« 前のひとこと | トップページ | 次のひとこと »

cocolog:90049515

2018年7月期・夏期アニメ。今期もかなりのアニメを観た。ギャグと異世界ファンタジーが目立ったが、私は SF がおもしろかった。 (JRF 8377)

JRF 2018年10月 3日 (水)

前期の 2018年4月期・春期アニメについては、[cocolog:89600026] で言及している。

少し不作ぎみだった前期に比べると持ち直した感じがあるが、冬期([cocolog:89156370])ほど充実してはいなかったと思う。

JRF2018/10/37457

……。

『重神機パンドーラ (2クール目)』。雑な SF。中国風。「敵」の規模が小さい。にもかかわらず、後半になってその雑さが逆に何も考えなくても楽しめる形となって、雰囲気が良く思えるようになり、おもしろかった。陰陽と量子力学的世界観をからめるのは、易に興味のある私には、好物。万人向けではないかもしれないが、「B級」が好きなら楽しめると思う。

JRF2018/10/30607

主人公が「天才」だがややコミュ障というのは、IT関係者あたりを狙い打ちにきていたのだろうか。周りが「妹」以外、「大人」というのは、ある意味、安心感・安定感がある。それでいて主人公が恋愛するわけでもなく、あまり複雑な人間関係は描かれないのも、ストレスがなくて気楽に見ていられた。

JRF2018/10/32134

「敵」の規模が小さいと書いたが、途中、敵の大将の交替みたいなのがあって、交替後もそんな大物感がないのだが、交替前の敵の大将の小物感が私にはツボだったらしく、交替が残念だった。

JRF2018/10/30116

……。

『プラネット・ウィズ』。展開が早いというか、すごい詰め込み具合。2クールどころか、1年通してやる内容を 12話に圧縮したぐらいの濃度。そして、主人公達が熱い。敵も完全な悪ではなく、それなりの主張や背景を持っていた。

JRF2018/10/33009

ネコの着ぐるみ型の宇宙人である「先生」とメイド服を着た実は異星の姫「銀子」といっしょにアパートに住んでいる主人公である「宗矢」は、記憶をなくして普段は中学校に通っていたが、別の宇宙人の「侵攻」により目覚め、自身がシリウス星人であることを思い出す。「侵攻」は、地球人のエスパー達によって食い止められるが、むしろ、その地球人達に対して、宗矢は戦いを挑もうとするのだった…などなどして、はじまる。

そして最後は、大学生になった宗矢が、地球そして宇宙のために、次元を超えた首族の置きみやげである月の龍に戦いを挑む…といった感じになる。

JRF2018/10/33230

その間に、乗るロボットがどんどんスケールアップしていくような描写もあり、燃える。ロボットが出てくるあたりからわかるように、リアル調 SF よりはアニメ寄りの表現だが、アニメならではのおもしろさが詰まっているように感じた。

JRF2018/10/36418

……。

『STEINS;GATE 0 (2クール目)』(『シュタインズ・ゲート ゼロ』)。本家『STEINS; GATE』(参: [cocolog:83625289])の続編というかスピンオフというか…。最後のほうがさすがに盛り上がっておもしろかったが、そこに致るまでが正直、展開が遅く不思議なこともあまりおこらず…で今いち楽しめなかった。

JRF2018/10/37482

由季さんの手のケガなどの伏線が回収されていない(ように私は思った)し、レスキネン教授の動機もよくわからなかった。その辺、原作のゲームをしろということなのか。本家ではゲームなしでもアニメが楽しめたが、今回のはゲームなしでは苦しいということなのか、ゲームでもあまり解説されていないのか…。本家を知っていない人でも楽しめるようにするという考え方もあったはずで、その辺で混乱してこうなったのかな…と邪推したり…。

JRF2018/10/36066

……。

今期はギャグアニメが目立った。ただ、正直、どれも下品な笑いに思え、前期の『ヒナまつり』のほうがおもしろかったかな…と個人的には思う。

JRF2018/10/33779

『Back Street Girls - ゴクドルズ -』。ヤクザ三人が性転換させられてアイドルになったら、大成功とは言えないまでも成功してしまったという物語。あまりアニメーションせず、マンガに色塗ったくらいな動き方で、「海外の反応」サイトを見てると、それが不評なのだが、私は絵の雰囲気を活かしたナイスな試みのように思った。

