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2018年10月期・秋アニメ。今期もかなりアニメを観た。地上波・BS にくわえて、d アニメストアにも登録し、ネットでもアニメをよく観た。今期はわりと「豊作」だったように思う。おもしろいアニメが多かった。 (JRF 1660)
JRF 2019年1月 4日 (金)
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『ゾンビランドサガ』。ゾンビアイドルアニメ…はい、わけがわからない。主人公がゾンビの女の子というしょっぱなからのネタバレで恐縮だが、そこから先は勢いで突っ走る感じかな。でも、割と感動できる回とかはあった。とはいえ、人がトラックにはねられる場面で笑いを取ろうという不謹慎さはいかがと思う向きもあるだろうが、死体を好きに動かす時点で、ゾンビという概念自体が、死体損壊・遺棄罪に近いところにある感じなので、もうそこは突き抜けてると見れる人向けだというべきなのかもしれない。
JRF2019/1/49938
主人公は、ある程度、視聴者が投映されるため、そこにゾンビを持ってくるのは、視聴者に自分が(ある意味)ゾンビかもしれないと思わせること。三浦俊彦『多宇宙と輪廻転生』を読んだ([cocolog:86854015])とき「私はゾンビであることはできない」という三浦の論に私は、物理的な私はすべて「内面」の錯覚かもしれず、私が他者に比べてゾンビである可能性を排除できるとは思われない…という論を張った。『ゾンビランドサガ』の「自分がゾンビである」という哲学者に嫌われるであろうアイデアが、私の論に近いとまず感じた。
JRF2019/1/46161
ただ、その「ひとこと」は2017年2月で、『ゾンビランドサガ』の構想はインタビューなどによるとそのずっと以前からあったそうなので、私に影響を受けたということはありえない。また、ハロウィンなどでゾンビの仮想をするのは以前からあり、自分をゾンビと見る機会は昔からあったとも言える。しかし、それをアニメでもやったというのは、ロックだな…とは思った。
JRF2019/1/45628
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『幼女戦記』。再放送。本放送時は『終末のイゼッタ』と似た層を狙ったものと思われ、それが好きではなかった私は 1 話で切ったのだが、今回は、再放送するぐらいおもしろかったのか…と逆に注目して見てみた。おもしろかった。
JRF2019/1/42083
言わゆる異世界転生ものだが、神が一神教の神的なのがめずらしく、ある種の罰として、第一次世界大戦風の世界に投げこまれ、その神を敵視しながらも、彼女が「存在 X」と呼ぶ神への尊敬を強要されようとしている…という設定もなかなかおもむきがあった。
JRF2019/1/41614
主人公の少女はピンチにも陥るが、基本的には「俺ツエ〜」して局所的には勝利する。しかし、基本はドイツを思わせる将来の敗戦国(のはず)に属しているため、どんなに局所的に勝利しても最終的にはダメになる予感があり、それが物語に深みを与えている。「俺ツエ〜」の陶酔感と、メタ的な不安による不遇であろう視聴者との共感のミックスが人気の秘訣だろうか。
近々映画もするらしい。
JRF2019/1/43902
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『RErideD 〜刻越えのデリダ〜』。絵のクォリティの問題なのかな…アニメをあまり楽しめなかった。とは言え、その設定はおもしろいと感じた。過去の夢を見るようにして過去の自分の行動を違うものにするとその未来である現在が変わっている…という設定。
JRF2019/1/48986
他の人に関係ない過去なら、自分だけその過去を違うものだったと考えるようにしたってかまわない。過去ああしていれば今はこうではなかった…というのを、過去に遡ってそうなる未来を変えた…その失なわれた未来の記憶は自分にだけ残ってる…みたいな認識をすることは可能だろう。それを認識だけでなくリアルに変わるとするというのを描いてみせたのが本作ということになろう。
JRF2019/1/49603
本作の主人公は研究職のプログラマで、就業規則違反をやらかすのは、もっとハードに働くため…というのは、大学での研究時代を思い出して懐かしかった。
JRF2019/1/47165
自己認識にかかわるものとして人型ロボットの問題も出てきたが、やや消化不良のように感じた。時間の問題とあまりつながってないように感じた。ここからどうすればいいという指摘は私にはできないが、残念だった。ロボット(アンジェ/アンジュ)だけが未来に生き残って干渉すればいいということなのか…でも、物語はそうはなってないと私は観た。
JRF2019/1/48340
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『メルクストーリア 〜無気力少年と瓶の中の少女〜』。メルヘン風の絵と話でありながら、かつ、アニメっぽくエンターテイメントしていて、うまくまとめたな…というのが感想。心理学的な暗さもないといけないメルヘンとしては「すばらしい」と手放しでは賞賛できないが、明るいアニメとしては高い水準にあり、今のスマホゲームの時代、こういう「かわいいメルヘン」がまたちゃんとできるようになったんだな…と感心する。
JRF2019/1/40130
いろんな世界を旅して、いろんなキャラクターに出会うのは、昔のタイムボカンとかを思わせる。例えば、天使風に羽は生やし輪を頭に載せた者達が出てくるが、天使よりは人間にずっと近い存在として描かれたりする。
モンスターを倒すのではなく、いやす「癒術士」という設定。でも、説教くさくはならず、モンスターとの対話よりは、他の登場人物との対話に重きを置くことで、一般層に意味の通ずるものとなっている。
JRF2019/1/45763
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『うちのメイドがウザすぎる!』。略して「ウザメイド」。ロシア系美幼女をストーカー気味に変態メイドがお世話するというお話。メイドの変態さがギリギリで、オジサンがやったら絶対に捕まるようなことを女キャラだから許されるという倒錯性・綱渡り感がおもしろかった。…のだが、途中「みどりん」というキャラが出てきて様相が変わる。みどりんは変態メイドをストーカー気味に溺愛し、それをメイドは素に戻っていやがる。
JRF2019/1/47796
