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メニューイン『バルトーク:ヴァイオリン作品集』とルービンシュタイン『ショパン:ソナタ集 他』のCDを聴く。 (JRF 5608)

JRF 2016年11月 5日 (土)

まずは、メニューイン『バルトーク:ヴァイオリン作品集』から。

Yehudi Menuhin (vn/va)『Bartok: Violin Concertos, Viola Concerto, etc』(CD 2枚組, 録音: 1966年 1967年 1969年 1977年, 発売: EMI 2003年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00JGIYHS8
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1938894

JRF2016/11/57857

Nell Gotkovsky (vn)
Antal Drati & New Philharmonia Orchestra
Pierre Boulez & BBC Symphony Orchestra

JRF2016/11/56968

CD がはじまるとバルトークのオペラ『青ひげ公の城』の世界が広がる…かのように思えたのは CD の最初のヴァイオリン協奏曲第1番の最初の楽章、または次の楽章までだった。それ以降は「何なんだこれは」というのがこの CD の印象。

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その次のバルトークのビオラ協奏曲は、以前テレビで聴いて以来、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番(参:[cocolog:86147057])と並んでとてもカッコいい曲・「名曲」だと私は思っていて、それが目的で、この CD を買った。…にもかかわらず、うーん、あまり良くない。

JRF2016/11/59739

ショスタコの Vn協 1 のときもそうだったが、ソリストが前に出過ぎているように聴こえる。このところずっとどの CD もそんなふうに感じたので、悪いのは私の耳かステレオか…といったところだろうと思うのだが、うーん。ヴィオラ協奏曲の第二楽章って繊細で、もっと、アンサンブルを感じるものじゃないとダメなんじゃないかと思うのだが…。

JRF2016/11/54875

オーケストラとの合奏がダメなら、ということで、CD 2枚目後半の室内楽曲はどうかというと、6 movements from 44 Duos for two violins, BB 104 のほうは、ノリが付いていけず、無伴奏ヴァイオリン・ソナタは、メロティー(?)を追えそうで追えなかった。他の作曲家の無伴奏弦楽ソナタを聴く場合も、私はいつもそんな感じだから、私のレベルが足りてないだけだと思う。

JRF2016/11/54708

響きに何か繊細さが足りない。…と私が感じたのに、HMV の評を見ると繊細さを感じて高評価にしている人がいる。…うーん、同じ録音・同じ CD を聴いているのだろうか? Amazon の日本盤は二種あって評価が二つに割れているが…。私の耳かステレオがやっぱり悪いのかな?

JRF2016/11/50114

クラシック界で3Bと言えば、バッハ、ベートーヴェン、ブラームス。私の場合は、バルトークとブルックナーをまず入れて、バッハもぜひ入れて置きたい。だとするとブラームスが入らないのはどうしよう。ベートーヴェンはまぁ、いいか。…というぐらい私にとってバルトークは好きな作曲家だった。でもこの CD のおかげで、私はバルトークが嫌いになりそう…。この CD の2つのラプソディを聴いていると、「名曲の可能性」を感じるんだけどな…。それとも、もしかして何もないところから「名曲の可能性」を引き出した名演なのだろうか?

JRF2016/11/58671

……。

ルービンシュタイン『ショパン:ソナタ集 他』は、↓の CD 1、CD 2、CD 3、CD 4。『マズルカ集』の CD 7 と CD 8 は前([cocolog:86212590])に聴いていた。

Arthur Rubinstein『Arthur Rubinstein plays Chopin』(CD 10枚組, 録音: RCA 1946年-1967年, 発売: Sony 2010年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B003S9GOWS
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3857682

JRF2016/11/57451

CD を聴いているとちょくちょく有名曲、どこかで聴いた曲が出てくる。そういう有名曲において、ルービンシュタインの演奏は、オーソドックスな解釈をしているのだろう、違和感を感じるものが1つを除いてなかった。その唯一の例外が、スケルツォ第1番 Op.20。それは別の曲かと思うほど私の中の印象と違うものだった。