JRF2018/10/34423

『あそびあそばせ』。女の子三人のキャッキャウフフが見られるかと思ったら、ヒドい顔芸とキワどいギャグの勢いで笑わせにくる。『ハクション大魔王』以来の「それからどしたの」というのが懐かしかった。

JRF2018/10/34643

『ちおちゃんの通学路』。洋ゲー好きのメガネの女の子が主人公。私もゲーム好きとして好感が持てる。パンチラならぬパンモロが基本。通学路で「事件」が起きている…というフォーマットなのだが、事件起き過ぎだろう。主人公が自覚する「中の下」の階層意識は、親の階層に到達しにくい日本では共感を得やすいものなんだろうと思った。

JRF2018/10/39192

『ぐらんぶる』。男主人公の大学生のダイビングサークルが舞台。大学生のコンパのノリが、(強調されているにしろ)ああこういうノリあったなぁ…とほのぼのとしてしまう。もっとも、私は女っ気のないサークルにしか所属したことがないので、合コンとかのノリはよくわからないが。でも、今の時代、大学っていろいろ大変になっていると聴くのに、こういうノリって今もあるのかな?

JRF2018/10/31364

……。

今期の異世界ファンタジーはいろいろ方向性があって、それぞれ楽しめた。前は私はこういうの見るのメンドクサイぐらいに思ってた風もあったが、今は、単純に楽しめている感じ。私が慣れたというのもあるだろうし、製作側がツボをおさえてきているというものあるかもしれない。

JRF2018/10/36258

『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』。かなりエッチで子供には見せられないアニメの最右翼。最終話付近の拷問シーンとか見たら性癖が歪むことうけあい。ただ、ギャグ・エッチとシリアスのバランスがよく、安定感はあった。『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』のゲーム寄りの演出に比べて、エッジは効いてないが、話の起伏はこちらが勝っていたかな…と思う。

JRF2018/10/37702

『百錬の覇王と聖約の戦乙女』。これもエッチだが、古代の一夫多妻的な常識の範囲というか、あまりそこに重点はない感じ。戦争時の日本は情報の扱いがダメだったとか言われることがあり、そこの反省点から、情報の大切さが説かれることがあるが、この作品は主人公がスマホで現代と通じることができるという情報面でのみ優位さを持つというもので、その辺り、やりたいことはすごくよくわかる。最終話の結婚で締めることにするのも逆シンデレラな感じで、保守的な価値感にもあい、悪くない。

JRF2018/10/35398

「スマホ太郎」と呼ばれる『異世界はスマートフォンとともに。』は私は見ていないが、「デスマ次郎」と呼ばれる私が好きな『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』(参: [cocolog:89156370])に比べると、やや落ちる気はするが、世評で「百錬三郎」「格安スマホ」と揶揄されるほど悪くはないと私は思った。

JRF2018/10/31393

『七星のスバル』。これはエッチでない。セーフ。ただ、最終回がスケジュールがうまくあわなかったのか、小説で最終回が出るタイミングとあわなかったのか、中途半端な感じで終っている。「未来を予想できる能力」が実は「可能世界を選択できる能力」で、さらに主人公達が現実世界だと思っていることろが実はバーチャルな可能性がある…とかいう、なかなかおもしろそうな設定があるのだが、それが活きる形でアニメが終らなかったのが残念。主人公達のリア充サークルぶりを示すという点では、そこそこうまくいっているかもしれないが。

JRF2018/10/32740

『オーバーロードIII』。I (参: [cocolog:88735027]) と II ([cocolog:89156370]) に続く三期目。あいかわらず主人公が「悪」な物語がそこそこおもしろい。主人公はアインズ様だけど、基本的には群像劇でそれ以外のキャラに焦点があたる。「海外の反応」サイトでは CG が酷評されていたが、私はこの程度で問題ないと思った。アニメにそこまでの CG を期待するのは酷だと思うのだが。

