cocolog:91478954
オーディオ用にサブウーファーを接続する場合は、SUBWOOFER PRE OUT 端子(サブウーファー端子)につなぐよりも LINE OUT 端子(ライン出力端子)につなぐほうが断然、音がイイ。ボリューム連動しなくなるので操作性は最悪になるが…。 (JRF 4044)
JRF 2019年11月20日 (水)
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私は、CD プレイヤー+アンプの ONKYO CR-N765 とスピーカー ONKYO D-112EXT を使っていた([cocolog:88958063])が、サブウーファーが欲しくなり、YAMAHA YST-FSW050 を購入した。
(ちなみに、サブウーファー接続用の モノラル→モノラル のケーブル(以下「Amazon モノラルケーブル」と呼ぶ)は↓を使った。)
《Amazonベーシック スピーカーケーブル サブウーファーケーブル 2.4m》
https://www.amazon.co.jp/dp/B01D5H8G3W
JRF2019/11/206262
当初、間違ってサブウーファーを SUBWOOFER PRE OUT 端子ではなく、LINE OUT R 端子に接続してしまった。当然ボリューム連動がなくなるわけだが、サブウーファーの導入がはじめての私はそれが異常なことだとなかなか気付かった。
JRF2019/11/207742
しばらくして、やたらメンドくさいので、何か設定とか装置とかないのか…とググっていると、プリアウトというものは、メインボリュームをかました後の出力だと書いているサイトを見つけ、よくよく、CR-N765 の背面を探ってみると、SUBWOOFER PRE OUT 端子でなく LINE OUT R 端子にケーブルがささっている間違いを発見したのだった。
JRF2019/11/206246
正常につなぎなおして試してみる…。ボリューム連動はするようになったが、いくら試してもどうにも音がこもる。怪我の功名か、LINE OUT R につないでいたほうが、断然クリアで良い音がしたのだった。
JRF2019/11/207793
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そこで、ステレオを合成モノラルに「合流」する 2 RCA オス を 1 RCA オスのケーブル(↓)(以下「Amazon Y ケーブル」と呼ぶ)を買い、改めて LINE OUT L&R からサブウーファーにつないでみた。
《Amazonベーシック RCAオーディオケーブル 1.2m (1RCAオス - 2RCAオス)》
https://www.amazon.co.jp/dp/B01D5H8MKY
JRF2019/11/202995
ググると、「合流」のためには、ケーブルに抵抗やトランスがあったほうがいいという情報がある。上の「合流」ケーブルは合流に使えるとははっきり書いてないが、質問の解答で、合流に使っていいという意見があったり、実際、プリアンプのステレオ出力をモノラル入力のサブウーファーで使えているという記述があったので、選んだのであった。ちなみに、買ったあとテスターで調べると、左右はつながっていて、どこにも抵抗は入ってなさそうだった。
JRF2019/11/205328
いちおう、心配になって CR-N765 の ONKYO に電話で聴いてみた。モノラル→ステレオの Y ケーブルを、ステレオ→モノラルとして使って LINE OUT にサブウーファーを接続してよいかと聴いた結果、「保証外になる(のでやめたほうがいい)が、使っていきなり壊れるようなことはない」との回答を得た。もし、ここを読んでいる方も抵抗の入ってない Y ケーブルで「合成モノラル」を試したくなったなら、いちおうメーカーに聴いたほうがいいかもしれない。
JRF2019/11/202084
聴いてみる…。
合成モノラルのほうが音が SUBWOOFER PRE OUT 端子につなぐより断然イイ。が、LINE OUT R 端子だけにつないだ場合に比べると、合流という処理があるためか、クリアさが落ち電気的で、空気感が薄れ、自然でない気がする。SUBWOOFER PRE OUT 端子につなぐよりははっきり違いがわかるほどクリアだとしても。
JRF2019/11/200601
もしかすると、音が悪かったのはケーブルの問題かもしれないと思って、他にも「合流」のための Y ケーブルをいくつか買ってみて聴き比べると、Amazon Y ケーブルはケーブルが太く、むしろ低音にエッジがある感じで、好みの問題だが、これだから問題があるというふうでもない。
JRF2019/11/201403
