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技術系電子本。Python による仏教社会シミュレーション( https://github.com/JRF-2018/simbd )の哲学的解説です。令和4年3月11日発売。

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平田弘史 と とみ新蔵 のマンガ(劇画)をいくつか読んだ。基本的にハッピーエンドにならない時代劇の渋さ・大人っぽさ・男くささが魅力。特にドラマチックな『鉄門海上人伝』がおもしろかった。 (JRF 6514)

JRF 2019年9月24日 (火)

平田弘史のマンガを読んでみたいとずいぶん前から思っていたが、その機会がなかった。また、最近、Kindle 書庫を充実させようと考えていて、甥達が覗いたときに劇画もあったほうが良いな…と考えていた。そこに安売りで今回紹介する Kindle 本を見つけたので買ったという次第。

平田弘史 と とみ新蔵 は兄弟らしい。平田弘史 が兄で、そのアシスタントをしていたところから独立したのが、とみ新蔵 という経緯。

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なお、いつもは、Amazon の他にもリンクするのだが、数が多くめんどうなので今回はしない。

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『弓道士魂 完全版』(平田 弘史 著, グループ・ゼロ, 2015年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00BYRJYB4

Amazon の商品の説明や Wikipedia を参考に…

1969年48号から70年22号にかけての『週刊少年キング』(少年画報社)誌上で連載。この物語は、江戸初期、実際に京都三十三間堂で行われていた「通し矢」の話を基に劇画化。実在の人物である紀州藩の下級武士の星野勘左衛門の物語。

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勘左が紆余曲折あった末に記録を達成するところに絵がなくあっさり過ぎるのが、ハードボイルド。ハッピーエンドにならない時代劇の渋さ・大人っぽさ・男くささがすばらしい。

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『人斬り』(平田 弘史 著, グループ・ゼロ, 2015年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00BYRJXUQ

Wikipedia を参考に…

司馬遼太郎の短編小説『人斬り以蔵』を原作とした映画『人斬り』(1969年)と連動した作品。『週刊少年キング』(少年画報社)で1969年8月号から9月号に連載。

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動乱の幕末を舞台に、下級武士出身ながらも京の都を震撼させ「人斬り以蔵」の名を轟かせた土佐最強の暗殺剣士・岡田以蔵の半生を、土佐勤皇党の党首・武市半平太や坂本龍馬などとの関係を基軸に描いた歴史劇。

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以蔵のように、少し正義感があるが基本的に頭が弱くわがままで、時代に振りまわされる感じは、程度の差があれど誰しもの心の中にある人格だと思う。私も以蔵のように武芸等が強いということはないが、その時代に流される部分は、共感するところがあった。

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『座頭市』(平田 弘史 著, グループ・ゼロ, 2015年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00BYRJT6O

Amazon の商品紹介や Wikipedia や本の解説などを参考に…

1962年に勝新太郎主演の映画『座頭市』のシリーズ 14作ぐらいと連動して描かれた 1966年ごろの「座頭市の歌が聞こえる」と「座頭市海を渡る」がこの本には収録されている。単行本化は1967年に朝日ソノラマから。

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絵がまだ熟していない感じ。「座頭市の歌が聞こえる」の子供にヤクザに幻想を持たせないという部分がおもしろかった。盲目である必要性がいまいちわからない感じもあるが…、解説などにいうアジアではそこにヒーロー性があるという主張もわからないではない。

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『駿河城御前試合第一試合 無明逆流れ とみ新蔵作品第2集』(とみ 新蔵 画・脚色, 南條 範夫 原作, グループ・ゼロ, 2013年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00BYRJX6K

Amazon の商品の説明および Wikipedia から…

南條範夫『駿河城御前試合』から「無明逆流れ」(1967年)と、南條範夫『男色大鑑』から「美童記」(1967年)が載っている。

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「無明逆流れ」は…寛永六年、徳川秀長の面全で行われた寛永御前試合。その第一番に行われた対戦に現れたのは、稀有の美貌であるに拘らず両眼盲の男と、重苦しい感じながら秀抜な顔貌の隻腕の男だった。そして幕の裏には、それぞれに付き添ってきた凄艶な年増女と若く清楚な美女が…。二人の男は、濃尾一帯に聴こえた無双の達人・岩木虎眼の弟子、伊良子清玄と藤木源之助であった。虎眼の跡目を巡る戦いで、伊良子は両目を失い、藤木は左腕を失ったのだ。またそれは、伊良子に恋した虎眼の妻・いくと、親の仇伊良子を憎む虎眼の娘・三重との愛憎劇でもある。

