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宇野宗佑『庄屋平兵衛獄門記』を読んだ。政治家がいろいろの伝手[つて]をつかって書いてるのが興味深かった。 (JRF 5523)

JRF 2017年2月14日 (火)

『庄屋平兵衛獄門記』(宇野 宗佑 著, 青蛙房, 1971年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B000J9GF1K
http://7net.omni7.jp/detail/1100361768

JRF2017/2/144280

著者は、総理大臣になった政治家、リクルート事件のあとの組閣で早々に女性問題などで失脚した。そのあたりのことはこの本には関係ない。政治家をしながらこの本を書いたらしく、その点はすごいと思う。

JRF2017/2/146091

この本は、小説風の記述も含む歴史書、「風土記」と評されることもあったようだ。資料はどれだけ自分で調べたのかはわからないが、秘書を遣っているところはそう書いてもいるので自分で資料にあたることが多かったのかもしれない。本をあさるだけでなく、政務のかたわら人に会って話を聞いたり、宮内庁に話を聞いたり…と、伝手[つて]をいろいろ頼る様子が、歴史のおもしろさとはまた別の興趣をもたらしていたように私は感じた。「自分語り」を嫌う者がいるのは知っているが、私は著者の思い出話も興味深く読んだ。

JRF2017/2/148178

この本はいくつかの論考を集めたものだが、本の題ともなった「庄屋平兵衛獄門記」が分量がある。天保十三年の珍しく「成功」した一揆の様子とその裁判から「義民」の文人的庄屋連中の獄死までを伝える。まったく知らなかった。他に、服部半蔵の話や沖縄の話がある。

JRF2017/2/140026

私は日中の領土問題に関しては、個人的には(北海道は微妙だが)沖縄が独立してもかまわないし、中国から台湾・香港が独立してもかまわない。尖閣諸島の問題は本来はそうしてできた国が話あうべきこと。世界が一つになるなかで国境がゆるく管理されるような時代になれば、そうなっても良いんじゃないか。…ぐらいに思っているが、現実的な政治ではそんな「妄想」は通用しないことぐらいはわかっている。そういうときに歴史問題等の詰めた知識というのは残念ながら私にはない。40歳代の他のオジサンに比べても知識がないのは認めざるを得ない。そういう政治オンチの私が、政治家の文章を読んで、興味深い以上の感想はなかった。

JRF2017/2/147567

細かいところで、計量に関してザックリした話がときおり載っているのが、わかりやすかった。例えば…

>(…)当時の一両は米一石 --、そんな率を頭において、それを現行米価で換算するとおおむねその額が弾き出せよう。但し、米価を日当におきかえると、明治初年すら人夫一日の日当は米二升であったから、現在それが二千円として、米一升は一千円、一石は十万円ということになる。<(p.150)

JRF2017/2/143019

こんなのは江戸期の役人の文章を読んだりする人間には常識なのかもしれないが、私はそういう常識がない人間なので、参考になった。

JRF2017/2/144822

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