cocolog:82715763
近況。物理を少しかじってみた。水野敬也『夢をかなえるゾウ』を読んだ。小林昌廣『病い論の現在形』を読んだ。アニメ『攻殻機動隊ARISE』を7話から10話(最終話)まで観た。 (JRF 2381)
JRF 2015年6月22日 (月)
『力学・場の理論』(ランダウ & リフシッツ 著, 水戸 厳 他 訳, ちくま学芸文庫, 2008年)
http://www.amazon.co.jp/dp/4480091114
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102531038
JRF2015/6/222153
微小震動では、微分方程式が必要になるんだけど、完全に忘却の彼方。剛体では、テンソルが出てきて、私たぶんテンソル習ったことないと思う。しかも、剛体のつり合いの例題は高校レベルだろうに、まったく解けないというていたらく。
[cocolog:80000470] で>数学にはもう「負け」を認めねばならないと思い知った。<と書いていて、やっぱり無理だったのかな…と。その無理は承知でやってみようとしたんだから、最後まで、数式をほとんど飛ばしてでも、読むことはしたい。
JRF2015/6/226464
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水野敬也『夢をかなえるゾウ』を読んだ。
『夢をかなえるゾウ』(水野 敬也 著, 飛鳥新社, 2007年)
http://www.amazon.co.jp/dp/4870318059
http://www.7netshopping.jp/dgbooks/detail/-/accd/5110117334 (デジタル版)
JRF2015/6/225581
いわゆる「自己啓発本」で、そういうのはあまり読まない(参:D. カーネギー著『人を動かす』『道は開ける』のひとこと [cocolog:74928048])。ただ、本屋や古本屋でよく見かけ、以前にガネーシャについて記事を書いた↓こともあったので、気になって古書で安かったときに買っておいたのを今読んだ。
《メガテン 第二集 ガネーシャ》
http://jrf.cocolog-nifty.com/column/2006/07/post_1.html
JRF2015/6/228291
自己啓発本によくあるように有名人の名言等をちりばめながら、物語がけっこうおもしろく、ずんずん読み進めた。私は「成功してない」主人公よりもさらに失敗が明らかになり、終った感(参:↓)がすごく「どん底」のほうが見えてる者なので、とても成功を目指す主人公に共感しながら読むようなことはできない。でも、「応募する」とかいう課題は、やってみるべきなのかな…と少し思ったりもした。(この先、いつか…いや、たぶんやらないと思う。←ダメじゃん。)
JRF2015/6/229724
《今後の(主に勉学の)方針 (2015年度版)》
http://jrf.cocolog-nifty.com/column/2015/04/post-1.html
JRF2015/6/223994
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小林昌廣『病い論の現在形』を読んだ。
『病い論の現在形』(小林 昌廣 著, 青弓社, 1993年)
http://www.amazon.co.jp/dp/4787210173
http://www.7netshopping.jp/dgbooks/detail/-/accd/5110143764 (デジタル版)
JRF2015/6/221204
これもずっと前に古書として買ったもの。
1章、2章は何かはぐらかされているようで、3章になってやっと医療史ふうの記述となった。題から連想した印象としては3章が近いのだが、おもしろかったのは1章や2章で、3章は何が言いたいのかよくわからなかった…というか、つまらなかった。(^^;
JRF2015/6/222368
1章では、音楽療法などに言及しながら、「情報環境学」という学問の紹介があり、そこにちょうど、毒と欠乏について考察した直近の [cocolog:82677859] に近い議論がありそうだった。ただ、この本の記述からは漠然としすぎている印象が否めず「興味を持った」というには少しはばかりがある。>私(の耳)と音楽のあいだで日々更新される密約、それは超個人的な「聴く」という行為なのだ。<(p.80) という記述には、「オーディオ・ブードゥー」に関するひとこと [cocolog:72014365] の>人オーディオ一体となって共に良い響きを伝えられるよう精進せねばならん。<と書いたのを思い出した。
JRF2015/6/224518
住んでる街で自殺者が多いという「筑波病」は今もあるのか知らないが、(私のような)精神的な病を持つものには、何がしかのアプローチの可能性があるのかな…とは思った。>分裂病者にはバロック音楽と演歌が親近感をもって聴かれる<(p.84) というのは、演歌をジャズやブルースに置き換えれば、ちょうど最近の私の音楽消費傾向に重なるので、シンクロニシティを感じた。
JRF2015/6/226772
2章には小説や詩で死や病いに言及したものが紹介されていて、藤木直規や阿部岩夫の詩は「悪趣味」と思わないでもないが、私は「悪趣味」な人間でしかもうないからか、少し惹かれるものがあった。増田みず子『シングル・セル』という小説の紹介では、教授に受け容れられず道を替える修士課程の青年が出てきて、少し私の心にチクッと来た。あのとき、私も「常識」を知っていれば、今こんなふうにはなってなかっただろうに…。
