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ベルグルンド&ヘルシンキ・フィル『シベリウス:交響曲全集 他』を聴く。やっぱり、冬の冷たい空気にシベリウスの響きはよく合うね。 (JRF 4565)

JRF 2018年12月11日 (火)

Paavo Berglund (cond) & Helsinki Philharmonic Orchestra 『Sibelius: Symphonies 1-7, Finlandia, The Oceandes, Tapiola, Kullervo 』(CD 5枚組, 録音: EMI 1984年-1987年, 発売: Warner Classics 2017年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07178LF6Z
http://www.hmv.co.jp/product/detail/7982732

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Eevo-Liisa Saarinen (mezzo-soprano)
Jorma Hynninen (baritone)
State Academic Male Choir of the Estonian S.S.R.
Helsinki University Male Choir

この5枚組は限定盤らしく、HMV ではすでに完売しているらしい。

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昔、EMI から1番&6番, 2番&フィンランディア, 3番&5番, 4番&7番の組み合わせで分売していた。私は、2番&フィンランディアと3番&5番を持っていた。その当時のジャケットが箱の中の紙パッケージに印刷されているのが、地味にうれしく懐かしい。ただし、5枚組では1番&2番,3番&4番,5番&6番,7番&フィンランディア,クレルヴォ…というふうに分かれている違いはある。

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まず、1番&2番の CD を聴き、特に持っていた2番を聴いたときに違和感を感じた。なんとなくぼんやりした響きに思う。昔の2番の CD を引っ張り出してきて聴きくらべてみても、なんとなく違う気がする。ぼんやりとした響きだが、左右の分離は新しいほうが良いように思う。かといってスカスカな感じはないが、昔聴いていた贔屓のせいか、古い CD のほうがメリハリはあるように感じる。で、Amazon 評を読むと…

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>もう一点。特筆したいのはリマスターの効果である。もとのEMI原盤では、音の空間域が狭く感じられ、どの楽器も互いに近いところで鳴っているように聴こえ、そのためにいまひとつ雰囲気がきちんと伝わらないところがあったのだが、ワーナーのリマスターにより、楽器間の距離感が的確になった印象で、静寂もきちんとした深度のある静寂として伝わってくる。各音の立ち上がりの美しさも鮮明になっており、当全集の価値を一層高めたと言えるだろう。<

JRF2018/12/114581

私は前のほうが良かったなぁ…ということで、前の持ってなかった分売 CD も欲しくなるが、ただ、リマスタの効果がないという感想もあり、すると、リマスタは何回か再発されている前の CD からの話かもしれず、そうすると、分売の CD もすでにリマスタ盤かもしれない。だとすると買う意味がない。

ベルグルンドの演奏でははじめての第1番は、リマスタの状況への微妙な心残りを抜きにすれば、すばらしいと感じるので、無理に買う必要はないかな…と考えなおす。

JRF2018/12/111529

……。

1番は、岩にかかる波濤のイメージ。2番は、英雄の帰還、3番は、針葉樹林(?)に鳥が雄々しく飛ぶ光景、4番は、暗く厳しい冬の猟、5番は、山の春、6番は、雪祭りとたいまつ、7番は、女神が降りて来て重大な使命と神秘を与える召命の曲…と感じる。どれも北の大自然を感じる。シベリウスがそう意識して作ったかどうかは知らないが。やはり冬の冷たい空気にシベリウスの響きはよく合う。

JRF2018/12/118190

4番と6番は、カラヤン&BPO の CD を聴いてきた。あくまでも相対的にだが、ベルグルンドのは重くて暗く、カラヤンのは明るくて軽い。4番はベルグルンド、6番はカラヤンがあっていると思う。

特に今回聴いた中ではベルグルンドの暗く厳しい4番が一番感銘を受けた。

JRF2018/12/113572

……。

クレルヴォは、シベリウスの若い頃の「交響曲」で今回、はじめて聴いた。そう言えば、これを合わせると因縁の9番の前の8番目の交響曲で作曲をやめてシベリウスは長く生きたことになるんだね…。

JRF2018/12/117234

この曲は、案外、不安定な響きがありシマノフスキに近いものも感じる。一方で、劇的なロシア民謡調の響きがある。第4楽章は、ストラヴィンスキーやマーラーを思わせる。一般的に言って若書きの曲は、長じてからの大胆な演出効果はまだ見られず、細かく実験的な響きがあるもので、それは若いときに雇えるオケには難しいか、技術はあっても前衛的過ぎて広く理解されにくい…となりがちであろう。シベリウスもその例にはまっているように思えるが、しかし、シベリウスは成功した…らしい。にもかかわらず、この作品が封印されたのは、何らかの魔術的効果でも狙ったんだろうか?

JRF2018/12/114462

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