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cocolog:83187076

井筒俊彦『意識と本質』を読んだ。著者の幅広い知識による説明は、難しい用語にもかかわらず、わかった気にさせてくれた。が、読後、何がわかったかを自問してみると、何もわかってない…。あと本とは関係ないが『あずまんが大王』セフィーロートについてひとことする。 (JRF 8360)

JRF 2015年8月22日 (土)

『意識と本質』(井筒 俊彦 著, 岩波文庫, 1991年)
http://www.amazon.co.jp/dp/4003318528
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1101008958

JRF2015/8/228820

「程朱の学」というのは(易経を学ぶときなどにも)聴いていたが、それが禅的な修行体験を持つとは知らなかった。「静坐」して動中に静を求め、無極すなわち太極にいたり、そこから理を一気に知る「格物窮理」にいたる…とか。

JRF2015/8/222860

また、孔子は、正名論を唱えたとし、君の名を持つものは君の本質を「持たなければならな」そう正すことを第一としたという観方は論語を読んだだけでは出て来ない観方だと思う。そこから、例えば、孟子の論が出てくる。すなわち、周の武王が殷の紂王を討ったことにつき、仁を害する紂は「賊」で、「王」の名をもつにふさわしくない「匹夫」だから、決して君主を殺したわけではない…みたいな論も出てくるとのこと。

JRF2015/8/221372

ユダヤ教のカッバーラー(カバラ)のセフィーロートの説明を読んでるとき、統合失調症での最初の入院時に描いた『あずまんが大王』のキャラ関係図を思い出した。それは本に関係ないので、ちょっと間をあける。

JRF2015/8/226068

あと細かいところだが、屈原の『楚辞』に関する部分、p.196 の幽都に行ってみたときの王の、頭は虎、身体は牛のようという「怪物」は、丑寅で鬼門だから牛の角に虎のパンツの鬼というのとちょうど反対で興味深かった。

JRF2015/8/222574

……。

……。

『あずまんが大王』(あずま きよひこ 著, Dengeki comics EX, 2000年-2002年)
http://www.amazon.co.jp/dp/B002DE676C (電撃コミックEX版全4巻中古にリンク)
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102709454 (小学館 新装版 1巻にリンク)

JRF2015/8/224051

統合失調症になったとき、マンガから「啓示」を受けていた。全部は思い出せないけど、そのとき描いた図を PNG に描きなおしたものを↓にアップしておいた。

http://jrf.cocolog-nifty.com/archive/Hakobune.png

JRF2015/8/229408

彼女らは「預言者」が天使的存在となって現世を運ばれている姿でもあった。その性格は女性化され攻撃性がかなり減じられている。運ばれているのはマンガとしてで、それは天国的でもある。

JRF2015/8/222951

「預言者」としては、ちよがイエスで、神楽がムハンマド、榊がアブラハムだったように思う。ともとよみは、それ以前の人類的段階として、よみは(「バビル二世」的)バベルの塔の超技術を持った者を、ともは、多神教的騒擾のころの者を表していたと考えたはず。忠吉は動物=進化論的代表だった。

JRF2015/8/229739

にゃも、ゆかり、木村の先生達が時間パトロール的な存在で、男の先生である木村は未来的な戒めを示していたはず。

木村の妻は天使的存在で実在性が疑われるところを示す。

ちよ父は「神」またはそう人が指示する者。

かおり、大阪はよく覚えていないが、かおりはその同性愛的性格が、大阪はそのボケたところに日本的多神教の姿を見ていたように思う。はっきりしない。

JRF2015/8/225707

黄色の線でグニャグニャと書いたのが、「魚」の関係図だったとは記憶している。& とか @ とか ! とか色遣いとかの意味は、そこに書いている以外はもう覚えていない。orz

JRF2015/8/229605

……。

関係性でいろいろ考えているところがセフィーロート的だったが、上の本のセフィーロートの説明とはかなり違う。

JRF2015/8/221537

いつか、《雑記》にでも記事を書こうと思ったこともあったが、もう記憶はあいまいで、書く機会は今を逃すともうずっとないだろうから、不十分だけど書いておいた。前回 [cocolog:83154639] で、「私がもたらす信仰」として「統合失調症時の妄想を妄想として伝える」ことに気が及んだのも、今回、これを書いた動機になっている。(預言者の名前をはっきり出すための勇気もそこでもらった。)

JRF2015/8/222389

なお、[aboutme:112026] で、>『あずまんが大王』は、関係性から浮かび上がる(人の)性格について厳しいモデルを持っていると思う。ゆるく見えるが逸脱との共存を維持しているのは厳しさである。…と思う。<…と書いたのは、今回の図が念頭にあった。

JRF2015/8/222999

……。

追記。

神楽とゆかりちゃんを結ぶ線だけ黒くなってる…他はピンクなのに…、これはマンガで関係が悪かったからか…?と眺めていて、ふと思い出した。そうだ。この黒は『バイオレンスジャック』だったのだ。

JRF2015/8/227070

『バイオレンスジャック』には思い出がある。中学時代の友人が永井豪が好きで、高校は別となって高校を卒業するぐらいのときに『バイオレンスジャック』がちょうど最終回を迎えて、その友人がそれを伝えるためだけに電話をかけてきたことがあった。私は「親友」以外を「無視」するという中二病臭いことをしていたため、それを無碍に切ってしまった。

