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cocolog:85016448

『旧約聖書』を『旧約聖書略解』とともに読んでいる。今回はヨブ記から雅歌まで読んだ。 (JRF 9832)

JRF 2016年4月22日 (金)

モーセ五書(トーラー)は [cocolog:84912421] で読み、前回 [cocolog:84974434] にエステル記まで読んでいた。その後、他の本を読んだりしたが、引き続き聖書を読んでいる。ザッと読み通しているだけ。

JRF2016/4/222908

『聖書 新共同訳 - 旧約聖書 旧約聖書続編つき』
http://www.amazon.co.jp/dp/4820213091 (ジッパーつき・ミニ判黒)
http://7net.omni7.jp/detail/1101626553 (クロス装厚表紙)

私が持っている『旧約聖書 続編つき』は、古いミニ版。

『新共同訳 旧約聖書略解』(木田 献一 監修, 日本基督教団出版局, 2001年)
http://www.amazon.co.jp/dp/4818403997
http://7net.omni7.jp/detail/1101749411

JRF2016/4/228910

今回いくつか引っ掛かった部分について。

JRF2016/4/226942

……。

「ヨブ」という名前について。

>ヨブのヘブライ名は、「敵」を意味する語根との関連で、降りかからされた災いのゆえに「神に敵対した者」の意で理解され(…ることもある…)。<(略解 ヨブ 序)

「ヨブ」がヘブライ語で「敵」を表しうることは、知っていたが↓では言及を避けた。知れば目が曇る知識だと判断したからだが、いつかは知っておくべき知識だろう。

《「ヨブ記」を読む》
http://jrf.cocolog-nifty.com/religion/2015/03/post.html

JRF2016/4/223228

……。

ヨブ記にある「格言」(?)について。

>直訳「野ろばから家畜のろばが生まれるなら、愚かな者も賢くなれる」。この格言的な一分の意味は明らかではない。<(略解 ヨブ 11:12)

JRF2016/4/225537

↓で>「家畜」を造り出した人類が、自然淘汰や遺伝を実感として知らなかったはずはないだろう。<と書き、その後、>ヤコブの群れの中にはまるでヤコブが羊になったかのように優秀そうな羊もいただろう。<と述べている。この格言の状況を思い起こさせる。「野ろば」からは家畜のろばは生まれないということか、それとも人の介入があって長い年月があれば生まれうることまで視野に入っているのか、どっちだろう?

《『創世記』ひろい読み - ヤコブの一神教》
http://jrf.cocolog-nifty.com/religion/2009/02/post-2.html

JRF2016/4/227788

……。

詩編から。

>暴力に依存するな。搾取を空しく誇るな。力が力を生むことに心を奪われるな。<(詩 62:11)

JRF2016/4/222383

↓で「サタンによって人と人が争っているならば、争い続けられるだけの余裕が、サタンの繁栄の余地を提供することになる。」などと書いた。もっと簡単には軍拡競争を想起する。私は貧しいといってよく、もうこういう面での心配はないが、力を持っている人にはくれぐれもこういう方向に行かないようにいていただきたい。

《『新約聖書』ひろい読み - イエスはサタンか》
http://jrf.cocolog-nifty.com/religion/2006/01/post_4.html

JRF2016/4/220305

……。

箴言の言葉をいくつか拾ってみる。

JRF2016/4/229171

>(…)「正しい唇は憎しみを覆い隠す」。<(略解 箴 10:18)

熊本で震災があって Twitter で RT されているものを見ると、情報戦があるのかと思わせるつぶやきがチラホラあってこんなときに不謹慎だなぁ…と私などは思う。が、情報戦はこういうときだからやるというのが「リアリズム」なのかもしれない。「覆い隠す」のも「煽る」のも紙一重といったところか。

JRF2016/4/225040

>怠惰な者は獲物を追うこともしない。勤勉な人は人類の貴い財産だ。<(箴 12:27)

前回([cocolog:84974434])、黙示録的な小説を書きたいと述べたが、その関連で調べていると、意外に「怠惰」な者がいく地獄みたいなものは描かれてないようだった。怠け者には現実に飢えや辛い老後があるということで、そこで罰を受けるということなのか…。(あと、そもそもキリスト教(ほか一神教)は仏教・道教みたいに地獄をいろいろ分類するもんじゃない…『神曲』は例外的なもの…ということも知った。)

JRF2016/4/222857

>「ヘベル経済」=「バブル経済」で急に増えた財産はすぐに減少する。<(略解 箴 13:11)

ヘブライ語「ヘベル」は仏教でいうところの「空」の意だそう(略解 コヘ 序)。↓で経済にことよせた解釈もしたが、バベル=バブルで、塔建設はすなわちバブル経済だという観方もできるのかな?

