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井原西鶴『日本永代蔵』を読んだ。というか、最初、一節の注を読んだ後、その節を読んでよくわからず、もう一度その節を読み直してやっとだいたいの内容が把める程度という体たらく。 (JRF 7201)

JRF 2015年3月27日 (金)

あと、大阪弁というか浄瑠璃風に読んだらいいのか、標準語(?)風に味気なく読んだらいいのか、迷いつつ読み進めた。

JRF2015/3/277385

『日本永代蔵』(井原 西鶴 著, 東 明雅 校訂, 岩波文庫, 1956年)
http://www.amazon.co.jp/dp/4003020456
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1100346755

JRF2015/3/272464

内容としては、なんていうかブラック企業を礼讃するかのごとき「しわき」ありさまをご推奨で、例えば、巻二の三「才覚を笠に着大黒[きるだいこく]」の「身過の道急ぐ犬の黒焼き」の話では集まってる物乞いに話を聴くと皆昔のインテリで身をやつしてそうなったとか、身につまされて悲しくなった。

JRF2015/3/277886

解説がまとめて言い得ていて…

>西鶴が「日本永代蔵」を著して、その別名を「新長者教」としたことは、前記の古臭い「長者教」に代り、金銀乱れとぶ世に通用する新しい致富・処世の教訓書を企画したことを意味するのである。<

JRF2015/3/279492

…が、しかし、…

>全篇を熟読した場合、彼の教訓的態度は実際どれ程徹底したものであったか、疑問を起さざるを得ない。<

…さらに…

>極言すれば、既に「長者教」の時代から町人階級に云い伝えられて来たものをまとめたにすぎず、特に斬新、或は独自のものは見当らない。<

JRF2015/3/277465

とはいえ、ゴシップとしておもしろくポリティカルにもそこそこコレクトで…

>表面的な成功談或は失敗談を羅列して型通りの教訓小説を作るには彼は余りにも詩人であり且つリアリストであり過ぎた。(…)かくて本書は、経済生活という極めて難しい題材を日本小説史上始めて取り上げながら、美事に卓絶した文芸性を獲得できたのである。<

…とのこと。

JRF2015/3/273918

……。

私は「理系」というか「IT系」で、日本の古典も漢籍もまだほとんど読んだことがない。そんな中、「訳」のついてない江戸期の文献が読めるのかとあやしんでいたが、案外、楽しめた。また、折を見て古い本に挑戦できたらと思う。

JRF2015/3/279385

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