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『Sabine Meyer: A Portrait』の CD を聴く。モーツァルトとウェーバーのクラリネット協奏曲が入っている。ウェーバーの協奏曲2曲は、トップハットの細高い(長い)紳士が高い木々のある道を歩いている姿を連想した。 (JRF 3877)
JRF 2017年5月14日 (日)
「inspiration」シリーズとも題されている。現在、絶版のようだが、以前、かなり安く手に入れることができた。(中古でも手に入れやすいのかな?)
JRF2017/5/142190
モーツァルトのクラリネット協奏曲は好きな曲。というかクラリネットというのが私の好きな楽器で、その中でもブラームスとモーツァルトの曲はお気に入り。普段は、シフリンの盤 ([aboutme:103395]) を聴く。それに比べてということになるが、マイヤーの表現は中庸に聴こえる。第三楽章は、指揮に特徴があるかな…と思う。ところどころ匂い立たせている感じがする。
JRF2017/5/146381
ウェーバーの協奏曲2曲は、モーツァルトの枠構想の大胆さシンプルさが薄れ、かといって複雑さで枠が気にならなくなるほどではないという中途半端な印象を最初持った。何度か聴いているうちに劇的な感じがしてきて、シルクハットか山高帽の紳士が細長くというか細高く油絵に描かれているような情景が目に浮かぶようになった。第一番では、田舎っぽい道、背がとても高い木々がある道に、建物がいくつかある黄緑色の油絵の風景が思い浮かんだ。第二番では、メイドがたくさんいそうな映画『風と共に去りぬ』で出てくるような大きな屋敷が想い浮かんだ。
JRF2017/5/145677
「ポートレイト」ということでマイヤーの特徴が出た演奏ということなのだろうが、正直、どういう特徴なのかと言われてもわからない。ウラッハみたいに音に特徴があるわけでもないし、シフリンのように技巧的というのでもないように思う。他の人に言わせれば、無難にこなすが芯はある…とでもいったところなのだろうが、よくわからない。私のクラシック視聴のレベルなんてそんなもの。
JRF2017/5/146607
……。
ちなみにこの CD の封を切ったのは 4 月。父の病気等あって、感想を書くのが遅くなった。父の病気は、少しよくなかったかと思うとガタッとくることがある一進一退。生死に関わるまでのことにはならないと思うけど、仕事を続けるのはかなり辛そうに見える。私はそれにかまけてボーッとしている。父を見習ってがんばりたい気もあるんだけど…ダメな人間だ、私は。
JRF2017/5/142869
『Sabine Meyer (cl.): A Portrait』(録音: 1986年, 1990年, 発売: EMI 2010年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B003NBBNB8
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3835471
Staatskapelle Dresden
Hans Vonk (モーツァルト), Herbert Blomstedt (ウェーバー)
JRF2017/5/144491