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ボロディン四重奏団『チャイコフスキー:弦楽四重奏曲全集』を聴く。紅茶(砂糖入り)の香る花の飾られたテーブルが思い浮かぶ。そんな生活したことないけど。 (JRF 1426)

JRF 2017年10月28日 (土)

Borodin Quartet『Tchaikovsky: String Quartets Nos.1-3 ・ Souvenir de Florence』(CD 2枚組, 録音: TELDEC 1993年, 発売: ワーナーミュージック・ジャパン 2011年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B004YSDMKE
http://www.hmv.co.jp/product/detail/4073405

JRF2017/10/284197

Amazon ランキングのクラシック部門をときおり覗くことがある。売上にもとづくのかなんなのかよくわからないが、意外な CD が上がっていることがあって、参考にすることがある。今回の CD もランキング 100 位以内に入っていて、興味を持った。なぜ、この CD がランクインするぐらいなのか、どこかの SNS では話題になっているのか…ロシアの工作?(笑) よくわからないが。

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私は宇野功芳の本のガイドにしたがってクラシック視聴をはじめ、その後も同氏の強い影響のもとにあった。[cocolog:86176094] で指揮者カラヤンについて、敬遠してきた旨を書いたが、作曲家で言えばチャイコフスキーが敬遠してきた筆頭になる。いわく「精神性が薄い」とかなんとか、この CD の解説にも「意志的な構成というものに確とした自信をもてなかったチャイコフスキー」とあるので、それは一般的な評なのかもしれないが。

JRF2017/10/281120

しかし、その評が遠ざけていてくれたおかげで、このトシ(40歳オーバー)になっても素敵な曲に新しく出会うことができるわけだ。普段は批判的な評を避けている私だが、批判的な評の効用というものも認めないといけないのかもしれない。芸術に関してはもっと好き嫌いを強く語っても良いものなのかもしれない。

JRF2017/10/281910

……。

この CD集全体として、癖のあるメロディや目を見はるような効果はない。しかし、ロココ調というべきなのか、ときおりチャイコフスキーのバレエ音楽を思い出させる雅びな旋律が飽きがこないように配慮されて置かれているのだと思う。リムスキー=コルサフの『シェヘラザード』やムソルグスキーの『展覧会の絵』のような粘りのある旋律をあえて避け、上品に仕上げているという印象を持った。曲を聴いていると、紅茶(砂糖入り)の香る花の飾られたテーブルが思い浮かぶ…そんな生活したことないけど。

JRF2017/10/283886

まず、弦楽四重奏曲 第1番の第2楽章が好きになって、次に弦楽四重奏曲 第2番が好きになって、弦楽六重奏曲『フィレンツェの想い出』が気になるようになり…というのが私の中での順番。チャイコフスキーにはメロディの甘さを求めているということだろうか。演奏を比べたわけでないのではっきりとは言えないが、ボロディン SQ の演奏が上品だというのもきっとこの曲の魅力を増しているように思う。

JRF2017/10/286849

この CD集に描かれる「悲劇」は誰にでもあるものだろう。今の私は誰かの特別な「悲劇」には辟易しているというのも、この CD集に惹かれた理由かもしれない。私は動けない、動けない。

JRF2017/10/284502

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