Y ケーブルにはどれも抵抗が入ってなかったので、ケーブルのみの品質を調べるために、LINE OUT L 端子をわざとつながずにおいて LINE OUT R 端子からケーブルを一本、サウブウーファー入力につないだ形にして、Amazon モノラルケーブルと比べると、Amazon モノラルケーブルのほうが格段にクリアで、木管が美しく響くのに気づく。
JRF2019/11/208318
LINE OUT L 端子をつなげたものとつなげてないものを比べると、つなげている合成モノラルのほうが、信号の重なりが増えたためか、ヴィオラの低音残響とかが上ずって聴こえ、自然ではない。
JRF2019/11/205791
たださすがに、LINE OUT R 端子一本ではなく合成モノラルにしたほうが、センター感は出る。ついこのあいだのNHK Eテレ『クラシック音楽館』で、『グラス: 2人のティンパニストと管弦楽のための協奏的幻想曲』という曲があったが、そのティンパニは、LINE OUT R 端子だけにつないだ場合は、完全に右寄りの音しか出てなかった。
JRF2019/11/206339
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「保証外」と言われ機器への悪影響が気になるので、ステレオ出力の左右に抵抗を入れることを考える。音楽用を自分で工作するのはハードルが高いので、商品を探す。「抵抗」そのものはないが、減衰器(アッテネータ)はあるようだ。
《Victor 減衰用アダプター(2個1組 -10db) AP-122A》
https://www.amazon.co.jp/dp/B00009VTRN
JRF2019/11/207962
買って届いた AP-122A の裏を見ると、これは入力する側につけるものとある。使いたいのは出力側。電話で Victor (JVC ケンウッド) に問い合わせると、出力側に付けても良いとのことだった。
JRF2019/11/208184
Amazon Y ケーブルに付けて聴いてみる…。
ソフトになってむしろ空気感は前よりあり、合流による「にごり」は目立たなくなっているという印象。ただし、解像度はそこそこ下がり、一番下のほうの低音が出なくなっているようだ。クリアさでは SUBWOOFER PRE OUT 端子につなぐ場合よりも明らかに勝っているが、一番下の低音が出てるかどうかでは、負けている印象。
JRF2019/11/207158
もちろん、減衰に対するため、ボリュームは大きくしないといけない。メインボリューム 24 に対し、AP-122A なしだとサブのボリュームは 1.3 ぐらいだったが、AP-122A をかますと 3.0 ぐらいは欲しくなる。ただ、このあたりの数値は今後、詰めていけば変わるかもしれない。
JRF2019/11/206789
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ステレオ→モノラルを試した結果、今いちだったので、私は LINE OUT R につなぎなおしたのだった。変換ケーブルについていろいろググっている過程で、ステレオ→モノラルにせず、重低音は右からも左からも出ているはずだから、L か R のどちらかを一本の線でつなげば十分だという意見を見たことも、この選択を後押ししたのだった。やはり、このほうがかなりクリアに聴こえる。
JRF2019/11/200599
LINE OUT L につなぐか LINE OUT R につなぐかについて検討すると、私はサブウーファーを右スピーカー台の後ろに置いているが、そういう置き方なら逆の LINE OUT L のほうが、右からの音に関しては少し不自然でも重低音は右から聴こえ方向は合っている一方、左からの音はより自然なバランスになるということで、心理的にバランスがとれ、部屋のどこにいてもステレオ感を感じやすいかもしれないとは思う。
JRF2019/11/208854
しかし、サブウーファーが右で LINE OUT R だと、弦楽四重奏曲などはクリアさがよりきわだつ。右が重すぎるようになる気がする…が、音楽を聴いていて低音が気になったときはどうせ右に置いているサブウーファーを確認したくなるので、そこから右の信号が出ているほうが自然ではあろう。
L か R かでは私は R を選ぶ。
JRF2019/11/202004
指向性がないと言われる重低音だけが問題で、サブウーファー(YST-FSW050)の説明書にあるような、サブウーファー「がないときよりも若干低音が聴こえるくらいに」くらいで使うなら、左右どちらか一方の出力がなくてもそれなりにまともに聴こえるはず(と思いたい)。
JRF2019/11/202753
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ただ、それでしばらく聴いていると、精神衛生上の問題が生じた。LINE OUT R だけにつなぐのは、左側の低音が出ず、センターの低音も半分とは言わないまでも音量が小さくなるのは気になる。音楽を評価するのに、「偽物の演奏」を聴くことになるのではないかという不安が出てきた。
