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cocolog:85695072

Rabbi Avrohom Davis 訳『Kitzur Shulchan Aruch』を読んでいる。三巻セットのうち第II巻を読んだ。非ユダヤ人(non-Jew)の扱いに困惑する。 (JRF 0070)

JRF 2016年8月 7日 (日)

前回([cocolog:85639087])に第I巻を読んだ。

JRF2016/8/75357

『Kitzur Shulchan Aruch』(Shlomo Ganzfried 著, Rabbi Avrohom Davis 訳, Metsudah, 2006年)
https://www.amazon.co.jp/dp/1931681996
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JRF2016/8/76837

私の持っている第II巻には、印刷ミスがあって、ページの右端の印刷が切れて文字が読めないことが(何ページか)あった。これがあったから私が買ったとき安かったのかな? 切れてる文字は(縦一列)一文字程度で、どういう文字か予想できるので実害はあまりなかったが。

JRF2016/8/73726

ヘブライ文字を英語化(transliterate)しただけの単語が結構出てくる。すぐに注で説明されていたり、後のほうになって説明されていたり、説明がなかったり様々で、ヘブライ語辞典を持っているか、ネットでググれる環境じゃないと意味を取るのが難しいだろうと思う。

JRF2016/8/78277

ユダヤ教に関する知識も必要。本来は先に祈祷文集を持っているべきところだが、私は持ってないため、よくわからず読み飛ばした。私のユダヤ教理解は、ヨム・キプールとかある程度は聞いたことがあるという程度で、この本を読むには全々、足りておらず、わけがわからなくなることが多々ある。が、我慢して読んでいる。

JRF2016/8/76564

……。

この本では細かな規定が書かれているが、病気や犯罪に巻き込まれたときの例外について常識的な寛大(lenient)な判断が示されている。そんな中、安息日(Shabbos)での火災に関して、常識外れといったらあれだが、わりと厳しい(stringent)な規定があって驚いた。

JRF2016/8/78679

>Only that which is needed for the day is permitted to be rescued. For instance: If a fire broke out on Shabbos eve before the [Shabbos] meal, you may rescue [enough] food for three meals, (…)<(85-1, p.593)

JRF2016/8/72090

火を消すこと自体が、安息日には禁じられていて、それで火事なったらどうなのか…まず逃げろ、聖なる物を持ち出せ…とはいう。でも、火を消せとはあまり言わない。命に危険があれば、消して良いという。あまり適当なことをいうべきでないので、この辺にしておくが、私の説明に疑問があるユダヤ教徒は、しっかり本を調べておくべきだろう。

↓とかを読むと、失火についてはもともと厳しいという印象になる。

JRF2016/8/70118

《Activities prohibited on Shabbat - Wikipedia, the free encyclopedia》
https://en.wikipedia.org/wiki/Activities_prohibited_on_Shabbat

JRF2016/8/79854

>While extinguishing a fire is forbidden even when great property damage will result, in the event of any life-threatening fire one is required to extinguish the flames.<

JRF2016/8/77254

……。

規定によってユダヤ人にできないことは非ユダヤ人(non-Jew)にやってもらうように薦める記述がいくつかあり、non-Jew が生活の一部として必要だったことがわかる。にもかかわらず、主に安息日の「動物に関する注意」を述べた章に次のような文章がある。

JRF2016/8/79175

>Although you are not responsible for feeding him, nevertheless, since we are told to feed the non-Jew in order to maintain good will, it is considered as if you are responsible to feed him(…).<(87-19, p.609)

JRF2016/8/79378

non-Jew を動物に比しているように見える。英語のニュアンスが私にはよくわからないが、(逆)差別的記述だと思う。まぁ、半分、冗談なのかもしれないが。

JRF2016/8/74994

……。

前回に引き続き引用場所はチーズの話題だが、チーズにはあまり関係なく…

JRF2016/8/73014

>The Jew is even permitted to tell him to make [the cheese] even on Shabbos, because it is permitted to say to a non-Jew, "Do your work", even where the Jew benefits from it.<(90-21, p.637)

JRF2016/8/71691

基本として 73 章ぐらいに書いてることだが、そのものズバリで書いていたのがどこだったか忘れてしまって指摘できないが、その、ユダヤ人が安息日を守るとき、非ユダヤ人(non-Jew)にも安息日を守らせることが神の意志だとして、原則として non-Jew も安息日には(ユダヤ人のために)働かせないことになっている。

JRF2016/8/75586

しかし、そうは言っても、規則に固められたユダヤ人と違って、non-Jew は自由に動けるのだから、いろいろ仕事をしてもらったほうが都合が良い。だから、いろいろ条件を設けて非ユダヤ人を通した(through non-Jew)働きは許している部分が大きい。

でも、そうはいっても「Do your work」とまで言っちゃうか…それはあまりにも人ごとにしてないか…というのが私の問題意識。

JRF2016/8/79197

……。

過越祭で食べる Matzos (酵母なしパン)について、元が、酵母を入れる時間がなかったとか、急いでいたとかいう説(エジプトで前からそういう習慣があったという説もないわけではないだろうが)から来ているので、急いで造るのが大事で、酵母を不注意で少し入ったぐらいならいいんだろうとか思っていたら、かなり厳密に酵母をはずす処理がなされていて驚いた。

JRF2016/8/79842

>Every God-fearing man should personally supervise the preparation and baking of his own matzos, and urge the workers, to work with speed and care. This was how it was done by the early, great Sages of Yisrael of blessed memory, and this is what is done also at the present time.<(111-14,p.767)

JRF2016/8/77389

前回のミルクとミートをいっしょにしないという規定もそうだが、長い年月をかけて、このような厳密な規定になったのだと思う。類推適用で変な習慣が広まったのを軌道修正するために、厳格な規定になっていったりしたのではないかと私は想像した。

JRF2016/8/73161

……。

……。

かなり時間をかけて読んでいる。前回に引き続き、英語の勉強にはなるが、ユダヤ教の細かい規定を覚えるわけでもなく、それ以上ではあまりない。II巻まで読めたのだけで少し満足している。引き続きIII巻も読むつもり。

JRF2016/8/79212

ここまで細かい規定が書かれた本を一体、誰が、どういう人物がどういう目的で書こうとするのか。細かい規定を実行してくれる同胞がいると信じてのことだろう。また、そういうある種の「暇人」で裕福な家の後ろ立てがあるということでもあるだろう。そういう伝統があるというのがユダヤ教のすごいところだ。

JRF2016/8/75502

ユダヤ教徒には私はなれそうにないが、ユダヤ教徒というだけでやはり尊敬に近い感情を持つ。これが逆に作用してユダヤ人差別の問題も生んでいたのだろうとは思うが、今はそんな時代でもない(と信じたい)。中東には世界平和の問題も横たわるが、そんなに主語を大きくして今の私に何の意味があるかとも正直思う。私は個人的にもっと地力をつけないといけない…と思う。このところ英語を読んでいるのはその一環かな…。

JRF2016/8/73101

typo 「急いで造る」→「急いで作る」。
typo 「酵母を不注意で」→「酵母が不注意で」。

JRF2016/8/79715

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