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はるき悦巳『じゃりン子チエ』を 1 巻から 20巻まで読んだ。アニメも長くやった大阪人情物語。働かないことに誇りを持つメチャメチャなテツは、それでもケンカは強くリーダーシップがある等の良いところがある。それに比べて私は…。 (JRF 3618)
JRF 2019年11月25日 (月)
『じゃりン子チエ』は『漫画アクション』にて 1978年10月12日号から1997年8月19日号まで連載され全67巻のコミックスになっている。全47巻の文庫版もある。電子書籍版が2018年10月からカラー原稿などを復刻するなどして「新訂版」として出ていて、2019年11月25日現在、36巻まで出ている。おそらく電子版も全67巻になると思われる。今回は、その電子版のうち、安売りしていた 1巻から 20巻までを Kindle で購入し読んだ。
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かつて、アニメ化され、私の住んでいる大阪ではよく再放送もされていた。全部ではないがけっこう見た記憶がある。人情ものはそれほど好きなジャンルではないが、『じゃりン子チエ』は例外的に好きだった。それが今回のマンガの購入につながった。
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……。
お父はんであるテツが働かずケンカやバクチに明け暮れているため、小学五年生のチエは、代わりにホルモン焼き屋を切り盛りするようになってだいぶたつ。テツの奥さん(チエのお母はん)のヨシ江はんは家出中という。…という所から物語ははじまる。大阪の下町が舞台。
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テツにドツかれる友達の「お好み焼き屋」や「カルメラ屋」のおっさん達、テツをドツける昔のセンセである花井のおっちゃん、テツより強い「おバァはん」、テツに小遣いをセビられる「おジィはん」、テツの悪友だったポリ公のミツル、二本足で立つ猫の小鉄とアントニオ・ジュニア…などが入り乱れて日常の人情話が繰り広げられる。
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結婚や出産など時間経過や四季はちゃんとあるが、春が来てもチエら小学生は進級しないという物語形式。そのことがメタでシュールなギャグとして言及されたりもする。
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テツは、働かないことに誇りを持ってメチャメチャな生活を送るが、それでもケンカは強くリーダーシップがある等の良いところがあり、一時逃げられたものも奥さんがいて子供もいる。それに比べて私は、同じ働いていないでも、とりえがなく、甲斐性などもちろんない。情けない。何かもうちょっとがんばれないものか…。
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普通の社会人なら、テツの生き方に少し羨ましさを感じながらも、「バカだなぁ」と笑えるところが、私の場合は、「バカ」でレベルの低い部分さえも「すごい」と言わざるを得ないところが悲しい。
JRF2019/11/251040
『チエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ【新訂版】』(はるき 悦巳 著, 双葉社 アクションコミックス, 2018年-)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07HH1K4PQ (Kindle, 第1巻)
https://book.dmm.com/detail/b350dftdb00637/ (電子書籍, 第1巻)
JRF2019/11/252013