SUBWOOFER PRE OUT 端子を使う場合の非クリアさと LINE OUT R 端子を使う場合のクリアさの間に、合成モノラルは位置するので、中庸を取れば、合成モノラルもアリだ…。
JRF2019/11/205577
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結局、私は、まだ迷っている。右に置いたサブウーファーを LINE OUT R 端子のみにつなぐか、AP-122A をかました Amazon Y ケーブルで合成モノラルにするか、…で迷っている。しばらくは両方試して慣れた上での結果を見たい。これら二つのつなぎ方はずれも「保証外」ではあろうが、単なる合成モノラルよりは機器には安全であろう。
JRF2019/11/205316
LINE OUT R 端子で使う場合は、「偽物の演奏」で感想を書いてしまわないよう、真剣に鑑賞する際はサブウーファーを切り、サブウーファー導入前のように CR-N765 の低音増強モード(PM.Bass ON)か、無加工再生(Direct ON)かで聴くことになると思う。
JRF2019/11/205566
ちなみに、おそらく一番に音がいいのは、サブウーファーを左右において、それを LINE OUT 端子からつなぐ場合と思われる。ただし、この場合、さらに金とスペースがいるのはもちろん、左右別々のボリュームを揃えるという更なるメンドくささが出てくる…。
なお、5.1ch 等サラウンド用のサブウーファーならまた別の結論(素直に SUBWOOFER PRE OUT を使う)もあるだろう…とは思う。
JRF2019/11/200892
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LINE OUT 端子への接続のほうが音がいい理由は、まず SUBWOOFER PRE OUT 端子への接続だと2つのボリュームをくぐることになるので音が劣化することが挙げられる。次にこれはむしろ音が悪くなりそうな理由であるが、YST-FSW050 はカットオフ周波数が設定できず、カットオフがゆるやかで、メインのスピーカーと重なる部分が多くできるわけであるが、逆にそれが中低音を増強したりして、私の耳には自然に聴こえたのかもしれない。
JRF2019/11/200718
ちなみに、「アドオン接続」というものがあるらしい。今回のことはそれとは違うが、アドオン接続のほうが良いと主張されるのと今回のことは根拠は似ているかもしれない。
JRF2019/11/207659
LINE OUT につなぐ場合、サブウーファーのボリューム調節は繊細な操作が必要で、それがメインのボリュームを変えるごとに必要になるのはかなり面倒と言えば面倒だが、バイオリンでちゃんと音程を出すのにくらべれば、覚えて繰り返すのは簡単だろう。
JRF2019/11/205063
CR-N765 は LINE OUT が悪くないこと、YST-FSW050 は、最近流行の後ろに操作パネルがある機種と違って、ボリュームが前面についていて操作しやすいこと、その二つの特殊事情が私の選択を後押ししている面もある。
JRF2019/11/205762
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(安物を使っている人は)一度お試しあれ。それで、ボリューム連動の面倒くささと天秤にかけたらいい。ステレオ→モノラルの「合流」 Y ケーブルやアッテネータを買いたい人は買えばいいが、その前にまずは、私の失敗したときと同じように LINE OUT R 端子につないでみて、それがどれほどの変化をもたらすか調べればいいだろう。
JRF2019/11/201354
修正 「一番下のほうの低音」→「私にわかる一番下のほうの低音」。
JRF2019/11/224626
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追記。
しばらく聴いてみた結果。
アッテネータ AP-122A をかまして Amazon Y ケーブルを使うのはダメだ。解像度の悪さが致命的すぎる。AP-122A を外して Amazon Y ケーブルだけで合成モノラルをすると、その表現力の豊かさに驚く。
JRF2019/11/229521
また、合成モノラルで慣れた耳で LINE OUT R 一本を試すと、空気感があると言えばあるが音像がボヤけてるようにも聴こえるようになってきた。真ん中や左のティンパニにあまりにも焦点があってないのが気になってきた。
JRF2019/11/221366
そこで私は AP-122A をかまさず、Amazon Y ケーブルで合成モノラルをするのに傾きつつある。「保証外」で機器に悪いかもしれないのは気になるが…。
JRF2019/11/220910