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「美童記」は…佐渡に送られた美童・水弥こと伊丹弥之介は、囚人たちの慰み物となっていた。弥之介は武士として生まれたものの男色の餌食となり、裏切られやがて(若)衆道に売られてそこで捕まり、佐渡に送られたのだった。そこを助け出されながらも、しかし、なお武家の男色の餌食となる。そこでも裏切られやがて復讐の鬼になる。

特に「無明逆流れ」は、絵が、次の『鉄門海上人伝』に比べると未熟だが、劇画としてはおもしろい。

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『鉄門海上人伝 - 愛朽つるとも (上・下)』(とみ新蔵 著, グループ・ゼロ, 2013年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00BYRJX8S (上巻)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00BYRJXBA (下巻)

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『鉄門海上人伝』は、1966年発行の同著者による『怪異実伝 鉄門海』(東京日の丸文庫)をベースに、70~71年末にかけて女性誌『週刊女性』に悲恋物語の側面をより充実させ『愛朽つるとも~鉄門海上人伝』というタイトルで連載された劇画。後に即身成仏ミイラとなった僧・鉄門海の史実に元づくが、かなり脚色が加えられている。

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木流し人足をしていた乱暴者の砂田の鉄が、母が死んだからか、石に頭をぶつけたからか、乱暴が少しおさまり、茶店で働く娘・志乃と恋に落ちる。しかし、酒井藩の侍の凌辱から志乃を助けようとして、藩士二十余名を殺害してしまう。武家殺しとして追われる身になった鉄は、やがて寺に逃げ込む。寺の厳しい修業に強引に引き入れられ「鉄門海」とう名を与えられる。やがて仏教修業に一生を捧げる決心をした鉄は、追ってきた志乃を思い切るため自らの一物を切断し彼女に渡す。志乃はショックもあり、罠もあって女郎に身を落とす。最後のほうは菊池寛『恩讐の彼方に』に近い展開もある。

JRF2019/9/258243

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女郎になった志乃は鉄門海に解放されたあとまた別れ、今度は、勉学にはげんでやがて塾の教師になる。このあたり、女性誌に連載されたこともあってか、昭和のころの女性の夢だったのかな…と思う。

JRF2019/9/255407

鉄門海はある意味リアリストで、一筋に悟った者としては描かれていない。志乃の境遇もそれ以外の人物のありようもとてもドラマチックで、今回読んだマンガ群の中ではこの作品が私は最も楽しめた。

JRF2019/9/251926

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Amazon Kindle ではアダルトな劇画も安く売っていて、絵が良いな、女性の描き方が美しいな…と思ったのが、ケン月影 と 沖渉二 だった。

そこでまず↓を購入。

『バラグーダの秘宝 沖渉ニ作品第一集』(沖 渉ニ 著, グループ・ゼロ, 2013年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00BYRJ5J0

JRF2019/9/251636

本作は、女性の裸や SM が載る明らかにアダルトな本だが、陰毛や局部の表現がなく、もしかするとどこかの時代の少年マンガのレギュレーションでも大丈夫そうなのも、書庫に罠的に置いておくにはいい感じ。インタビューとかも興味深いし。…『劇画ジャンプ』(サン出版)ってのもあったんだね。

JRF2019/9/252797

対して、ケン月影 氏の無料のお試し版を読んでみたが、こちらは陰毛もありとてもエロく、これは子供も見るかもしれない書庫には置けない感じ。代わりにケン月影 氏の短い作品も入った↓を Kindle 書庫に加えておいた。これには上で紹介したものもいくつか入っているのもいい。

『撃剣 VOL, 1』(グループ・ゼロ, 2014年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00NPRPDMK

JRF2019/9/250878

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