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グールド『バッハ:ピアノ協奏曲 第1番-第5番・第7番』を聴く。使命を感じる曲。モダン・ピアノの豊かな響き、グールドの内向的な響きが魅力。 (JRF 1584)
JRF 2019年2月18日 (月)
Leonard Bernstein (cond) (No.1)
Vladimir Golschmann (cond) (No.1 以外)
Columbia Symphony Orchestra
JRF2019/2/188488
第1番は、内向的なグールドと外向的なバーンスタインという取り合わせ。Amazon評には「スリリング」ともあるが、私はあまりそう感じない。どちらも自分を発揮していない感じ。ときおりグールドの内向的な響きが美しいと思うけれども。私は以前テレビで見たキット・アームストロング&シャイーの演奏([aboutme:113523])のほうがやはり好きだな。
JRF2019/2/181987
第2番からは、指揮者がゴルシュマンに変わったこともあるのだろうが、グールドの演奏が伸び伸びしている。そして録音が少し新しくなるせいかモダン・ピアノの効果がすばらしい。第2番でグールドは(第1番と比べて相対的に)自分を解放しているようできらびやかですらあり、ときにグールドに対して言われる天衣無縫という言葉を感じる。
JRF2019/2/184337
第3番はお祭りをやっているところで祈っているよう。第4番は、モーツァルトじゃないが「疾走する悲しみ」という言葉が想い浮かぶ。第5番は、重厚→内省→重厚だが、もっと良い録音・再生機器で聴けたらと切に思った。第7番は、ロマン小説の若者の悩み・心の冒険を感じた。
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……。
これ以外にもテレマンとかバロック音楽をいくつか聴いているのだが、感想が思い付けないでいる。右の耳から入って左から出る感じで、感情がいまいちわかない。バロック音楽への理解が根本的に足りてないということだと思う。上の私が好きなバッハ・まいど使命を思い出させてくれるようなバッハでさえ、これだけの短い感想を書くまでにずいぶん時間がかかったのであった。
JRF2019/2/182784
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受信: 2019-03-17 21:41:07 (JST)
Glenn Gould (pf)『Bach: Piano Concertos Nos.1 - 5 & 7 BMV1052-1056・1058』(録音: 1957年-1969年, 発売: Sony 2012年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0085MK2A8 (海外盤)
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http://www.hmv.co.jp/product/detail/5116397 (海外盤)
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