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宅配便の一社が、判子[はんこ]を使うのをやめ、スマホ(?)に指でサインするのを求めるようになった。これにはセキュリティ的に反対だ。代替案としてサイン等を書いたカードをデジカメで撮ることを提案する。これなら宅配BOXにも対応しやすい。 (JRF 3955)
JRF 2019年3月 7日 (木)
サインの場合、他者にはわかりにくいちょっとしたクセを残すことで、本人であることをあとあと立証できる。特にアルファベットの場合は、文字種が少なく文字列が長いため、多少崩しても問題ないことから、この工夫をしやすい。漢字の場合は、短い文字列であまりクセを入れると判別しやす過ぎることになるだろう。サインは漢字圏には向かない。
JRF2019/3/78294
スマホ型端末にサインする場合、ペンではなく指でやることから、余計にクセを入れづらい。捏造も簡単となり、セキュリティ的に問題がある。
JRF2019/3/78971
私は「Web 三文判」として、日時やハッシュをツイートして、その URL を記録するという Tweet Sig を公開している(↓、Firefox または Google Chrome の拡張として)。しかし、これを宅配便に使うのは、将来的には専用デバイスなども用意することで不可能ではないと思うが、現状では、スピードが遅く、手間がかかり過ぎるだろう。
《Tweet Sig》
http://jrf.cocolog-nifty.com/archive/tweet_sig/README_ja.html
JRF2019/3/75739
そこで代替策として提案したいのが、受け取り人が用意したサイン等を描いたカードを配達人が(スマホの)デジカメで撮る…という方法である。デジカメという文明の利器が低コストで使えるというのがこの方法のキモである。
JRF2019/3/76488
最初は、白紙カードを配達人が用意しておいて、それにサインを書いてもらい、それをデジカメで撮り、そのカードを「次回使っていただいてもよい」として渡せばいいだろう。欲しい人には白紙カードをあげてあとでこったカードにしてもらえばよい。デジカメで撮るので、サインでなくても印鑑でも良いが、小さ過ぎるのが難点か。
JRF2019/3/78287
この方法だと、こったカードにすれば、捏造には物証が残ることになる。定期的にカードを変えてサイン等をすれば、クセも残せる。できれば、玄関と箱とカードがいっしょになった写真を撮影できれば証拠としてはベストだが、そこまでは求めすぎかな…と思う。ただ、そうすれば、一枚の写真から箱のデータなど読みとれるので、作業フローを短くできるかもしれないとは言える。
JRF2019/3/79618
他のハンコを使っているものにこれを使うのは、別のセキュリティの問題が出るかもしれないが、宅配ならこれで十分だろう。自分でサインを書くのと違うから多少抵抗があるかもしれないが、海外でもこの方法で良いように私は考える。なぜなら、宅配ボックスにも応用できて便利で、そこから、この方法の十分性が認識されるようになると思うから。
JRF2019/3/70693
最近、宅配ボックスにあずけることもなされているが、この方法の場合、証拠写真を残すのに作業フローがほとんど増えないのも利点である。ただし、捏造が少しでもなくなるよう、玄関を出て受けとるときのサインカードと宅配ボックス用のサインカードは、別のものにするよう強制すべきではあろう。
JRF2019/3/72138
三文判…ハンコのセキュリチィというと大げさだが、印鑑を捏造するには、ハンコを別に用意しておく必要があり、そのため物証が残りやすいという点があげられる。同じハンコが押されていれば、当人が受け取ったことの証明としやすい。わざわざ同じハンコを作ったり探したりするのは手間がかかるため、ボケた人が、家人とは別の人が受け取ったといってもハンコが同じなら、その可能性はかなり少ないと言える。もちろん、捏造の可能性もあるが、物証が残りやすいので少し抑止される。
JRF2019/3/76388