今ではすごく後悔している。

JRF2015/8/220878

その『バイオレンスジャック』の最終巻である文庫版18巻だけ統合失調症入院前に買っておいた。

それを示すのが、あの黒い線だったと思い出して、倉庫から上の図を描いたもとのメモを引っ張り出してくると、1番から7番まで、またはじめに戻って1番から17番まで合計24番それぞれ1冊のマンガを対応する表が出てきた。

JRF2015/8/226860

……。

最初の1番から7番までは、図でゆかりちゃんから出ているピンクの線と黒い線を表す。

その1番から6番のピンクの線に対応するのが↓。

『エスパー魔美 全6巻』(藤子・F・不二雄 著, 小学館コロコロ文庫, 1996年)

7番の色鉛筆の黒の線に対応するのが↓

『バイオレンスジャック (18)』(永井 豪 著, 中公文庫コミック版, 1998年)

JRF2015/8/223681

はじめに戻って、1番から4番までは5番から17番までと性質が違う。

1番と2番は青い数字で書かれている。つまり図の青い矢印に相当するということだろう。それが次の(1)と(2)に相当する。

『リボンの騎士 全2巻』(手塚 治虫 著, 講談社漫画文庫, 1999年)

なお、講談社漫画文庫にはもう一冊の『リボンの騎士 少女クラブ版』があるが、それは数えない。

JRF2015/8/226372

3番と4番は灰色の数字で書かれている。つまり図の灰色の矢印に相当するということだろう。それが次の二冊に割り当てられている。

『残像』(星野 之宣 著, MF文庫, 2000年)
『巨人たちの伝説』(星野 之宣 著, MF文庫, 2000年)

ただし、この二冊は手元になく、読んだ記憶もない。でもメモに書かれているぐらいだから、買って精神状態的に読めずに捨てた(売った、そもそも買えなかった)のかもしれない。

JRF2015/8/224610

5番から7番までは図に黄土色の字で数字がかかれている。5番かおり、6番よみ、7番?(木村の妻)、8番忠吉となっている。これは小学館文庫の藤子・F・不二雄[異色短編集](1)から(4)に対応している。

『ミノタウロスの皿』(藤子・F・不二雄 著, 小学館文庫, 1995年)
『気楽に殺ろうよ』(藤子・F・不二雄 著, 小学館文庫, 1995年)
『箱舟はいっぱい』(藤子・F・不二雄 著, 小学館文庫, 1995年)
『パラレル同窓会』(藤子・F・不二雄 著, 小学館文庫, 1995年)

横にかっこ書き的に、それぞれアベル、バベル、ノア、へびと書かれている。

JRF2015/8/225934

9番と10番は次の(1)(2)に割り合てられている。紫色で書かれている。9番ちよ父、10番大阪となっている。

『少年SF短編集 全2巻』(藤子・F・不二雄 著, 小学館コロコロ文庫, 1996年,1997年)

JRF2015/8/229623

11番から17番までは普通の鉛筆の色で書かれている。

JRF2015/8/225997

11番から14番までは中公文庫の藤子・F・不二雄 SF短編集の(1)から(4)に対応している。11番榊、12番とも、13番神楽、14番ちよとなっている。

『創世日記』(藤子・F・不二雄 著, 中公文庫コミック版, 1994年)
『メフィスト惨歌』(藤子・F・不二雄 著, 中公文庫コミック版, 1994年)
『超兵器ガ壱號』(藤子・F・不二雄 著, 中公文庫コミック版, 1994年)
『ぼくは神様』(藤子・F・不二雄 著, 中公文庫コミック版, 1994年)

横にかっこ書き的に、それぞれアブラハム、カナン、ムハンマド、イエスと書かれている。

JRF2015/8/225963

15番から17番までは次の(1)(2)(3)に割り当てられている。15番にゃも、16番ゆかり、17番木村となっている。

『T・Pぼん 全3巻』(藤子・F・不二雄 著, 中公文庫コミック版, 1995年)

横にかっこ書き的に、それおれユダ、イスラエル、ネフィリム=アダムと書かれている。

JRF2015/8/228281

これで一応全部で、手元のメモには他にもちょこちょこ書かれているが、それらはこちらに書き切れないとしておく。

一点、図では(09)ちよ父と(14)ちよの入れ替えだけだが、消された対応として(09)ちよ父と(10)大阪の入れ替えもあったようだ。

JRF2015/8/225948

……。

まさにマンガを元型[アーキタイプ]的に見ていたわけで、井筒俊彦の説明するセフィーロート的に図を観ていたと言えると思う。

JRF2015/8/225443

typo 「それおれ」→「それぞれ」。

JRF2015/8/227781

……。

追記。

星野之宣の『残像』『巨人たちの伝説』の中古を取り寄せて読んでみた。表紙は見覚えがあったが、中身は読んだ覚えがなかった。中身をまるきり忘れた可能性も、最近のボケた頭ではありえなくもない。結局、上に書いた「読めずに売った」か「そもそも買えなかった」かどうかはよくわからなかった。

JRF2015/8/272785

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