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東條真人『タロット大事典』を読んだ。立ち読みでかなりガッツリ読んだことがあった(書店さん、ゴメンナサイ)が、ちゃんと読んだのは今回がはじめて。 (JRF 7668)

JRF 2015年9月20日 (日)

『タロット大事典』(東條 真人 著, 国書刊行会, 1994年)
http://www.amazon.co.jp/dp/4336036276
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1101207157

JRF2015/9/201786

Amazon で中古で状態「可」のものを買ったら、それが「可」でもヒドイ状態でとても読む気にならなかったのを最近、(中古で)買い直して読んだ。買い直したのは 2011年に刷ったもの。初版は 1994年で、2011年のも「初版」とは書いていたが、参考文献を見ると 2000年以降の本人の図書などが加えられていた。何か変更があったかもしれない。

JRF2015/9/209422

……。

この本、ちゃんと読んでなかったのに、Amazon のリストで紹介していた。その紹介文は次のとおり。

>タロットとミトラ教を結び付けるのはむちゃかもしれない。しかし、ネットの黎明期からサイトを作り、日本ではじめてタロットの分厚い総合解説書をつくり上げてしまう。そこまで偏れることは個人にとって解釈の大きな力となるのかも。<

JRF2015/9/208165

本に書かれているサイトは↓。

《MIIBOAT(ミィーボート)公式HP.バビロニア占星術とミトラ教》
http://homepage2.nifty.com/Mithra/MIIBOAT/index.html

トップページは↓。

《ミトレーアム・ジャパン(ミトラ教天使七星教会》
http://homepage2.nifty.com/Mithra/index.html

JRF2015/9/207187

「ネット黎明期」にサイトに訪れたことがあった。

JRF2015/9/205655

……。

アフラ=マズダ他のザラシュストラの宗教については、エリアーデ著『世界宗教史 1・2』([cocolog:81897781])で、ミトラ密儀については、エリアーデ著『世界宗教史 3・4』([cocolog:82088382])で読んでいたが、この本から受ける印象はかなり異なるものだった。そもそもタロットの本なのになぜミトラ教というのがツッコミどころではあるのだけど、そう信じれるものがきっとあるのだろう。

JRF2015/9/203359

……。

大アルカナ「XI 正義」のカードの物語で…

>そこには、いかなることがあっても、闇が光に優らぬようにせよ、というコスモクラトトールの断固たる意志が働いているのだった。<(p.64)

…とある。いかにも二元論だが、「光」の側に「闇」をも包む愛のようなものはないのかと私は惜しんだ。そこが私の弱さであり、「正義」というものの厳しさなのだろう。

JRF2015/9/208355

大アルカナ「XIX 太陽」のカードの物語で…

>「ハイル、ミトラ! ハイル、ニュー・ライツ!」<(p.97)

…と叫び、歓声とともに行進するところは、目を覆う気持ちだった。軍隊の行進というものは、どこの国のものであれ怖気[おぞけ]が走る。

JRF2015/9/204357

原爆・水爆のある世界で、どうして(災害救助などの特別の訓練を受けたものを含む)「警察力」だけで不十分なのか、私はイヤになる。軍隊は必要というのが理性的な人の物の観方だ。現実[リアル]はなんてクソゲーなんだ!

でも、「太陽」のカードは新しい出発のシンボルだから、勢いが必要なのかもしれない。そのシンボルの一つ「子供」はときに残酷なものだ。

JRF2015/9/201558

……。

著者は、ミトラ教をキリスト教やイスラム教などの一神教に連なるものに考えているようで、さらにタロットの占いも祈りになるという。そして祈りには方向が大事だという。

>無意識のままに祈っていると、祈りの対象が毎回ちがうかもしれません。これも実は大きな問題なのです。こういう状態を多神教といいます。これは、(…)原始的な宗教に見られる精神状態であって、人間の精神を高度な発展段階にまで導くことはできません。<(p.281)

JRF2015/9/203200

…という。私はキリスト教に好意を持ちながら、多神教的方向を模索しているので(参:[cocolog:83347972])、祈りを聞く「天使」がどこでどう聞いてるかわからないでいいのではないか…とも思う。真心からの祈りなら、自然に唯一神の方向に向いていると考えたらダメなんだろうか…(ダメなんだろうな…)。

JRF2015/9/202762

……。

私はタロットカードは、PlayStation の「ゲーム」で習ったようなもの。それは↓にも書いた。

《易双六(ようすこう) - タロットカードを使った一人遊び》
http://jrf.cocolog-nifty.com/column/2011/11/post.html
>タロットは初代 PlayStation の『SIMPLE1500 実用シリーズ Vol.10 タロット占い』(D3 PUBLISHER, 2001年)で学んだ。監修は「イリヤ占いRoom」とある。<

JRF2015/9/208583

そして、↑でタロットカードを使ったゲームを作り、カードの絵を描いたわけだがこの本には次のように記されている。

>占い以外の用途に使わないようにしてください。カードは心霊的なものとの交流に使うものなので、それ以外の用途に使うと悪い影響が出ます。<(p.295)

JRF2015/9/205051

私が使うのは「ゲーム用」で JRF タロットについては>対人でタロットを読んでいる方が、他のカードと同じ感じでつかうのは特にオススメできません。<と注意してるから、OK だと信じたい。

JRF2015/9/209160

……。

「ミトラ讃歌」で次のような文があった。

>讃えあれ、主! (…)あなたは唯一にして、ただ一人、親なく、子なく始めも終わりもないお方!<(p.375)

JRF2015/9/207923

これはクルアーン(参:[cocolog:83154639])の「アッラーは、自存され、御産みなさらないし、御産まれになられたのではない、かれに比べ得る、何ものもない。」と同じで、キリスト教の三位一体とは、相容れない。ここが必ずしもそうでなくとも唯一神信仰が成り立つというのがキリスト教の革新的なところで、イエスの復活が救いの確信につながる重要な要素。譲れないところで、そこをあいまいに見てる著者はイスラム教的キリスト教理解を持っていると見ていいのだろうと思う。

JRF2015/9/200078

そもそもここでいう主はズルワーン(p.283)で、アーリマンとアフラ=マズダーはズルワンから「生まれた」のではなかったか。それでも、上の讃歌のように言う点に「神秘」があるのかもしれないが。

JRF2015/9/206958

ちなみに、上で紹介したサイトを見ると、「至高神ミトラ(ズルワーン=ミトラ)」といった記述もある。私の知識にないいろいろがあるようだ。

JRF2015/9/209795

……。

この本、記述が気にくわないというのはあるんだけど、その熱意というのは認めざるを得ない。私は「易双六」を作ったが、成功させるに致るほど熱意を持ててない。上でちょっと書いた「多神教的キリスト教」の枠組みもちゃんと叙述できてない。それに対して、著者は、ちゃんとした作品にして、少なくとも編集の人などに認められ、一人よがりになってない。その辺りは見習うべき点が多いな…と思った。

JRF2015/9/207317

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