JRF2018/10/35504

……。

『博多豚骨ラーメンズ』。現代の博多には殺し屋がたくさんいて、日々壮絶な殺し合いが展開されている…という背景のアニメ。ルパン三世が盗みをするように出てくるキャラ達が殺しをして基本、罪に問われない。多少残酷な描写もあるが活劇風でどちらかというとコミカル。ヤクザものとは違う。ハングマンや必殺シリーズというよりは、忍者ものに近いかな…という印象を私は抱いた。忍者的な殺し屋も出てくるが「だからそう」というわけでなく。マンガの忍者ものが好きだった人は楽しめたのではなかろうか。

JRF2018/10/34816

萌え要素はほとんどなく、多少BL要素はあるのかもしれないが鼻につくほどではない。私自身には意外にもおもしろかった。

なお、他の地域では2018年冬期アニメだったらしい。

JRF2018/10/30069

……。

『はるかなレシーブ』。ビーチバレーアニメ。全回水着回と話題になった本作。ビーチバレーはペアで組むため、そのレズっぽい雰囲気を楽しむ、きらら系。おそらく、わざと胸揺れが起きないように描いている。が、胸や尻のアップは多いため、エッチだという印象は残る。きらら系は実は女性もいやしで見ていたりするのではないかと思うのだが、そのあたりは今回はあまり狙ってない感じか。

JRF2018/10/31548

また、特筆すべきは男を徹底的に描いてない点。ビーチバレーの観客に男がまったくいないとは! 逆に疲れてるところに、男を見たくないという女子受けも狙った?

話は、割とまじめにスポ根してた。

JRF2018/10/37160

……。

『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』。はじめは『少女革命ウテナ』を思わせる不思議な雰囲気の作品に、現代のアイドル系萌えアニメをあわせた新機軸と感じたのだが、地下の舞台という設定から抜け出し切れなかったが残念な感じで、どうせあり得ない描写が続くのだから、もっと「不思議」の方向にハッチャケてもよかった。そのため、せっかくの不思議さがあまり強調されず、ただの萌えアニメという印象が強く残ることとなった。そして、その割にラストは難解。ラスト前の階段のシーンはとても良かったのに…。

JRF2018/10/30069

……。

『京都寺町三条のホームズ』。絵がときおりとても崩れる。普段そういうのをあまり気にしない私ですらそう感じたのだからかなりのもの。ただ、ストーリーは、殺人が(起きかけることはあるが)起きず、家庭裁判にでもかかりそうな内容を解決したり…とアニメの探偵ものにしては目新しい感じで楽しめた。お金持ち描写もここまでくれば逆におもしろい感じだね。

JRF2018/10/39922

……。

『すのはら荘の管理人さん』。間の CM が、管理人さん(女)の 3DCG による。これは VTuber ではないが、CM 枠に VTuber 持ってくるのはアリだな…と思った。

JRF2018/10/33885

……。

『ヤマノススメ サードシーズン』。萌えアニメ枠。きらら系がスポ根だったので、このアニメがほぼ唯一の萌え系・CGDCT な感じ。この前のシーズンを見てないが、見たくなった。

JRF2018/10/33136

……。

『殺戮の天使』は、13話以降が Amazon プライム・ビデオにて独占配信、『ハイスコアガール』は 13話から15話が Netflix で配信(または OVA)となった。

JRF2018/10/33024

ついに来たかという感じ。最初からそうなるとわかっていれば、見なかった。時間の無駄を強制されたと言える。こんなことをするなら事前に予告するよう規制して欲しいと思わないでもないが、製作が間に合わないアニメがしばしばある昨今、やむをえずネットでのみ配信というのはあるかもしれず、それは責められないから、規制もすべきではないとなろう。今後、アニメやドラマではこういう形が増えるのかもしれない。しかたがない。

JRF2018/10/38193

ただ、『ハイスコアガール』についてはそうとわかっていても見たかな。私の関心領域である著作権がらみの話題作だったから。ゲーム『スパルタンX』の画面が出てたけど、どうやって許可取ったんだろう?

