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アニソン。声優歌唱が好きだ。そういったものを少し紹介する。プロの歌手ほど「うまい」ものではなくても、個性が出ててコミックソング寄りのものが良い。 (JRF 4699)

JRF 2019年8月20日 (火)

声優が演技をしながら歌っている歌が好きだ。

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『きらきら (Himawari ver.)』(歌: 松本華奈) (『ひまわりっ!! (2007年)』ED)

声優歌唱でまず第一に挙げたいのがこれ。歌手が歌ったもの、他の声優が歌ったバージョンもあるのだが、一番良いと私が思うのが、主人公が歌ったこのバージョン。

不安定な声が個性となって、主人公の純粋さみたいなものがとてもよく表わされていて、心地よい。「うまい」からいいわけでない例。

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ここからは年代を進む順に。

『はじめて♡しましょ!』(歌: 釘宮理恵) (『りぜるまいん (2002年)』OP)

ツンデレ声優で有名な釘宮理恵のデレ成分を集めたような甘い曲で、ユーモアもある。『うる星やつら (1981年)』OP『ラムのラブソング』は、ラムの声優の平野文さんが歌ってないけど、とても雰囲気が出ていた。それが、2000年代になったら、主人公が歌っても主題歌となりうるようになっていた…って印象。

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『おしえてほしいぞぉ、師匠[マスター]』(歌: 麻帆良学園中等部2-A 師匠[マスター]となやめるオトメ組) (『魔法先生ネギま! (2005年)』ED)。

キャラソンがいっぱい出た『ネギま!』。たくさんの声優がそれぞれとても目立っていた。これは TV サイズで聞いたほうがいいと思う。

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『黄色いバカンス』『ルーレット☆ルーレット』『少女Q』(歌: 桃月学園1年C組) (『ぱにぽにだっしゅ! (2005年)』OP)

私にとっては、すべてのアニメソングの中でもこの三曲は上位に入る。少し懐かしさを感じるメロディを、トガった編曲、コミカルな声優の演技でとても印象に残る。

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『ありのままで lovin'U』(歌: レ・ミィ×コトナ (こやまきみこ & 伊藤静)) (『ゾイドジェネシス (2005年)』ED)

まさかゾイドがこんなアイドル路線を取るとは!…と驚いた曲。ただ、レ・ミィ×コトナのアルバムは似た楽曲が多く、もう少しいろいろな作曲家の歌を歌って欲しかったな…と思う。

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『Cagayake! GIRLS』(歌: 桜高軽音部) (『けいおん! (2009年)』OP)

「桜高軽音部」または「放課後ティータイム」。唯 (豊崎愛生) と 澪 (日笠陽子) の両方がボーカルをすることがあったが、ロックに合わない声質のような唯がメインの曲のほうが私は好きだった。

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『みらくるハッピーディ』(歌: リサ (豊崎愛生)) (『聖剣の刀鍛冶 (2009年)』ED)

豊崎愛生の叫びが明るくとてもかわいい。

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『はっぴぃ にゅう にゃあ』『イチャラブ Come Home!』(歌: 芹沢文乃 (伊藤かな恵) & 梅ノ森千世 (井口裕香) & 霧谷希 (竹達彩奈)) (『迷い猫オーバーラン! (2010年)』OP,ED)

『はっぴぃ にゅう にゃあ』は今でも新年に特集が組まれる曲。曲調がとてもおもしろい。にゃあにゃあいうのがかわいい。

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『マイペースでいきましょう』(歌: 七森中☆ごらく部) (『ゆるゆり (2011年)』OP)

「なんでもアリアリ?! 根拠はなくても大丈夫」が「なんでもアリアリ?! 本当はなくても大丈夫」に聞こえて妙に不安になったものだった。

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『手をギュしてね』(歌: 御庭つみき (大久保瑠美)) (『あっちこっち (2012年)』ED)

『あっちこっち』の曲はどれも良かった。特に良いと思ったのが、これだが、この CD に付いてきた『ツンネコのワルツ』がさらに良かった。『ツンネコのワルツ』はとても聞いたことがある感じなのだが、どこで聴いたか思い出せない…感じ。

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『夏色プレゼント』(歌: あおい (井口裕香) & ひなた (阿澄佳奈) & かえで (日笠陽子) & ここな (小倉唯)) (『ヤマノススメ セカンドシーズン (2014年)』OP)

是非 OP 映像を見て欲しい。ただ、TV サイズにない部分は歌詞のごとく曲も目まぐるしく賛否がわかれるかもしれない。ちなみに『ヤマノススメ サードシーズン』の OP ED も良く、フルサイズで聴くならそちらのほうが好み。

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『KUMAMIKO DANCING』(歌: 雨宿まち (日岡なつみ) & クマ井ナツ (安元洋貴) feat. 熊出村のみなさん) (『くまみこ (2016年)』ED)

まち と ナツのかけあいがおもしろい。声優歌唱ではない(はずだ)が OP も良かった。

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『ぼなぺてぃーと♡S』(歌: ブレンド・A) (『ブレンド・S (2017年)』OP)

これは曲がいい。声優の演技よりも曲の力が勝っている感じ。

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『ゴクドルミュージック』(歌: ゴクドルズ虹組) (『Back Street Girls - ゴクドルズ - (2018年)』OP)

