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フィッツウィリアム四重奏団『ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集』を聴く。黒く焼けたコンクリートの壁と鉄格子が思い浮かぶ。 (JRF 7873)

JRF 2018年11月12日 (月)

Fitzwilliam String Quartet 『Shostakovich: The String Quartets』(6CD, 録音: 1975年-1977年, 発売: Decca 1998年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0000042HV
http://www.hmv.co.jp/product/detail/570683

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ショスタコーヴィチの曲に関しては、私は、若い頃、交響曲第5番『革命』のバーンスタインの演奏は好きだったが、それ以外の交響曲を聴いても好きになれなかった。というか嫌いだった。

それが最近、室内楽やバーンスタインの交響曲第1番&第7番の CD ([cocolog:89021026])とかがよく感じられるようになった。

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そして気になったのが弦楽四重奏曲、「重く暗い」という評で逆に興味をそそられた。はじめは有名なものを聴けばいいと CD を探したが、これといってなく、しかたなく全集から入ることとなった。エマーソン SQ とフィッツウィリアム SQ で迷ったが、曲の途中で CD が分かれないことから、フィッツウィリアム SQ の全集を選んだ。

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……。

正直、一つ一つの曲ごとに違った印象を持つほど聴きこめていない。ちょうど、オーディオをいろいろいじってる時期([cocolog:88958063], [cocolog:90185882])に、この全集の一枚一枚を順に聴いていた時期が重なるが、それでも各曲の印象は似ている。曲に集中できていないという面もありそうだが、よく年寄りが若者の音楽は皆同じに聴こえるというのに似て、ショスタコーヴィチへの理解が足りていないということだと思う。

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だから、どの一曲が気に入ったということはない。が、どれも聴いていて今の私にはすばらしいと思えた。第8番が有名らしいが、むしろ、それはエッジが足りないような気がする。まぁ、聴きやすいのが有名というのはブルックナーの交響曲 第4番とかもそうだが。

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全体を通して、硬質な響きがあり、「暗く重い」というよりは、勤勉で謹厳実直…とは違うな、シリアスで少しシニカル。黒く焼けたコンクリートの壁と鉄格子がよく似合いそうな気がする。そういう情景がよく思い浮かんだ。バルトークの弦楽四重奏曲を私は好むが、その響きにベートヴェン的な構成を加えた(たち戻った)のがショスタコーヴィチという印象。

一般向き・商業主義的なメロディーとは対極にあるため、今後もクラシックファン以外の耳に入ることはない曲群だとは思うが、もっと知られていい曲集だと思った。

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