JRF2015/6/220764
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アニメ『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』のTV録画を 7話から10話(最終話)まで観た。[cocolog:82453607] で 6話まで観ていた。
《TVシリーズ - 攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE》
http://kokaku-a.jp/tv/
JRF2015/6/224720
7話と8話で、草薙素子の恋人が出てきた。草薙のそういうものを匂わせるのは STAND ALONE COMPLEX でもあったが、こうもはっきりでてきたのは、ARISE の視聴対象へのある種の挑戦で、それも含めた感情をコード化したい…肯定した視聴者層にしたい…という制作側の意図があるのかもしれない。草薙の足の自由が効かなくなるところは、[cocolog:81991882] でも書いた私の>膝が歩いてる際中にカクンと落ちることがしばしばある<という症状にシンクロニシティを感じた。ただし、その症状は薬の構成が少し変わったからか、暖かくなったからか少しマシになっている。
JRF2015/6/228262
9話と10話では、QR コードみたいなものの強調があった。[cocolog:79243465] で紙に書かれた QR コードで通信の接続だけでなく電源の供給までするという話をしているし、[cocolog:78731905] でプログラムの zip を実際に QR コード化するスクリプトを書いて>[aboutme:103078] とか、公開鍵に対する秘密鍵を印刷しておいておくべきだ<という話を書いてたりする。それらを思い出した。案外、クラウドは「電脳的」にではなく「物理的」に脆[もろ]いという認識が共有されてきているということなのだろうか。
JRF2015/6/224339
一応、これで(今回の?)テレビシリーズは終りのはず。でも、残った伏線も強調されていて、まぁ、それは映画を観てくれ…単純な「リメイク」ではないよって、ことなのかな?
JRF2015/6/220765
あと、主題歌の↓を買った。
坂本真綾 コーネリアス『あなたを保つもの/まだうごく』(発売: FlyingDog 2015)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00V6XU08W
http://www.hmv.co.jp/product/detail/6349716
JRF2015/6/225091
歌詞が少し不気味で普段アニメソングに期待しているものがないように思ったんだけど、坂本真綾&コーネリアスの名前=「ブランド」で買った。声に重なる響きは複雑だけど、メロディーはそれほど難しく聴こえない。今回の攻殻機動隊のイメージにはあっている。商業的に「ポップス」がその本領を発揮できる領域が、失なわれつつある中、アニメオタクにもわかる形で、現在の「ポップス」の可能性みたいなものを見してくれてる…ということなんだろうか?
JRF2015/6/220949
あと、演奏には関係ないが、レコードみたいな薄い紙ジャケット仕様で、それが残念だった。これまでセット物とかがこういうジャケットに入った上で箱に入ってたのはよくあって、箱に入れてそのままなら、このほうが CD を守れるみたいなこともあるかもしれない。が、私は失敗して中袋のビニールをクシャクシャにしてしまったので、保存がうまくいくか心配な感じ。去年買ったジャズの CD ([cocolog:82307168])もこんなジャケットだった。「物」としての CD はあんまり場所を取るようにはしてもらえなくなってるのかな?
JRF2015/6/223659
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兄の嫁さんが入院中で、母がヘルプに行っている。そして、今、家事は父と私で担当している。といっても、食事はインスタントか冷凍食品で、洗濯は明らかにアイロンがけがいらないもののみ、そうじはザッとそうじ機を居間でかけるだけ…といったていたらくで、ろくにできていないが、母が帰ってくるまでに2週間、なんとかもたせるつもり。
JRF2015/6/229239
私、ほんとに何もできないなぁ…と痛感してる。かといって、母が帰ってきたら家事を教わろう…とかいうのも多分しない。いちおう生活できちゃったから。文明ってスゴイね。(^^;
JRF2015/6/222924
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ランダウ&リフシッツ『力学・場の理論』に目を通した。さっぱりわからなかった。俺はダメだ、阿呆だ。この本は、現代の全ての理論物理学者が知っておくべきエッセンスのようなものらしいが、ほんと、これを読んで理解できる物理学者のこと尊敬する。... 続きを読む
受信: 2015-06-28 14:25:21 (JST)
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ランダウ&リフシッツ『力学・場の理論』を読み出したのだが、物体の衝突の時点でビームの散乱が出てきて、そこでもうノックアウトみたいになってしまった。いちおう、わからなくなっても読み進める予定だけど、今後が不安になる。
JRF2015/6/221795