[cocolog:90049515] に書いたが、「パーリラパリラ」のあとの「ハイハイ」というちょっとした合いの手が、祭り風一辺倒でもなく声優歌唱的媚びだけでもない響きで、工夫があるように感じる。

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『お願いマッスル』(歌: 紗倉ひびき (ファイルーズあい) & 街雄鳴造 (石川界人))(『ダンベル何キロ持てる? (2019年)』OP)

今期は何といってもコレ。ひびきの元気な声の演技がすばらしい。

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前回([cocolog:91199813])、『ガヴリール・ドロップキック』『Dancing to Night』を紹介。『Dancing to Night』は男声中心なのがこの中では珍しい。

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声優歌唱の源流を探ると、一つはアニメソングにおける叫びやセリフ、もう一つはアイドル歌唱の媚[こび]にあると思う。

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アイドル歌唱では…。

『アクティブ・ハート』『トライ Again…!』(歌: 酒井法子) (『トップをねらえ! (1988年)』OP, ED)

子犬が吠えるようなかわいい媚[こび]があり、それはアイドル歌唱がそれまでにつちかってきた媚[こび]ではあるんだけど、自然でいやみがなく、ある意味テクニックとして完成されているように思う。『アニメ 三銃士 (1987年)』の『夢冒険』もすばらしい。

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『オンナのコ♡オトコのコ』(歌: 小倉優子) (『スクールランブル (2004年)』ED)

アイドル歌唱では、この曲も挙げておきたい。小倉優子は歌手としてはあまり認識されておらず、正直「うまい」歌ではないのだが、その不安定な歌を曲の良さがカバーしてとてもかわいく仕上がっており、一番上の『きらきら』の前段階という気がする。

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「叫び」というと…

『ひろしのテーマ』(歌: 水木一郎) (『鋼鉄ジーグ (1975年)』ED)

男の子向けの作品で「叫び」を取り入れた曲はこの前にもあると思うが、ここまで、音楽的に取り込んだのはすごく、水木一郎の絶叫ソングとして私は第一に推す。

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「セリフ」というと…。

『サスケ』(歌: ハニーナイツ) (『サスケ (1968年)』ED)

歌の途中で「叫び」に近いセリフに変わりながら、曲に載せていく。とてもおもしろい。カラオケで歌うと気持ちいい。

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私は昔のジャズソングが好きで聞くんだけど、「演技」の入っている歌ということだとフレッド・アステアを第一に思い出す。「歌のうまさ」ならナット・キング・コールとか他にいるが、演技のおもしろさを取り入れた「源流」としては私はアステアの方向を思い出す。

もちろん、私の好きな浪曲とか、伝統的な「歌の劇」はあるんだけどね。それはそれとして。

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Wikipedia によると、『らんま1/2 (1989年)』がキャラソン(キャラクターソング)のエポックメイキングな作品らしい。『チャイナからの手紙』とかコミックソングとしておもしろい。その辺りも源流の一つなのだろう。

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修正 「私は第一に推す。」→「私は第一に推す。叫びを打楽器的に使うところから、叫びを音程のゾーンに入れるようにこういったところから変化していったのだと思う。」

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追記。

声優歌唱の曲を二曲、追加。

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『Jelly Beans』(歌: ミルフィーユ・桜葉 (新谷良子) & 烏丸ちとせ (後藤沙緒里)) (『ギャラクシーエンジェルX (2004年)』ED)

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ED 映像がとてもかわいい。あまり役に入って歌っている感じじゃないので、迷って上には入れなかった。声優が OPED を歌うときは役をあまり出さず地に近い声で歌うというのは、わりとあった。スレイヤーズシリーズの林原めぐみ とか、『VS騎士ラムネ&40炎 (11996年)』OP『未来形アイドル』とか。もちろん、『熱血最強ゴウザウラー (1993年)』OP2 のように演技の上で歌うこともなかったわけではないけど、でも、あれは子役としてだからなぁ…。

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『恋愛サーキュレーション』(歌: 千石撫子 (花澤香菜)) (『化物語 (2009年)』OP)

Twitter などで話題になっていたので急遽、Amazon で MP3 を購入して聴いてみた。これを最初に観た当時はあまりインパクトはなかった。『化物語』が毎度、OP を変えているのはすごいと思ったが、その品質は…といった感じで、私は CD を購入することはなかった。歌詞が『化物語』調で、アニメには合っていると思うが、私はちょっとひっかかった。ただ、聴きやすい曲ではあると思う。

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修正 「アイドル歌唱がそれまで」→「アイドル歌唱・ブリッ子の伝統がそれまで」。

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修正 「これは TV サイズで聞いたほうがいいと思う。」→「これは TV サイズで聞いたほうがいいと思ってた。ただ、ネットに転がってるムービーを見ると私の記憶と違うんだよね。TV サイズにもセリフが入っていたように思うんだけど…。」。

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修正 「『未来形アイドル』とか」→「『未来形アイドル』とか、古くは『魔法のプリンセス ミンキーモモ (1982年)』OP,ED の小山茉美とか」。

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追記。

歴史について追記。

Wikipedia(↓) によると、古くは1980年代に主題歌を歌う堀江美都子が、主役の声優に抜擢されることが何度かあった。それはそれとして、萌え系の OPED を声優がその役でつとめるようになったのはいつからなのだろう?

《アニメソング - Wikipedia》
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%82%B0

JRF2019/8/252207

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