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数理社会学、計量社会学、行動生態学の本をザッと読んだが、期待したようには新たな確率モデルのアイデアは思い浮かばなかった。 (JRF 1413)

JRF 2016年10月14日 (金)

私は、多変量解析…まぁ、統計学に苦手意識を持っていて、計量社会学と行動生態学の数学はよくつかめないところがあった。難しかった。行動生態学の本は数式を追おうとしたのだが、私には言葉足らずのように思えて統計学以外の数式もうまく追えなかった。

JRF2016/10/143020

……。

その、だから、キチンと読んだわけでないので、その本の名前を出すのをはばかりたいのだが、一応、言及するために行動生態学の本のデータを書くと↓になる。

JRF2016/10/145985

『行動生態学入門』(粕谷 英一 著, 東海大学出版会, 1990年)
https://www.amazon.co.jp/dp/4486011317
http://7net.omni7.jp/detail/1100938366

JRF2016/10/140421

「第4章 交尾行動」のメスの選好性の話が興味深かった。

JRF2016/10/149006

性選択を説明するのに、例えば、カブトムシのオスの場合、オスどうしの戦いがあってメスと交尾する者が決まる。争いのときに角を使うが、それはオスどうしの戦いには有利でも、捕食されやすくなるので生存にはマイナスである。生存の有利さを補ってオスどうしの戦いに勝って交尾できる回数が増えるから、オスに角が進化する。…これは生物学者がよく納得できる説明なのだという。

JRF2016/10/148608

一方、納得できないのがクジャクの尾羽についてで、メスの選好がそれを好むから進化したという説明は、メスの選好自体も進化にさらされるので、そのような選好を持つメスが有利にならないといけないが、それが説明しにくい。…ということのようだ。

JRF2016/10/141409

メスの選好が進化するという観方は私にとっては新たな知見だった。私も↓で「選択慣性」という言葉でそこに何か特別なメカニズムがある匂いを感じとっているが、そのような選択にイキオイがついて後もその選択が続くことを行動生態学では「ランナウェイ選択」と呼ぶそうだ。

《イメージによる進化》
http://jrf.cocolog-nifty.com/religion/2006/06/post.html

JRF2016/10/141376

ちなみに、私はカブトムシの角についても、オスどうしの角の争いの勝者を交尾の相手とするというのは必ずしもそうする必要はないので、メスの選好の(進化の)うちなんじゃないかと思うが、そういう意見はないようだ。

JRF2016/10/144876

確率モデルを作っていくと、メスの選好にコストがかかる場合、例えば、相手を選り好みすることで交尾までの時間的コストがかかるという場合、うまく説明できないようになってしまう。それを説明するために「ハンディキャップのモデル」というのを考えると、メスの選好にコストがかかる場合でも、わりかしうまく説明できるようになるという。

JRF2016/10/140261

ハンディキャップのモデルとは、>メスに選好されるオスの形質は最初から生存上不利である(ハンディキャップ)が、その形質があってもなおそのオスは生存してこられたほど、そのオスの他の形質は適応的であるため、そうしたハンディキャップを保有するオスを選好するメスの性質は進化したのだ<というものである。

JRF2016/10/140285

生存に不利なことをしているから愛すると、それでも生きてこれたという事実が、子供の世代には有利となる…ということで、ちょっとロマンティックだ。おもしろい。

JRF2016/10/143989

……。

『行動生態学入門』の第1章については基礎になるところ、そこだけでも、コンピュータシミュレーションを使って、書いてることを確認できたらなぁ…と思ったりもするが、やるとしても後日の話…。(たぶんやらないかな。)

JRF2016/10/149252

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