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佐藤春夫『春夫詩抄』を読んだ。「読んだ」だけで、誦したり味わったりはしなかった…できなかった。 (JRF 7004)

JRF 2015年6月16日 (火)

『春夫詩抄』(佐藤 春夫 著, 岩波文庫, 1936年 1963年改版)
http://www.amazon.co.jp/dp/4003107128
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1100669673

JRF2015/6/163601

詩集はめったに読まない。これは『古調自愛集』と『車塵集』の噂に惹かれて買ったものだったが、『魔女』の集が「おもしろい」と思ったのみだった。詩のわからんやつだ >> 俺は。

JRF2015/6/168122

『殉情詩集』では、「冬の日の幻想」の「豆腐やのちゃるめら」が、そういや昔、原付バイクで(小)鐘をならして売りにくる豆腐屋があったなぁ…と思い出したのと、最後の「生きんとぞわが思ふ」で三たり友の自殺にあって死に方は学んだが生き方はどの友も教えてくれなかったというのに、私はもう友すらいないと感じただけだった。

JRF2015/6/162813

『殉情詩集』について、解説の島田謹二は、生田春月の批評として…>「水晶のような美しさと冷たさがあり、細心に磨き上げられた完成味」があると見、赤裸々な紛糾した感情をもきぬごしの絹で漉[こ]して、美詩に翻訳するところに、この集の特徴を春月はみとめた。<…と少し意地悪く書いている。だが、この『殉情詩集』が当時の詩集としては珍しく「売れた」すなわち一般に受け容れられたそうである。

JRF2015/6/162352

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