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追記。
新たに二種の Y ケーブルを試した。
《FosPower (0.9m) RCA アダプター ステレオオーディオ ケーブル (1RCAオス - 2RCAオス) Y型》
https://www.amazon.co.jp/dp/B07F72N1C6
JRF2019/12/27540
Amazon で売っている数少ない Y ケーブルの中で唯一、商品説明で>このRCAアダプターは 1つのモノソースを 2 つの信号にスプリットさせる又はステレオソースをモノ信号に結合させる。<…と、はっきり「合成モノラル」が可能と言及していて、精神衛生上、たいへんよろしい。(ちなみにテスターで調べても抵抗は入ってなかった。)
JRF2019/12/28521
Amazon Y ケーブルと比べると、FosPower のは、より自然で低音が力強く締まっている…逆に言えば、少し低音の豊さが犠牲になっているようだ。他の細い Y ケーブルは自然だが音がスカスカだったのだが、FosPower のは Amazon のよりは細いもののそこそこ太い同軸ケーブルでその辺は大丈夫そう。低音を「増強」するのではなく、低音を補うのであれば、このケーブルも味があっていいかもしれない。
JRF2019/12/20953
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《SKW 1RCA(オス) to 2RCA(オス) 長さ 1m》
https://www.amazon.co.jp/dp/B07D48FGVB
JRF2019/12/23145
低音の豊かさや力強さはなく少しこもることがあるが、鳴らし方にゆとりがあると言えばいいのだろうか、Amazon Y ケーブルや FosPower のに比べてクセがあまりなく、解像度が高くて低音がつぶれにくいように感じる。ティンパニの一撃が少しこもるが、コントラバスのうなりは一番わかりやすい。低音を任意のレベルで「増強」するなら、これが一番適しているように思う。
JRF2019/12/24260
もちろん、Amazon Y ケーブルよりも太い。FosPower のは Amazon Y ケーブルよりも細かったが固かったが、それより固い。プラグがしっかり止まるが、ツルツルすべるので引き抜きにくい。…ととりまわしでは他に譲る。
JRF2019/12/25400
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ただ、いずれの Y ケーブルにせよ、Amazon モノラルケーブルで LINE OUT R だけにつないだときの感動には及ばない。クラリネットやオーボエなどの木管楽器さえ美しくなった…というようなことは Y ケーブルでは起こらなかった。
とはいえ、私はこの先、SKW の Y ケーブルで合成モノラルにする予定。
JRF2019/12/20665
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私のように LINE OUT からサブウーファーにつなぎたい人は、サブウーファーを選ぶときに、ステレオで入力ができ(合成モノラルは機械の側でやるはず)、前面にボリュームつまみのある YAMAHA NS-SW200 や NS-SW300 のような機種を買うと、幸せなのかも?
JRF2019/12/28676
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追記。
結局、Y ケーブルは SKW のではなく、Amazon Y ケーブルを使うように戻した。私にわかる一番下の低音や重低音が出ているように感じるのがなぜか Amazon のほうだから。
JRF2020/1/183482
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追記 (2020年7月26日)。
メインのスピーカーを少し良いスピーカー(YAMAHA NS-B330)にした([cocolog:91767541])ところ、低音が安定しなくなって、もしやと思い、接続を SUBWOOFER PRE OUT に Amazon モノラルケーブル一本でするように変えたところ安定した。さらに良いサブウーファー(YAMAHA NS-SW300) に変えたところ、バッチリはまった。
JRF2020/7/262658
何より、操作が圧倒的に楽。HIGH CUT とか B.A.S.S スイッチとかパラメータが増えて大変なのはあるが、それはむしろできることが増えて楽しくもある。
結論。変態的な設定にして接続に悩むよりは、普通の設定で、良いスピーカーと良いウーファーを買うのが吉!
JRF2020/7/261143
ただし、この話はサブウーファーやアンプが安物の場合に限る…ということかもしれないが。
JRF2019/11/206684