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ムラヴィンスキー指揮『チャイコフスキー: 交響曲 第4・5・6番』を聴く。普通2CD版だが、少し高くても3CD版を求めて買った。憂いをおびた激情が美しい。この音楽には「自分」が常にある。忘我し神の視座に同化したりしない。矮小な自分が有限だからこそ、抱えきれない想いを抱ける。 (JRF 2329)

JRF 2019年10月26日 (土)

Evgeni Mravinsky (cond) & Leningrad Philharmonic『Tchaikovsky: Symphonies Nos. 4, 5 and 6』(録音: 1960年, 発売: Deutsche Grammophon 2001年 日本)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00005Q7Q9 (3CD版)
https://www.hmv.co.jp/product/detail/3637635 (2CD版)

JRF2019/10/262084

以前…高校時代から 2CD版のパチモンを安く買って持っていた。特にパチモンでも問題なかったが、録音の改善された正規 3CD版があるのを知り、欲しくなった。ただ、今現在は正規版でも 2CD 版か 3CD版の分売なので、3CD版セットは中古にしかなく、中古で買った。いちおう、Amazon の 3CD版にリンクしてあるつもりだが、中古は 3CD版のところでも 2CD版であることがあるので、少し覚悟が必要。

JRF2019/10/264258

3CD版の良さは確実にある。前にも書いたはずだが、CD の中に80分ギリギリ曲が入っているほうがお得だと若い頃の私は思っていたが、今は、短くても一曲で CD が終るほうがありがたい。お金のある人は、私の今回中古で買ったものよりさらに録音が良くなっているはずの 3CD の分売版を買ったほうが幸せかもしれない。

JRF2019/10/264734

……。

チャイコフスキーの音楽には、近代のロシアの風景が描かれている…ということだと思うが、案外、その想像は難しい。冬が厳しいので、暮らし向きに比べれば立派な建物に住んではいるのだろう。フルーツや花といった彩りは少ないかもしれないが、繊細な手仕事はある。質実剛健ではあるがそれ一辺倒ではない。科学の大いな発達よりも、貴族に理解できる芸術のほうが確実にあるが、裾野はそれほど広くない。しかし、パリにはないオリエンタリズムや雄大さはあると言えるかもしれない。

JRF2019/10/264227

しかし、チャイコフスキーの音楽は、そういった風景描写的なものよりも、なにより、憂いをおびた激情が美しい。そしてときどき楽しくもある。憂いの中にあっても美しさ・楽しさを見つけることができるという人生のコツを教えてくれているのかもしれない。まあ、第6番「悲愴」の最終楽章とか、どうしようもない絶望があるという人生の真実を教えていると想える部分もなくはないが。

JRF2019/10/266942

この音楽には「自分」が常にあるように思う。我を忘れていき神の視座に同化したりはしない。矮小な自分が有限だからこそ、抱えきれない思いを抱けるといったところ。ただ、そういう感想をいだくのは、チャイコフスキーだからというよりは「ソ連」の演奏家によるものだからかもしれない。

JRF2019/10/269773

……。

第6番「悲愴」については、最近(といっても一年前だが)、クルレンツィス&ムジカエテルナの演奏を聴いていた。比べると、クルレンティスはたっぷりと歌わせているのに対し、ムラヴィンスキーのは締まっていてキラメキがある。クルレンティスのほうが総じて録音がいいのだが、なぜか他の人は指摘しないカチャカチャいうノイズが私のオーディオ機器だと聴こえることがあるため、想い出補正もあるムラヴィンスキーのほうを私は聴き続けるかな…といった感じ。まぁ、ムラヴィンスキーのも、よく聴くと雑音はけっこうあるんだけどね。

JRF2019/10/265572

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