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『宇野功芳の音楽棚「これがUNO!」 Vol.6 爛熟のウィーン・フィル』を聴いた。ワルター&ウィーン・フィルの『ジュピター』にベートーヴェンの可能性を感じ、それがなぜ「ジュピター」の名で呼ばれるか少し納得した。 (JRF 6645)

JRF 2017年3月20日 (月)

ワルター&ワインガルトナー&ウィーン・フィル『宇野功芳の音楽棚「これがUNO!」 Vol.6 爛熟のウィーン・フィル』(録音: 1936年-1938年, 発売: OPUS蔵 2007年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0010DDRJM
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2659027

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CD が三枚同梱されている。

一枚目は、Bruno Walter & Viena Philharmonic Orchestra で、モーツァルトの小品集とモーツァルト:交響曲 第41番 K.551 「ジュピター」とブラームス:交響曲 第3番が入っている。

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二枚目は、Felix Weingartner & Viena Philharmonic Orchestra で、ベートーヴェンの交響曲 第8番と交響曲 第3番 「英雄[エロイカ]」が入っている。

三枚目は、宇野功芳の父:牧野周一とその弟子の牧伸二の漫談が収められている。珍しいものらしいが、時代の制約か、正直、あまりおもしろくはなかった。浪曲は昔のものでも好きなんだけど…、世相を反映した漫談は古びるのが早いということか?

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……。

ワルター指揮の CD は、OPUS 蔵で以前発売していたいくつかの CD から、このセット用に抜粋してきたものらしい。

モーツァルトの小品集はドイツ舞曲が良さげだったが、何分、録音が悪いのでずっと聴く気にはならない。

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モーツァルト:交響曲 第41番「ジュピター」。私は 39番、40番はいい曲だと思うが、この 41番はいまいち評価ができなかった。その評価ができないのはこの演奏を聴いたあとも相変わらずだが、とっかかりのようなものを掴んだ気がする。この演奏にときどきベートーヴェンの可能性というべきものを聴いた。いかめしさ・立派さというより勇気や力といったようなもの。「ジュピター」という名が不思議だったのだが、それに少し納得した。それを感じさせたのが、ワルターによるものなのかウィーン・フィルによるものなのかはい定かではない。

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ブラームス:交響曲 第3番は、冒頭があまりキレイでなくて、さすがにブラームスあたりになるとこの録音では苦しいかと思ったが、ある程度過ぎたら良さもわかるようになった。これも、ところどころこれまでと違った演奏の可能性を感じさせる。(まぁ、録音のムラに過ぎない可能性もないではないのだが。) 全体としてほんわかした印象の演奏なのだが、第3楽章冒頭は早めだったりするので、全体をまとめる手腕がすごいのだと思う。

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……。

ワインガルトナー指揮のベートーヴェンの CD は OPUS 蔵から以前単品で発売されていた。宇野功芳氏がベートーヴェン8番の名演としてこれを挙げていたので、狙っていたが、今回のセットが安売りしていてそれで手に入れることになった。

ベートーヴェンの8番は好きな曲で、トスカニーニの1952年の演奏を愛聴している(参:[cocolog:74855750])。

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ワインガルトナーの演奏は、テンポを揺らすのが特徴らしい。遅いテンポになったところでもオーケストラが揃っているのは「さすが」というべきなのか、このレベルになるとこれぐらい当り前なのか…。

この8番の演奏の中で私が一番いいと思ったのは第2楽章だった。ベートーヴェンらしい喜びや明るさが感じられた。

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第3楽章は、ワインガルトナーの指揮ぶりに、ドボルザークの第8番の第3楽章を少し期待したんだけど、さすがにそこまでのダンス感は感じなかった。トスカニーニを聴いていたせいがホルン(?)がゆったりした印象。トスカニーニの演奏に総じて「独りであることも受けいれた老いた紳士が楽しむようだ。」という印象を持っているが、ここでは少し太った老人(というか中年)の姿が思い浮かぶ。

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第4楽章は、第3楽章をひきついでユーモラスというかドタバタ・ノタノタした印象を受けた。私はとくに第4楽章はやはりトスカニーニの演奏のほうを選ぶ。

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この CD の後半は、第3番「エロイカ」。私はエロイカにはあまり思い入れがなく、どういう演奏ならいいという軸はないのだが、そんな私がおぼろげに感じたのはこの演奏には精神の高みを感じないな…ということ。おそらくそれは、この録音が雑音の多い中、統一感よりも豊かな響きを重視しているからそう聴こえたのだろうと思う。

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……。

……。

ちなみに、この CD セットは、[cocolog:86924094] で書いた「もう一組」のもの。

近況的に、花粉症なのか…。私の花粉症は4月末からはじまるのが毎年のことなのだが、どうも今年は今から鼻がぐずぐずいっている。少し目の奧が痛かったりもした。そのせいなのか、それとも歯が痛むのをガマンして口の片側で食べているせいか、食べ物があまりおいしく感じなくなっている。

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それで耳のほうも少し不感症になっているかもしれない。クラシックを聴くブランクがあってから CD を聴いてもイメージがわきにくくなっているのもあって、そう思っている。感動せずに《ひとこと》に書かない CD も増えてきていて、音楽素人のたかが消費なんだが、何か申し訳なく思う。

とある問題が気になって徹夜に近いことをしてしまったり、その反動なのか、自分のやってることの無意味さにいやになったりしている。

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typo 「なのかはい定か」→「なのかは定か」。

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