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田中ロミオ『人類は衰退しました』を読んだ。すごくおもしろかった。複雑な物語と大仕掛けを軽妙洒脱に描いていた。 (JRF 3976)

JRF 2016年9月13日 (火)

『人類は衰退しました (全9巻+短編集1巻)』(田中 ロミオ 著, 小学館ガガガ文庫, 2011年-2014年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00A20SDZ2 (第1巻, Kindle版)
http://7net.omni7.jp/detail/1106098062 (第1巻)

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イラストは当初、山﨑透が担当して 6 巻まで出ていたが、後に戸部淑が担当になり、1 巻から6巻についても戸部淑によるイラストになった新装版が出た。私が読んだのは新装版。旧装版は2007年に第1巻が出版。なお、ちかぢか新刊も出るらしい。

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2012年にやったアニメが楽しかったので興味を持ち、栗本薫『魔界水滸伝』([cocolog:85905286])を買ったついでに、中古で全巻買って読んだ。

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すごくおもしろかった。軽妙な文章だけどスジはしっかり通っていて、著者は頭イイ人なんだなぁ…と思った。7巻のあとがきに著者が「ファンは全員中年男性」と指摘されたとあったが、私は確かに中年男性。でも、アニメもやったし、他の世代でもおもしろかろう、今度、甥に勧めてみたいぐらい…と思ったのに違うのかな? 確かに、5巻の「妖精さんたちの、いちにちいちじかん」のゲームの話は、私らぐらいの世代しかわからないかなぁ…とは思ったけど。

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最後の 9 巻は解釈が難しいところがあって、Wikipedia を見て、ああそうなのか…と思う部分があった。他も、先にアニメを見てたからすんなり物語を飲み込めた部分もあったかもしれない。物語には複雑さがあった。でも、これくらい複雑なほうが知的でおもしろいと私は思うけれど。

JRF2016/9/136098

著者と私は同世代。私も(アマで)拙い小説を書いてきたけど、その取り上げるモチーフに似た部分があって、同じような問題意識を持っているんだなぁ…と思った。でも、その取り上げ方が、先に書いたように軽妙で巧みなのはスゴイと思った。私の小説はもっと表現力豊かにしたかったができなかった。それをこの著者はやっていた。

JRF2016/9/134878

私はもっと精進しないとなぁ…。

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……。

……。

追記。

新刊を(もちろん新品で)読んだ。

JRF2016/9/172912

『人類は衰退しました 未確認生物スペシャル』(田中 ロミオ 著, 小学館ガガガ文庫, 2016年)
https://www.amazon.co.jp/dp/4094516328
http://7net.omni7.jp/detail/1106688859

JRF2016/9/175818

ファンにとっては続きが読めるというだけでうれしいもの。さらに、おもしろかった。

JRF2016/9/172634

ゲームや遊園地をネタにするのは、現代文化への批判的意味もあるのかな、まぁ、笑いのネタにしてるだけかもしれないけど。

「じしょう未来人さんについてのおぼえがき」で、主人公が年をとったときについても描いているのが、すごいと思った。作家にとっては勇気のある判断だと思う。タイムバナナの話があったから、そこまでの話を確定できるというがあるのかな?

JRF2016/9/170476

今度、続きが出るときがいつになるかはわからないけど、楽しみにしたいと思う。今回は偶然既刊を私が読み終ったときに新刊が出たからすぐに買ったけど、今度はすぐに気付いて新品で買えるかはわからない。私の状態も変化してるかもしれないし…。ここ最近は、「ライトノベル」に手を出してるけど、これって私にとっては珍しかったことだから…。

JRF2016/9/177009

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