愛されることないオジサンから見て愛される変態メイドに感情移入できなくなったと見るか、そんなキャラでも愛してくれるものができることに可能性を見出すかで、評価が分かれるところ。私は背徳感が薄れたという点で、「みどりん」登場以降の後半はあまりおもしろくなかった。が、おもしろいという人がいても理解できる。
JRF2019/1/41778
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『SSSS.GRIDMAN』。タイトルの「SSSS」が謎だが、「Superhuman Samurai Syber-Squad」や「Special Signature to Save a Soul」など諸説ある。公式には「SSSS」は読まず日本語で読むときは単に「グリッドマン」と呼ぶのが正しいらしい。
ラストは実写が使われ、エヴァンゲリオン風の考察を必要とするオチといったところ。アカネ以外のキャラの世界も続いていっているだろうこと、それを続かせているのは視聴者であろう…というところがおもしろさか。よくわからない。
JRF2019/1/40096
特筆すべきは OP『UNION』のかっこよさだろう。今期の OP ED の中では私は一番好きだった。
JRF2019/1/40075
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『ユリシーズ 〜ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士〜』。ED の絵が天野喜孝みたいでいい。こういうのもアリだよ。毎回、歌も少しずつ違って凝っている。最後の使えそうで使えないフランス語フレーズもおもしろかった。
JRF2019/1/42190
が、物語は…、かわいい妖精さんが最初のほうと途中少ししか出て来なかったのが残念…とまぁ、それは大したことではないかもしれないが。ジャンヌ・ダルクに関する歴史を根拠としているから大きくいじれない部分もあるのかもしれないが、リッシュモンが戻ってくるところとか、ドラマがもう少しあればいいと思ったりした。なお、海外小説の『ユリシーズ』とは何も関係がないらしい。
JRF2019/1/42374
『ベルセルク』のような神の顕現には驚かされるが…表現がキタナイ。「神」ってんだから、もう少し輝かしくてもいいじゃないかと思った。人を人と思わない残酷さを表現しているのかもしれないが…。
あと特筆すべきは、衣装の痴女度はなかなかだったということ。
JRF2019/1/42926
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『CONCEPTION』。12(13)人の女の子と「愛好の儀」を行って星の子を産む。「愛好の儀」は生殖行為ではないらしいが、ほとんど裸になって行われる。12人の中には年端もいかない女の子もいるので、そのあたりの表現が気になるところ…。そのギリギリ感を楽しむアニメ。元は RPG なのだが、戦闘シーンをほとんど削っているのが、いさぎよい。
JRF2019/1/46172
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『となりの吸血鬼さん』は、きらら枠ではないがそれに近い「名誉きらら枠」で、本家きらら枠の『アニマエール!』と並んで安心して見ていられた。大した事件も起きず、何も考えず見ていられるのは心地よい。
JRF2019/1/44849
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『やがて君になる』。ラブコメはちょっと…という私でも百合ものは見ていられる…。美しいからかな? よくわからない。
JRF2019/1/42733
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他に、『あかねさす少女』、『異世界居酒屋〜古都アイテーリアの居酒屋のぶ〜』、『色づく世界の明日から』、『宇宙戦艦ティラミスII』、『ガイコツ書店員 本田さん』、『ゴールデンカムイ (第二期)』、『ゴブリンスレイヤー』、『青春ブ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』も見た。
JRF2019/1/44320
『閃乱カグラ SHINOVI MASTER 〜東京妖魔篇〜』、『ソードアート・オンライン アリシゼーション (1クール目)』、『ソラとウミのアイダ』、『転生したらスライムだった件 (1クール目)』、『とある魔術の禁書目録III (1クール目)』、『ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。』、『RELEASE THE SPYCE』も見た。
JRF2019/1/41906
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d アニメストアに登録して、『ヤマノススメ』『ヤマノススメ セカンドシーズン』『ユリ熊嵐』『衛宮さんちの今日のごはん』などを観た。
特に『ヤマノススメ セカンドシーズン』の OP1『夏色プレゼント』のアニメは特筆すべきすばらしさ。見たことのない人は是非一度どこかで見て欲しい。
JRF2019/1/49932
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今期のはじめぐらいでまだ今期の OPED が配信される前に、前期までの OP ED で気になっていた曲をダウンロード購入した。前は CD で買うか迷っていたが、一曲 250 円なので、迷うよりは買うべきだと思って買った。
JRF2019/1/43897
その中で、「いいな」と思ったのが、『ガヴリールドロップアウト』の OP『ガヴリールドロップキック』。[cocolog:87171089] では>楽想が興味深かったが、好きにはなれなかった<と書いたが、フルで聴いてみると、JK のゆるい感じがとてもよかった。全曲どこかで聴けるならフルで聴いてみて欲しい。
JRF2019/1/42155
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毎度同じく、こんなにアニメばっかり観てていいのかなぁ…と思う。クラシックを聴いているか、アニメを観ているか…で一日が終ることが多かった。ちょっと反省。新年からはもう少し「仕事」…プログラムとか数学とか…に時間を取りたい。
JRF2019/1/49925
前期の 2018年7月期・夏期アニメについては、[cocolog:90049515] で言及している。
今期は、少し不作ぎみだった前々期、普通のレベルだった前期に比べると持ち直した感じがあり、豊作だった冬期([cocolog:89156370])に近いほど充実していたように思う。
JRF2019/1/49776