性が少しでもあるならそれに対処するような超大国がアメリカでもあった。さらに、日本の特殊事情として、原爆をはじめて実戦で落とされた国という国際的責務のようなものがある。やはり、日本で原発推進を言うなら、アメリカのその辺りの考え方を語ってもらう必要はあると思う。
JRF 2012年11月24日 8821
……。
それをアメリカの外交家に尋ねて、「アメリカが日本を守るのだから中国が入って来ない」というポジションを取られると、だったら「思いより予算」はいりませんね…となっちゃうと、逆に金で「地雷」設置を受け容れるみたいな形になる。それはダメだからということで…案外、今、沖縄米兵の外出禁止みたいな話が通るようになってるのか?
すると、市民としての米兵が「焦土作戦」OK+原発推進の利権の政治家と対峙する図が採られたことになり、Civil War へ注目を集めたりしてるということか?
JRF 2012年11月24日 8863
うーん、沖縄米兵の問題は、夜間外出禁止くらった兵士が帰る時間に、まだ、中坊がうろうろしてたら、そりゃイラッとくるよな…ぐらいに思ってたんだが、もっと戦略的な「何か」なのか?
JRF 2012年11月24日 7525
typo 「思いより予算」→「思いやり予算」。
JRF 2012年11月24日 3981
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JRF 2012年11月18日 3645