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プラハSQ『ブラームス:弦楽四重奏曲(全3曲)』。聴きはじめ、録音のせいなのか、何か音楽はいいはずとわかるのに響きが伝わらないと、体内から自然に感じようとする響きを聴こえる音に重ねていると、頭の中で白く何かがハジけた。 (JRF 9128)

JRF 2013年5月26日 (日)

ガンダムSEED の覚醒の描写(「種割れ」というらしい)、あんな感じ。

JRF2013年5月26日6591

そして、また伝わらないボヤっとしてきた感じになってきて、そのハジけたところを思い起こす…そこに波調をあわせるといった感じか…すると、響きが良く聴こえてくるようになった。

第2番に入ったあたりで、脳に直接入り込むぐらい音がしっかりするようになり、自分の身体が響いてるような感覚になった。これがクラシック批評本で読んだところの「振動モードが合う」という現象なのだろうか?

JRF2013年5月26日4726

ただ、逆にそこに集中し過ぎたため、曲の構成などは頭に残らない感じで、いちおう、ブラームスらしい曲ということで、緊張感がある明るい曲調とほの暗い理屈っぽさは、ある労働のストレスを休息によってではなく、別の脳部位を使う労働によって解消して、ものすごい仕事量をこなすような生き方があるのかな…などと軽く考えたぐらい。

JRF2013年5月26日9577

CD 2枚目の第3番ではライナーノートの表現では「曲調が明るく」なって、普段のブラームスとは確かに違うと感じて、明るさに波調をあわせる感じに聴いていたが、結局最後まで第2番で感じていたほどの「同調」は得られず、むしろ、その後の「おまけ」の『ヴォルフ:イタリアン・セレナーデ』のほうが心地良かった。

JRF2013年5月26日9751

第3番は、最初、『月と六ペンス』を読んだ影響もあって、タヒチなどの熱帯雨林のある海岸…というよりも、そこを描いたプリントが流行するヨーロッパの街といった印象を持った。第3番の最終楽章は、ブルックナーの後期のスケルツォを想起させる「神秘性」みたいなものもある。気になって、2回目、同じステレオの条件で聴くと印象が変わり、今度は、「明るさ」よりもブラームスらしい緊張感をむしろ強く感じた。

JRF2013年5月26日9724

……。

今、PSP でゲーム『P3P(ペルソナ3ポータブル)』をやってるんだけど、そこに、占いにはまって何でも占いが当たる状態になっていて、占いを読まないと行動ができないというちょいキャラが出てくる。私がブラームスの曲に観る「勤労者」的精神状態はちょうどその逆のような状態で、それはそれでマズい状態なように思う。

JRF2013年5月26日3694

もちろん、そのブラームスがシューマンのような短命でなく比較的長命だったことは、そのような精神のあり方は可能だったということなのかもしれないが、でも、そのストレスが、当時のヨーロッパの外の世界への圧力と転じて現れていたような気がする。大言壮語を続ければ、そこでは科学の発展があったが、それは原発震災に感じたような実存の恐怖と背中あわせだったということではないか。

JRF2013年5月26日4047

エネルギーの法則が発見され、エネルギーを仕事と結びつけ、それを熱としてロスしないこと、または熱を人間性に変えていくことを課題とするような時代だったのかな…とか。最近、「ひとこと」としてネットに書いてない裏で、そういう話に関するアイデアを練っていて、そんなふうなことも想った。([google:ジュールの実験])

JRF2013年5月26日0061

……。

もう一度、第1番と第2番の CD も聴く。やはり、1番では響きが合わず、少しうつらうつらと眠気が入ったあとの第2番、目を醒[さ]ますと、やはりすごい響きが身体に刺さってくる!

JRF2013年5月26日9705

実は聴いた順番としては [cocolog:76485922] のミケランジェリのドビュッシーのほうが、プラハ SQ のブラームスのあとになる。

ミケランジェリの CD も響きがいきなり良くなる感じではなく、しばらく聴いて「わかる」ようになってからもう一度聴くと、こちらは全編スゴイ演奏だと感じた。プラハ SQ では低音や中音を探すところから、モードを合わせていった感じなのだが、ミケランジェリのピアノは、変な話だが、ラップ音みたいに高音が周りでハジけ、響きの妖しくなりそうなところを、そこはこの響きでいいはずだという理屈で、「補う」…というのは違うな、「構築する」。

JRF2013年5月26日0668

でも、決して怜悧[れいり]というのではなく、娘に対する父の愛情のような暖かさがある。こんな言い方すると、今の時代アレだが、男でないとわからない…女性なら真剣にキャリアを積もうとしたことのある者にしか、この「美」はわからないんじゃないか?…と思った。

…まぁ、だから、ニートな私は、曲を半分も理解できてないんだろうけどね。orz

JRF2013年5月26日0583

……。

プラハ弦楽四重奏団『ブラームス:弦楽四重奏曲 (全3曲)』(CD 2枚組, 録音:スプラフォン 1978,1979年, 発売:DENON 2006年)
http://www.amazon.co.jp/dp/B000JVS3QS
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1215890

JRF2013年5月26日3437

ミケランジェリ『ドビュッシー:前奏曲集第1、2巻、映像第1、2集、子供の領分』(CD 2枚組, 録音: 1971, 1978, 1988年, 発売: グラモフォン(独) 1999年)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/614727
http://www.amazon.co.jp/dp/B0000012XV

JRF2013年5月26日1120

修正 「怜悧[れいり]」→「怜悧[れいり]なだけ」。

JRF2013年5月26日5820

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