JRF2016/11/57070

Chopin: Scherzo No.1 Op.20 は、私が以前買った CD のコレクションに入っていなかったので、テレビで観た印象のはずだが、ググってもそれらしい記述はない。珍しく YouTube で探してみると、曲に入ってすぐのところは Ryota Yamazaki(9 years old) と Pollini のものが近いが、曲が進むと私の印象と異なるものになる。9 才の演奏に近いということは、私の元の印象も手の届きにくさのある女性の演奏のものだったのだろうか。よくわからない。

JRF2016/11/50103

それ以外の曲、特にワルツとかについては、私は、クラシック入門期に買ったピアノ曲 CD 集を持っていて、そこにショパンの小品集があって、その印象が強く、若いころの印象なのでそれが良いと思うところから、なかなか抜け出せない。ルービンシュタインの演奏はそこからするともう少しネバリがあっていいのかな…と思う。ルービンシュタインは無味乾燥ではなくちゃんとネバった演奏をしているのだが、ときおりネバっていいところでサラッと通り過ぎる感じがある。それをエレガントととらえる向きもきっとあるのだろう。私の根にある下品さのため、上品さがわからないということかもしれない。

JRF2016/11/58591

有名曲に関して意外だったのは、CD 1 のソナタ第2番の第3楽章とソナタ第3番の第4楽章。それらがそこに属しているとは知らなかった。でも、私にはそれらの印象が強過ぎて、それらがそこにある理由がつかめない。

ソナタ第2番の第4楽章があっさりしているのは、第3楽章の重々しさを受けての美だとわかる気もするが、早口で何言ってるのかわからないという印象も持ってしまう。それに第1楽章と第2楽章がどうして第3楽章、第4楽章と続くのかそのまとまりが見えなかった。ソナタ第3番も同じで、「難しい」という印象を持った。

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CD 2 のバラード集・スケルツォ集は、上のスケルツォ第1番も違和感に慣れればそれなりに良さがわかり、全体として好きな一枚になっている。CD 4 のワルツ集は有名曲のオンパレードでステキ。一方、CD 3 のポロネーズ集は有名曲の他は、どうもショパンの曲自体のフレが大きい気がして今一つ楽しめなかった。

JRF2016/11/56967

あと、私は家でだらしない格好で聴いているのだが、演奏中、ルービンシュタインの演奏を聴くのなら、正装して聴かないと申し訳ないんじゃないかとちょっと気にかかった。(^^;

JRF2016/11/53264

……。

一週間で CD 6枚は、ちょっと、CD 聴き過ぎかな。もうちょっとじっくり評価したほうがいいのかもしれない。

JRF2016/11/57241

……。

追記。

バルトークの CD について。過去「アンサンブル」と私が《ひとこと》に書いたのを検索して気になったので、ステレオのイコライザーのバランスを Classical でなく Flat にして試してみた。アンサンブルを重視するのが Classical で、繊細なニュアンスを重視するのが Flat というのがこれまでの私の経験から言えること。

JRF2016/11/59275

ヴァイオリンが前に出てるのはどうしようもないようなのでそのアンサンブルは諦めて、前に出たヴァイオリンの繊細なニュアンスを聴こうというわけだが、なぜか、合奏も Flat のほうが良く聴こえる。「名曲の可能性」は聴き取りにくくなったが、音色が豊でがぜんおもしろくなった。バルトークの中では私は好きではないが『管弦楽のための協奏曲』が好きな人には、いいのではないか。器楽曲もよく聴こえるようになったように思う。安いステレオの方は、ぜひ試してみて欲しい。

JRF2016/11/54606

あと、ルービンシュタインのショパンの CD は RCA の録音で、RCA は伝統的に Flat バランスがよいことが多い。私のステレオだとちょっと低音がこころなしか気になるが、Flat のほうがよいと判断する人が多そうな気がする。バランスを Classical にするか Flat にするかで迷うのが馬鹿らしくなってこのところずっと Classical で通してきたが、ルービンシュタインの CD を聴いてる間は Flat でしばらく試してみようかな…。

JRF2016/11/55839

typo 「豊で」→「豊かで」。

JRF2016/11/52809

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