《『創世記』ひろい読み -- バベルの塔》
http://jrf.cocolog-nifty.com/religion/2006/02/post_13.html

JRF2016/4/220705

>聞き従う前に口答えをする者 無知と恥は彼のため。<(箴 18:13)

あぁ、これ私だわ。つい、ちゃんと聞く前に意見しようとしちゃうんだよね。まさに無知になり恥を受けることが多い。

JRF2016/4/220860

>実の兄弟も皆、貧しい人を憎む。友達ならなお、彼を遠ざかる。<(箴 19:7)

あぁ、これなんだな。甥とかには絶対迷惑をかけたくないよな。私は「別の方法」を選ばない限り、この道に進んでいる…。

JRF2016/4/227323

>思慮深い人は災難が来ると見れば身を隠す。浅はかな者は通り抜けようとして痛い目に遭[あ]う。<(箴 22:3)

私は「浅はかな者」も最たる者で、自分で痛い目に当りにいってしまう。この辺も、遅いかもしれないけど、治していかないと…。

JRF2016/4/226550

>貧しい者が弱者を搾取するのは 雨が洗い流してパンがなくなるようなものだ。<(箴 28:3)

ストレスから、より苦しい者を差別的に扱ってしまう。私はこれから「下層」にいることになるが、こういうことに気を付けないと、流されてしまいそう。

JRF2016/4/222590

>人を偏り見るのはよくない。だれでも一片のパンのために罪を犯しうる。<(箴 28:21)

詳しくは述べないが、私は愚かだった。

JRF2016/4/229047

……。

コヘレトの言葉から。

>(…)結局、知恵も知識も狂気であり愚かであるにすぎないということだ。これも風を追うようなことだと悟った。<(コヘ 1:17)

でも、偉い人はやっぱりエラいよ。知識人のようになれるならなりたいものだ。

JRF2016/4/222831

……。

……。

前にモーセ五書を読んだとき([cocolog:84912421])、「雑種の禁」といって、

>あなたたちはわたしの掟を守りなさい。二種の家畜を交配させたり、一つの畑に二種の種を蒔[ま]いてはならない。また二種の糸で織った衣服を身に着けてはならない。<(レビ 19:19)

…を挙げ、>これ、現代のユダヤ教徒は遺伝子操作とかどう考えてるんだろう。<と述べたが、次のようなニュースがあった。

JRF2016/4/229725

《遺伝子組み換え作物ではない遺伝子「編集」作物は米国では規制対象外 | スラド サイエンス》
http://science.srad.jp/story/16/04/20/103230/
>遺伝子組み換えは、生物の遺伝子内に他の生物の遺伝子を組み込む技術だ。それに対し遺伝子編集は、その生物の遺伝子の一部を並べ替えるというもので、他の生物の遺伝子は一切利用しない点が異なる。<

JRF2016/4/221302

うーん、問題があるのはいっしょじゃないかと思うが、遺伝子にも免疫システムみたいなものがあって、遺伝子編集のほうが有利とかあるんだろうか。まさか、ここの宗教的問題から、これが使われてるなんてことはないと思いたいんだが…。

JRF2016/4/229238

……。

……。

今回はここまで、続いては長くなるがイザヤ書からマラキ書まで読む予定。その後は、続編に入るが、『神曲』も読んでみたいなと思っている。(『神曲』は5月の小遣いで買う予定なので、たぶん続編のほうが先になると思う。)

JRF2016/4/222661

……。

……。

追記。

遺伝子編集について。

品種改良(交配)がよくて遺伝子組換や遺伝子編集があまり良くないという理由は、将来的におこる生物的汚染のスピードの問題があるからだろう。

JRF2016/4/233120

遺伝子組換や遺伝子編集では様々な害を起こしうるメソッドはデータになり、それを記録しておくと、生産者側がほぼ自動のオーダーメイドで再構成し、それを(商売)敵にバラまくという生物兵器的な利用が可能になるかもしれない。そんなに簡単に再構成ができず何度か実験が必要な場合も多いかもしれないが、そうでない場合もあるかもしれない。そこに交配に対する以上になんらかの規制が必要だというのは当然ではないだろうか。

あくまで私の(妄想的)考えに過ぎないけど…。

JRF2016/4/235025

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