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グールド『シェーンベルク:ピアノ作品全集』を聴いた。グールドのバッハが好きでもシェーンベルクは難しいだろう。でも、バッハを「信仰」から求めようとする人がいるように、シェーンベルクをある種の精神状態から求める人もいるだろうと思う。 (JRF 1080)

JRF 2017年9月25日 (月)

グレン・グールド(pf)『シェーンベルク:ピアノ作品全集』(録音: 1958年・1964年・1965年, 発売: Sony 2015年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00SRVBZIU
http://www.hmv.co.jp/product/detail/6235738

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私はよく調べずに上の CD を買ってしまったが、海外盤で『Glenn Gould Plays Schoenberg』という協奏曲なども入った CD 4枚組があったので、まだ買えるなら、そちらを買うほうがお得かもしれない。

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……。

グールドと言えば、バッハ。この CD の帯によるとそのグールドがシェーンベルクに傾倒していたという。バッハとシェーンベルクに共通点はあるだろうか? 二人共、「理性の力で道を切り拓いた人」ということだろうか? 当人達にとっては理屈があっても、端[はた]から見ればある種の信念を押し通しているように見える。バッハ調の曲をコンピュータで自動作曲できるようになったと聴くが、シェーンベルクについてもそのようなことはできるのではないか。当人達に聴かせるとそれは当人調ではないということになるかもしれないが。

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他の演奏を聴いたことがないので、この CD で曲を知ったわけだが、他でシェーンベルクに感じていた時代的不安のようなものは、確かにあるのだろうが、何というか灰色の空に音の塊が色(決してパステルカラーではない)やスクリプトを散りばめていくような印象が残った。モノトーンとも少し違う。

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とはいえ、この音楽は、少なくとも私にとって、正直言って「わかる」ようなものではない。他の曲ではわかりやすいことが多いグールドの演奏によってもそうなのだから、しかたないのだと考える。それでも、この音楽は、鬱っぽくなったときなどに、過去の私が求めた覚えがある。それにふさわしい一枚をやっと手に入れたというべきか。「信仰」的な心を求めてバッハに辿りつく人がいるように、ある種の共感を求めて、シェーンベルクに辿りつく人もいるのだと思う。音楽のコレクションを保つ人なら、持っているべき一枚のように思った。

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