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cocolog:91365115

寺沢武一『コブラ』を読んだ。左腕にサイコガンを仕込んだ不死身の宇宙海賊の物語。キザな軽口が魅力。ただ、やたら人が死ぬ。まるで、用済みのキャラに未練が残らぬように魅力的なキャラが殺されるのは私は残念に思った。 (JRF 4444)

JRF 2019年10月 5日 (土)

『COBRA THE SPACE PIRATE (モノクロ版 全12巻)』(寺沢 武一 著, エイガアルライツ, 2014年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B077L2ZSX6 (Kindle, 全12巻)
https://book.dmm.com/detail/k682aeiar00016 (電子書籍 1巻)

JRF2019/10/52406

『COBRA THE SPACE PIRATE (カラー版 15巻まで)』(寺沢 武一 著, エイガアルライツ, 2013年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0756Z7QBS (Kindle, 全15巻)
https://book.dmm.com/detail/k682aeiar00001 (電子書籍 1巻)

JRF2019/10/52482

左腕にサイコガンを仕込んだ不死身の宇宙海賊の物語。『週間少年ジャンプ』で 1978年から1985年にかけて、『スーパージャンプ』で 1986年から2002年にかけて、『コミックフラッパー』で 2005年から 2006年にかけて、断続的に連載。完結は未だ宣言されていない。

JRF2019/10/50261

上のモノクロ版のコミックスは、1988年までの内容に元づき、カラー原稿が復元されて載っている。カラー版はモノクロ版をカラー化したものを含む。モノクロ版を持っている場合、以下の章をカラー版で手に入れれば、今のところコミックスで出ているすべての話は読める(Amazon 評の情報によると)。

COBRA ザ・サイコガン (前編)
COBRA ザ・サイコガン (後編)
COBRA ギャラクシー・ナイツ
COBRA タイム・ドライブ
COBRA ブルー・ローズ
COBRA マジックドール (前編)
COBRA マジックドール (後編)

JRF2019/10/54812

私もモノクロ版と上の数冊のカラー版を Kindle で買って読んだ。

コミックスに含まれていない画集等に掲載された超短編の「魔法の船」「バラ」は↓で読める。

《The 30th anniversary of COBRA サイドストーリー - buichi.com》
http://www.buichi.com/top/cobra30th/sidestory_index.html

JRF2019/10/57249

1982年に映画アニメ、テレビアニメ化され、2008年から2010年にかけて OVA や BS放送などで新シリーズのアニメ化があった。私は 1982年のテレビアニメ『スペースコブラ』はとても好きだったが、それ以外のアニメはまだ見る機会がない。

コブラのキザな軽口が魅力で、マンガはその抜粋がネットミームとなってるのを昔はよく見た。(今でも見ることはあるが、Twitter 世論などがそういうのに厳しくなったからか、あまり見なくなった。)

JRF2019/10/52907

モノクロ版は、Kindle の前にワイド版を持っていてよく読んでいたが、引っ越しのときに手放してしまった。再度読みたくなって、今回の購入に致った。また捨ててしまわないように電子書籍で欲しくなったのが、最近、他の Kindle をよく買うキッカケとなった。

はじめて読んだカラー版は案外読みにくく、3D CG などがんばってはいるのだろうが、時代の制約もあるのか、あまり美しくない。モノクロ版に入っているカラー原稿なみの品質はないと言っていいと思う。気に入れば、モノクロ版にある分もカラー版で買おうかとも思っていたが、安売りがあれば考えるかな…という気になっている。

JRF2019/10/51264

……。

『スペースコブラ』のおかげもあってか、私は「ラグボール」の話が一番好き。キャラの造形は、「地獄の十字軍」編のアイアン・ブル軍曹がとてもカッコイイと思う。

あらためて読んでみて、やたら人が死ぬのに驚く。まるで、用済みのキャラに未練が残らぬように(「シドの女神」編のドグとか)魅力的なキャラが殺されるかのよう。私はキャラが惜しく少し残念に思う。

JRF2019/10/52903

ドミニクを殺したのはさすがに著者もやりすぎたと思ったのだろうか、後にシークレットという「瓜二つ」のキャラが出てくる。ギルドや銀河パトロールの敵キャラが死んだはずなのによく再登場することを考えると、ドミニクが記憶を失なっていたが実は生きてた…というのも不思議ではない。

案外、火星人の遺産か何かの不思議技術があって、ギルドは死にかけた者を生きかえらせるのがうまいというのが、ギルドが、ならず者にすら力を持っている秘密・秘訣なのかもしれない。

JRF2019/10/54584

ただ、それを言うなら、コブラの不死身さも「たいがいにしろ」というべきものなので、何か秘密がなければならない。しかし、その秘密を語ることは、弱点を語ることでもあろうから、そうするとコブラの魅力は減ずることとなるので、おそらく今さら語られることはないであろう。

JRF2019/10/50948

修正 「案外読みにくく、3D CG などがんばってはいるのだろうが、時代の制約もあるのか、あまり美しくない。モノクロ版に入っているカラー原稿なみの品質はないと言っていいと思う。」→「案外読みにくい。3D CG などはその時代なりの渾身の出来だとはわかるが、少し空回りしている感がある。後のものほど技術はあがるし、人体の着色には問題はない。が、私は古い人間なので、モノクロ版に入っているカラー原稿のアナログ着色ほうが美しいと思うことがしばしばあった。」。

JRF2019/10/60751

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