JRF2018/10/31558

……。

他に、『ISLAND(アイランド)』、『暦物語』、『邪神ちゃんドロップキック』、『はたらく細胞』、『ハッピーシュガーライフ』、『はねバド!』も見た。

JRF2018/10/35621

……。

去年の9月に監督解任騒動(参: [cocolog:88187682])で話題になった『けものフレンズ』。その二期(?)『けものフレンズ2』のビジュアルが出ていて、どうもネットでは不評のようだが、私は、前監督「たつき」のモデルよりも細かく、それなりにかわいくて結構良さそうに思うんだけど…。まぁ、かばんちゃんがいないのが記憶領域をチクチクするが。

JRF2018/10/35952

……。

……。

次にアニソンについて。

JRF2018/10/35140

『ゴクドルズ』OP は、すばらしい。メロディーがシンプルで覚えやすい一方、明るい曲なのに響きにダウナー系が少し入る感じなのがよい。「パーリラパリラ」のあとの「ハイハイ」というちょっとした合いの手が、祭り風一辺倒でもなく声優歌唱的媚びだけでもない響きで、工夫があるように感じた。プリキュアの OPED には求めても得られない類のもののように思う。ED もすばらしい。アイドル歌唱のパロディでありながらこちらもダウナー系。しかし、OP では男性が入っていたのに対し、女性の声優声だけのところでそういう響きを出してるのが興味深かった。

JRF2018/10/36709

『はるかなレシーブ』OP。パーカッションがとても爽やか、他は「凡庸」だが、それ故にとても聴き易くしあがっているように感じた。

『ハイスコアガール』OP。楽曲としては今期一番おもしろいと感じた。好きなタイプのアレンジ。レトロ調の本編と合わせて狙われスギな感じか。

JRF2018/10/39301

『はねバド!』OP。最初と最後のサビの繰り返しのときアニメも繰り返すというのが斬新でとても印象に残った。今期、芸術賞をあげるならコレな感じ。

『ヤマノススメ サードシーズン』OP と ED は、トガったところがなく声優歌唱もすごくうまいわけではないが、耳に心地よい。その中庸なスタイルがアニメ本編とマッチしていて、好きになった。

『プラネット・ウィズ』ED。歌詞がロボットアニメっぽさがあって好きだ。

JRF2018/10/39550

『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の ED 『Fly Me to the Star』は、ジャズナンバーの『Fly Me to the Moon』が『新世紀エヴァンゲリオン』の ED で複数人が別のバージョンを歌っていたことへのオマージュでもあると思うのだが、その落ち着いた曲調が『Fly Me to the Moon』(Nat King Cole とかの)を思い出させ、声優歌唱もジャズソングも愛する私は、好きだ。

JRF2018/10/37786

『京都寺町三条のホームズ』OPの A応P と『ハイスコアガール』ED の やくしまるえつこ は、らしくないと感じた。A応P は妙に高くなるエッジが矯められてる感じ。やくしまるえつこは、もしかするとこちらが本来のものなのかもしれないが、これまでのアニソンのときと違うことは違う。でも、4K にそろそろ切り換わるタイミングなので、「標準的なオーディオ」に変化があるのかもしれず、その辺の環境の違いが出ている可能性もある。まぁ、おやじくさい意見が通って角を矯められた可能性もなくはないが。

JRF2018/10/39515

……。

……。

毎度同じく、こんなにアニメばっかり観てていいのかなぁ…と思う。特にこの夏 7月から8月中旬にかけてはすごく暑くてへばっていて、ほぼアニメを見て一日が終る…みたいな日も多かった。9月に入ってからやっといろいろ「仕事」(プログラミングや読書)ができたが、9月下旬からオーディオ設定([cocolog:88958063] の追記)にはまってまた、「仕事」できなくなってるし…。もうちょっとなんとかしたい!

JRF2018/10/34047

« 前のひとこと | トップページ | 次のひとこと »

トラックバック


トラックバックのポリシー

他サイトなどからこの記事に自薦された関連記事(トラックバック)の一覧です。

» cocolog:90496221 from JRF のひとこと

2018年10月期・秋アニメ。今期もかなりアニメを観た。地上波・BS にくわえて、d アニメストアにも登録し、ネットでもアニメをよく観た。今期はわりと「豊作」だったように思う。おもしろいアニメが多かった。... 続きを読む

受信: 2019-03-18 03:37:33 (JST)