cocolog:89631029
ミニスーファミを hakchi2.30 と retroarch で改造した上でファミコン・ディスクシステムのソフトを動かす方法。 (JRF 3694)
JRF 2018年7月10日 (火)
英語では↓に書いている。
《Correct setup to run FDS games? : miniSNESmods》
https://www.reddit.com/r/miniSNESmods/comments/88s12v/correct_setup_to_run_fds_games/
JRF2018/7/106065
1. まず、ファミコン・ディスクシステムの ROM を用意し、それを disksys.rom という名前にする。
2. 上のサイトのリンクから bios_template.zip を手に入れる。ない場合は作ればいい。基本は、bios_template.hmod\etc\libretro\system\ というディレクトリと下記の内容の bios_template.hmod\install というテキストからなる。
<pre>
transfer_default
return 1
</pre>
(なお、改行コードは \x0a。pre タグはこのサイト用なので、いらない。)
JRF2018/7/103879
3. bios_template.hmod\etc\libretro\system\ 以下に disksys.rom を置く。
4. bios_template.hmod を FDS_bios.hmod に名前を変え、FDS_bios.hmod を hakchi2\user_mods\ 以下に置く。つまり、次のようなファイルがあるようにする。
<pre>
hakchi2\user_mods\FDS_bios.hmod\etc\libretro\system\disksys.rom
hakchi2\user_mods\FDS_bios.hmod\install
</pre>
JRF2018/7/102857
5. hakchi.exe で「モジュール」→「拡張モジュールのインストール」で FDS_bios を指定し、他に最低 retroarch も入れる。
JRF2018/7/104426
……。
ファミコン・ディスクの形式は FDS。拡張子は小文字の fds でないといけない。zip されててもかまわないが。
そして、ミニスーファミで、実際に遊ぶと、セーブはゲーム中はできてるみたいなのだが、リセットを押したあと、もう一度はじめようとすると消えてる。だから、どこでもセーブを使う必要がある。どこでもセーブは有効に機能するようだ。
JRF2018/7/109702
そしてディスクの A面/B面 の入れ替えは、R→L→R (Rボタンのあと Lボタンのあと Rボタン)で行えばよいようだ。R ボタンでディスクを取り出し、L ボタンでディスクをひっくり返し、R ボタンでディスクを入れるという理屈らしい。(L ボタンだけでいいという記述も見たが、私のところではダメだった。)
JRF2018/7/104878
……。
著作権的なことは難しい。ディスクの所有権があるのが最低限だろう。それを吸い出す技術まで必要と主張するものが多いが、それが今や任天堂自身が存在感のあるレトロゲーム市場にとっていいことなのかどうなのか…。
著作権に対する風当たりは強く、このような情報を書くだけで幇助犯になるオソレもある。しかし、[cocolog:89631025] で書いたように老いた母がとても喜んでくれているので、コミュニティに貢献するため、仁義を切るため、この「ひとこと」を書くことにした。
JRF2018/7/100973
とはいえ、強情をはるつもりはない。著作権は基本的に親告罪、ちゃんとした権利者から消せと言われればこの「ひとこと」は消します。
JRF2018/7/108336
……。
……。
追記。
diskrom.sys は、↓を参考にミニファミコンから吸い出した fds_bios.bin を diskrom.sys に名前を変更したものでも OK だった。
JRF2018/11/104551
《【ミニファミコン】 内蔵ゲームのROMを吸い出す - なんか いろいろ》
https://misukou.blog.fc2.com/blog-entry-3609.html
JRF2018/11/100958
なお、ミニファミコンから吸い出せるディスクは qd 形式で、それを fds 形式に変換するには fdstool (↓)を使えばよい。コマンドラインを使うので、使い方はググるなりして欲しい。
《rhester72/fdstool - GitHub》
https://github.com/rhester72/fdstool/releases
JRF2018/11/106623
とは言え、ミニファミコンと hakchi2.30 以降があれば、簡単にデュアルブート (Multiboot) (↓)ができるので、ミニスーファミから起動するミニファミコンの側に fds 形式のディスクを足せばよく、diskrom.sys をミニスーファミに足す必要はないのかもしれない。
《Multiboot guide - ClusterM/hakchi2 Wiki - GitHub》
https://github.com/ClusterM/hakchi2/wiki/Multiboot-guide
JRF2018/11/113895
(ミニスーファミを改造したあと、Multiboot をするため、ミニファミコンから「カーネルをダンプ」したり、「復号化されたNAND-Bパーティションをダンプ」したりするときは、ディレクトリを新しくしたほうがよいと思う。つまり、hakchi2.*.zip をもう一回別の場所で展開して、そのフォルダをこれまでとは別の名前にし、まっさらの状態で hakchi.exe を起動してからしたほうが混乱がないと思う。)
JRF2018/11/115427
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受信: 2018-09-28 18:53:12 (JST)
母のためにミニスーファミを改造し、麻雀ゲームとスーパーマリオをできるようにした。グレーなことだが、母はとても喜んでいて私は感謝している。せめて仁義を切るため、ここに書いておく。... 続きを読む
受信: 2018-09-28 18:53:38 (JST)
私がミニスーファミの改造に「手を染めた」経緯は [cocolog:89631025] で書いた。
今回は、ググってなかなか見つからなかったファミコン・ディスクシステムを retroarch 導入済みの hakchi2.30 で使う方法を書いておく。
JRF2018/7/103916